
画像:兵庫県発表資料より
兵庫県は2026年10月15日、南海トラフ巨大地震の新しい『津波浸水想定』を公表しました。阪神間の「尼崎市」「西宮市」「芦屋市」では、浸水が想定される面積が計「1,397ヘクタール」になっています。
前回(平成25年度)の想定は3市で計1,971ヘクタールだったので、約3割縮小したことに。
見直しは、国が2025年3月31日に発表した新しい津波想定を踏まえたもの。神戸・播磨・淡路とあわせて、県が想定図を作り直しています。
| 市 | 前回の想定 | 今回の想定 |
| 尼崎市 | 981ヘクタール | 535ヘクタール |
| 西宮市 | 911ヘクタール | 796ヘクタール |
| 芦屋市 | 79ヘクタール | 66ヘクタール |
| 3市計 | 1,971ヘクタール | 1,397ヘクタール |

画像:兵庫県発表資料より
前回は市域の2割が浸水するとされていた尼崎市。今回は535ヘクタールと、前回からほぼ半分になっています。
「浸水の深さ」別にみると、0.3m以上が406ヘクタール、1m以上が125ヘクタール、2m以上が14ヘクタール、3m以上が1ヘクタール。
地図の色が付いているところが、浸水が想定される区域。色は浸水の深さを表していて、「0.3m未満」から「5.0m以上」までの6段階で塗り分けられています。
西宮市は前回から115ヘクタール縮小。市によると、鳴尾地域の国道43号より北側を中心に浸水範囲が小さくなったそうです。

画像:兵庫県発表資料より
最高津波水位は、尼崎市が「4.0m」、西宮市が「3.5m」、芦屋市が「3.6m」と想定されています。
地震の発生から高さ1mの津波が届くまでの時間は、3市とも「110分」を超える見込み。神戸市の83分と比べると、30分ほど遅いことになります。
3市の想定を、前回と並べると次のとおりです。
| 市 | 浸水面積 | 最高津波水位 | 1mの津波の到達 | 30cmの津波の到達 |
| 尼崎市 | 535ヘクタール 前回981ヘクタール | 4.0m 前回4.0m | 116分 前回117分 | 113分 |
| 西宮市 | 796ヘクタール 前回911ヘクタール | 3.5m 前回3.7m | 111分 前回112分 | 108分 |
| 芦屋市 | 66ヘクタール 前回79ヘクタール | 3.6m 前回3.7m | 110分 前回111分 | 108分 |
※1mの津波の到達時間は、今回から地殻変動後の水位を基準とする算定方法に変わっています。(西宮市より)
県の資料では、30cmは「津波に巻き込まれた場合、死者が発生する恐れのある水位」、1mは「ほぼ全員亡くなる恐れのある水位」と説明されています。
西宮市によると、最高津波水位が下がったのは最新の標高を反映したためで、津波そのものが低くなったわけではないとのこと。
想定図は地下街や地下鉄への流入を考慮しておらず、地下への出入口や換気口などが浸水深より低い場所では、津波が地下に入り込む恐れがあるとしています。
住所から浸水の深さを調べられる「兵庫県CGハザードマップ」は更新の準備中で、今は前回の想定が表示される状態。
3市の詳しい想定図は、県が公表している「尼崎市」「西宮市」「芦屋市」のPDFで確認できます。
今後、県は「津波災害警戒区域」を指定する予定で、西宮市はそれを踏まえて津波ハザードマップを更新するそうです。新しいマップができるまでは、今のハザードマップをもとに避難するよう呼びかけています。
神戸市・明石市の浸水面積や到達時間は、過去の記事で詳しく紹介しています。
公表日
2026年10月15日
阪神3市の想定
浸水面積:計1,397ヘクタール(尼崎市535・西宮市796・芦屋市66)
最高津波水位:尼崎市4.0m、西宮市3.5m、芦屋市3.6m
高さ1mの津波の到達時間:尼崎市116分、西宮市111分、芦屋市110分
問い合わせ
兵庫県 危機管理部 防災支援課
TEL:078-362-9278
特記事項
【重要】津波浸水想定図は「安全区域」を示すものではありません。
浸水想定図で着色されていない区域であっても、強い揺れや長い揺れを感じたら、ためらわず、直ちにより高い安全な場所へ避難してください。
今朝も千葉で大きな地震があり、自宅や職場、通勤・通学の途中が想定図のどこに入っているか、市ごとのPDFで一度のぞいてみてください。









































このみ
花や夕焼け空を眺める時間が好きです。でもお洒落も楽しみたい“よくばりにんげん”。趣味は、書道・ダンス・旅行・カフェはしご。うまれてずっと神戸のひと。保護犬のトイプードルと暮らしています。
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