
世界遺産であり国宝でもある「姫路城」と付近一帯は、国の「特別史跡」にも指定されていますが、その範囲が新たに広がることになったそうです。
姫路市魚町71
国の文化審議会は6月19日、姫路市魚町にある『備前門跡(びぜんもんあと)』の一部を「特別史跡姫路城跡」へ追加指定するよう文部科学大臣に答申しました。
追加指定の対象は、417.47平方メートル。これで姫路城跡の指定面積は、これまでの1,078,543.34平方メートルから、合わせて1,078,960.81平方メートルに広がります。
追加指定があるのは2012年1月に「中堀南岸石垣」などが指定されて以来、14年ぶりとなるそう。

江戸時代に大工幾蔵が描いた備前門
そもそも「備前門」とは、姫路城の外堀に設けられた城門のひとつ。商家や寺社が並ぶ外曲輪(そとぐるわ)を通る西国街道の出入り口として使われました。西の方角に備前国(現在の岡山県あたり)があったことが「備前」の名の由来だそうです。
門は「桝形(ますがた)」と呼ばれる構造。船場川にかかる橋を渡って門をくぐると、塀で囲まれた四角い広場があり、複数の門で囲んで敵を封じ込める造りになっていました。西からの攻めに備えて防御を固めた、まさに姫路城の「西の玄関口」だったというわけです。

平成29年の調査状況(北から)
「備前門」は明治維新後に役目を終え、跡地のある魚町は現在、姫路市内でも指折りの飲み屋街として知られています。その一角にある「駐車場」の地下に、城門の石垣が眠っていたとのこと。
備前門跡は2017年の調査で石垣の遺構が見つかった場所で、地下の遺構を保護するため、今回あらためて国の保護対象となります。

平成29年の調査で見つかった備前門跡の石垣(南から)
神戸新聞によると、この場所にはかつてマンションの建設が計画されていたものの、土地の所有者が史跡指定の手続きに協力したんですって。
外曲輪(そとぐるわ)の一部が特別史跡に指定されるのは今回が初めてで、市の担当者は「今の天守周辺だけでなく、昔の姫路城は広かったということが分かる看板にしたい」と、現地への案内看板の設置を検討しているといいます。
答申を受けたのち、官報での告示を経て正式に指定される予定。にぎやかな飲み屋街の足元に、お城の歴史がしっかり息づいていたなんて、なんとも姫路らしいニュースですね。










































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