現在、新型コロナウイルスの変異株として、感染力の増加が懸念される「英国型」や、感染力の増加・免疫効果の低下が懸念される「南アフリカ型とブラジル型」さらに、新たな変異株(E484K変異のみ)が確認されています。
神戸市内では、4月5日~4月11日の新規陽性患者741人のうち、337人に対して検査を行ったところ、91.1%(307人)が「変異株」に感染していた模様です。
(1)変異株陽性数は変異株PCR検査(N501Y変異PCR)で陽性となったものを示す
(2)ゲノム確定数は変異株PCR検査で陽性であったもののうちゲノム解析で検査結果が判明したものを示す
・新たな変異株(E484K変異のみ)は厚生労働省の週報での公表の対象外
・空港検疫関連の陽性者は計上せず・変異検査数には陰性確認を含めず
※ゲノム解析の結果ゲノム確定数が変更になる場合がある
神戸市は、PCR検査の精度管理・クラスター事例の事後検証などのため、医療機関の協力を得て、陽性検体を神戸市健康科学研究所で収集・保管し、ゲノム解析を行っています。
直近では、全陽性検体の約5~6割を神戸市健康科学研究所に集約。検体収集・ゲノム検査体制を活用し、独自に変異株を迅速で的確に検出できる監視体制を整えているそう。
今年2月に行われた検査では、新規感染者のうち約50%が「変異株」に感染したと発表されていましたが、4月までの2ヶ月間で、さらにその割合が増加しているようです。
神戸市での新規感染者は、今年4月に急激に増えており、4月24日には、過去最多となる261人の感染が発表されました。
5月からはワクチン接種も開始。変異株が確認され、先が予測できない状況ですが、引き続き感染対策を行いましょう。
神戸ジャーナル 編集部
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