
兵庫県内公立高校の『2025年度一般入試』で、再編により25年度に新設される6校のうち、5校で一般入試の出願者が定員割れしたことがわかりました。
県は県立高校を対象とした再編計画を進めており、2025年度には、2校が統合する「北神戸総合」「神戸学園都市」「西宮苦楽園」「播磨福崎」、3校が統合する「三木総合」「姫路海稜」が新設されます。
新設6校
・北神戸総合(神戸北/神戸甲北が統合)
・神戸学園都市(伊川谷/伊川谷北が統合)
・西宮苦楽園(西宮北/西宮甲山が統合)
・三木総合(三木北/三木東/吉川が統合)
・姫路海稜(姫路南/網干/家島が統合)
・播磨福崎(福崎/夢前が統合)
※「姫路海稜」は統合案の発表当時は「姫路海城」。商標権で指摘を受け校名が再検討された。
2025年度 一般入試志願状況
校名 | 学科 | 定員 | 志願者数 (変更後) | 2025年度 倍率 |
---|---|---|---|---|
北神戸総合 (神戸北/神戸甲北) | 総合 | 205 | 173 | 0.84 |
神戸学園都市 (伊川谷/伊川谷北) | 普通 | 280 | 159 | 0.57 |
西宮苦楽園 (西宮北/西宮甲山) | 普通 | 240 | 250 | 1.04 |
三木総合 (三木北/三木東/吉川) | 総合 | 169 | 90 | 0.53 |
姫路海稜 (姫路南/網干/家島) | 普通 | 280 | 230 | 0.82 |
播磨福崎 (福崎/夢前) | 普通 | 200 | 164 | 0.82 |
※兵庫県教育委員会発表「兵庫県公立高等学校学力検査等の志願状況等(3月12・13日実施)」から抜粋
県教委が発表した「公立高校入試の志願状況」によると、6校のうち倍率1倍を超えたのは「西宮苦楽園」のみで、普通科が「1.04倍」でした。
定員割れの5校のうち、3校は普通科の「神戸学園都市」(0.57倍)、「姫路海稜」(0.82倍)、「播磨福崎」(0.82倍)。2校は総合学科の「北神戸総合」(0.84倍)、「三木総合」(0.53倍)となったそうです。
2025年度 推薦入試受験状況
校名 | 学科 | 定員 | 志願者数 (変更後) | 2025年度 倍率 |
---|---|---|---|---|
神戸学園都市 (伊川谷/伊川谷北) | 文理探究 | 40 | 41 | 1.03 |
西宮苦楽園 (西宮北/西宮甲山) | 文理探究 | 40 | 68 | 1.70 |
姫路海稜 (姫路南/網干/家島) | 地域科学探究 | 40 | 56 | 1.40 |
播磨福崎 (福崎/夢前) | 文理探究 | 40 | 35 | 0.88 |
※兵庫県教育委員会発表「兵庫県公立高等学校推薦入学等の志願状況等(2月17・18日実施)」から抜粋
新設6校は2月の「推薦入試」でも生徒を募集。総合学科の2校を除く4校は「普通科新学科」で募り、神戸学園都市(文理探究)が「1.03倍」、西宮苦楽園(文理探究)が「1.70倍」、姫路海稜(地域科学探究)が「1.40倍」と、うち3校で倍率1倍を超えました。
全日制全体でも、129校 192学科のうち、半数近い「94学科」で出願者が定員割れになっているそうです。
報道によれば、県教委の担当者は、特色的な学科の魅力は広報できていたと感じるが、受験生にどう響いたか。また少子化の具体的な影響は地域ごとにも違うため、現時点での分析は難しいとコメント。県教委は今後、背景を調査・分析していくとしています。
◆関連リンク
・高校入試|兵庫県教育委員会 – 公式サイト
統合された高校は、いずれも複数志願制の対象校です。第一志望での志願倍率は1倍未満の高校が多いですが、第二志望の生徒がかなりいると思われます。合格発表後には定員を満たしていると思いたいですね。
まあ、第一志望倍率が上がるのが望ましいのですが。