「ノエビアスタジアム神戸」の内部に潜入してきた。VIP席や選手ロッカールーム、新しくできたハイブリット芝も

「ノエビアスタジアム神戸」の内部に潜入してきました。定期的に開催されている「スタジアム見学会(無料)」が実施されていますので、それに参加した形です。


神戸市兵庫区御崎町1-2-2

2017年12月、ヴィッセル神戸の運営会社「楽天ヴィッセル神戸」が、2018年4月から2028年3月までの10年間運営することが発表されました。運営が変わるということでスタジアム見学会も2017年3月開催分で終了です。

スタジアムを施工した神戸製鋼所と大林組を株主とする「神戸ウイングスタジアム」が2018年3月までの期間限定事業として運営をしてきましたが、楽天に変更されることになります。

これまで、芝の発育などの問題で度々話題になっていますが、楽天としては、やりにくさはあったんじゃないでしょうか。今後に期待。

それでは見てきますが、まずは、スタジアム前にある「足型」。こちらはスタジアムを利用する有名選手などの「足形レリーフ」です。ヴィッセル神戸に在籍したことのある「三浦知良」「パトリック・エムボマ」や、ラグビーの神戸製鋼「大畑大介」のものがあったりします。他にもたくさん。

ウイングギャラリー。いろんなものが展示されています。

ちょうどこの時は、「スタジアム 15年の歩み」という企画展示も行われてました。

スタジアム模型。かなり精巧に作られていまして、スタジアムだけでなく、周辺の建物のサイズもちゃんと再現されています。北側に「神戸百年記念病院」があるのが特徴です。

ここから、ボランティアガイドによる案内です。かなり詳しく説明してくれます。今いるのが、入り口のあった「南サイドスタンド」。

南サイドスタンドから見た全景。芝生のことは後ほど紹介します。ここで、レイアウトの話に戻りますが、実は「ノエビアスタジアム神戸」では、ホームチームとアウェーチームの応援席が通常とは逆になっています。これは、北側に病院があることによる振動や騒音の影響を考慮して、逆にしているとのこと。

通路には、写真やユニフォームが飾られています。

大型モニタは、対角線上に2つ設置されていますので、どこに座っても映像を見ることができます。見学会に参加した際は、短いスタジアム紹介の動画をこの大型モニタで見せてくれます。

ホームサポーター席がぎりぎりまでせり出しています。楽天が行う改修の一つです。楽天のスタジアムコンセプトは以下です。

『スポーツ興行からエンターテイメント興行へ』
試合観戦のみならず、スタジアムに来場するだけで楽しいと思っていただける空間の創出
『スタジアムからスポーツパークへ』
サッカーやラグビーだけでなく、様々なスポーツ大会やイベントの開催も可能な施設
『今までの日本に無かった新しいスタジアムの創出へ』
チケットレス化やキャッシュレス化など、楽天グループのシナジーを活かしたサービスの向上
『日本初のハイブリッド芝ピッチで、ヴィッセル神戸が勝てるスタジアムへ』
選手のアグレッシブなプレーをさらに引き出し、サポーターの大声援で勝利を掴む

野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの宮城にある本拠地などが参考になるかもしれませんね。めちゃめちゃ応援するのもあり、ビールを飲みながらゆっくり観戦するのもあり、いずれにしても、ライトなファンも取り込んで、エンターテイメントな感じになってほしいです。

続いて屋根です。開閉式になっていまして、開いている状態でもここに屋根が残っていることが原因で、芝生の日照不足が起こり発育不足になっていると指摘されています。

開閉コストですが、1万円ちょっとだそうです。閉じる時に電気代がかかるだけで、開ける時は、重力でスライドさせるとのこと。

サッカーの日韓ワールドカップの時の写真。開閉式屋根がなく、その分観客席が上の方まで伸びています。屋根はワールドカップが終わった時に整備されました。

1896年から鐘淵紡績(旧カネボウ、現:クラシエホールディングス)兵庫工場として歴史がスタートし、神戸競輪場などを経て、現在のノエビアスタジアムになっています。

ベッカムシート。ワールドカップの時に、ベッカムが観戦のために座っていたシートになってまして、普通に座らしてくれます。

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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