小6・中3全員対象の『全国学力テスト』の結果が発表されてる。兵庫の正答率は「全国平均」と同じぐらいだったみたい

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文武科学省が今年4月に、全国の小学6年生・中学3年生全員を対象に実施した『2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)』の結果が発表されました。

文科省は2007年度から、子どもたちの学力状況を把握する「全国学力・学習状況調査」を実施しています。

全国の小6・中3が対象で、4月に学力テストが行われた後、7月に結果を公表します。兵庫県内では小学6年生が727校 4万4602人、中学3年生が341校 4万2939人が対象となりました。

全国学力テスト 全国学力・学習状況調査
画像:兵庫県教育委員会資料より

全国の平均正答率は、小6の国語が67.0%、算数が58.2%、理科が57.3%。中3の国語は54.6%、数学が48.8%でした。

兵庫県は全国平均と同じ~平均より2ポイント高い結果になったみたい。

中3理科では、デジタル端末を使ってオンラインで出題・解答する「CBT方式」が初めて導入され、国際的な学力調査でも採用されている「IRTスコア」として集計。

全国平均は503点で、兵庫県は505点だったそうです(基準は500点)。

全体的な結果を見ると、中3数学については、難易度が異なるため単純比較はできないものの、前回調査時の53.0%より下がり、5割を切ったんだそう。

小学校国語では「文章と図表などを結びつけて必要な情報を見つけること」、中学校国語では「自分の考えが伝わる文章になるように、根拠を明確にして書くこと」などに課題があるとしています。

全国学力テスト 全国学力・学習状況調査
読書に関する状況
画像:兵庫県教育委員会資料より

各学校の取り組み状況と正答率の関係では「授業について主体的に考え、自ら進んで取り組むことができている」と肯定的に回答した児童・生徒ほど、正答率が高いという傾向にあるみたい。

また小学校・中学校ともに「読書が好き」と回答した児童・生徒ほど、正答率が高いという傾向もわかったそうです。

全国学力テスト 全国学力・学習状況調査
画像:兵庫県教育委員会資料より

PCやタブレット端末といった「ICT機器」を活用した学習状況について尋ねたところ、こうしたICT機器で文章を作成したり、情報収集などの調べ物をしたりすることができると回答した児童・生徒は8~9割に達します。

発表のスライドといった「プレゼンテーションを作成することができる」との回答はともに7割台でしたが、図表やグラフなどを使って「情報を整理する・まとめることができる」に対しては、小学生が66.3%、中学生が57.8%と、比較的低い割合となりました。


県教委は調査結果を受け、「主体的・対話的で深い学び」に実現に向けた資料をつくったり、実践的な研修を地区別・学校単位で実施したり、兵庫型の体験教育などキャリア教育を拡充したりといった取り組みを行っていくそうです。

詳しい調査結果は国立教育政策研究所が公開しているので、興味がある人はチェックしてみてください。

◆関連リンク
令和7年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料 – 国立教育政策研究所サイト

 

この記事を書いた人

あさみ

「今年こそダイエット」が口癖です。

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