半世紀ぶりに撮影された『須磨沖に沈む神戸市電』写真と部品が展示されるみたい

神戸市埋蔵文化財センターでは、現在開催中の企画展「神戸・うつりかわる町とくらし3~昭和ノスタルジー~」に関連し、「海に沈む神戸市電」と題した追加展示が開催されます。

昭和という時代を振り返る企画展『神戸・うつりかわる町とくらし3~昭和ノスタルジー~』が開催されるみたい

2023年1月17日


神戸市西区糀台6

神戸市埋蔵文化財センターでは、昭和30~40年代を中心に神戸の町の移り変わりや生活風景を紹介する冬季企画展「神戸・うつりかわる町とくらし3~昭和ノスタルジー~」を開催中で、「市電のはしる風景」と題したコーナーを設け、「電停表示板」や通りを走る車両の写真などを通して「東洋一」と賞された在りし日の市電の姿を紹介しています。

神戸市電は、昭和46年(1971年)に廃止されたのですが、その直前の昭和43年(1968年)6月から昭和45年3月にかけて、廃車となった神戸市電58両が魚礁とするべく須磨沖に沈められました。

50年以上が経過する中、沈められた車両のその後については長らく不明のままでしたが、令和3年12月にすまうら水産有限責任事業組合と海中写真家の宮道成彦さんの共同調査で車体を確認し、現在の様子を撮影するとともに車両の部品や窓ガラス片を採集しました。

そこで、現在開催中の企画展に関連し、これらの資料を保管している「すまうら水産有限責任事業組合」の協力を得て、2月7日(火曜)から「海に沈む神戸市電」と題して追加展示が行われるとのことです。

追加する展示資料
・魚礁となった神戸市電の海中写真パネル(宮道成彦氏撮影)
・海中で採集した市電の部品(窓ガラス・室内灯スイッチ・前尾灯スイッチ)

注目度の高い企画展ですので、追加展示も合わせて、興味がある人はぜひチェックしてみてください。

 

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  • ロンチーノ

    20年ほど前に探偵ナイトスクープの依頼で海中の市電の様子が放送されていましたね。
    その当時でも原型はとどめておらずいくつかの痕跡が発見されたにとどまりました。
    今回は海中から引き上げられた部品も観られるとのことで楽しみです。

    2023年2月13日4:39 PM 返信する