『神戸ルミナリエ』の本当の意味は「消灯式」でわかる。今年のルミナリエに行く前に知っておいてほしいこと。

阪神淡路大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願う光の祭典。神戸ルミナリエ。阪神淡路大震災と同じ年にスタートしていますので、ルミナリエの歴史は復興と共にあったんです。

復興のシンボルとして始まったのが「神戸ルミナリエ」でしたが、時期もクリスマス前ということもありまして、クリスマス前のイルミネーションとして観光イベントとなっているような感覚も否定できません。

そんな「神戸ルミナリエ」ですが、点灯式なんかに合わせて行ったって人も多いかもしれませんが、ほんとうの意味が理解できるのは、消灯式なんです。開催日程の最後の最後に行われています。

こちらは過去の様子なんですが、見たことがないって人も多いんじゃないでしょうか。

最初にも書きましたが、「神戸ルミナリエ」は、阪神淡路大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願う光の祭典です。

もし、今年も「神戸ルミナリエ」を見に行こうとしているんであれば、御霊に対するレクイエムを聞いてその意味を思い出してほしいなと願っています。

動画がYouTubeにありました。

アナウンスから始まり、鎮魂曲が流れ、改めてアナウンス。5分10秒くらいから、儀礼隊(警備員を中心に構成)による阪神淡路大震災の犠牲者の御霊に対し敬礼、それから消灯です。

あと運営についてですが、最近はすっかり赤字になっています。会場には募金箱が用意されていますので、ぜひ¥100でも¥200でも募金をお願いします!

◆関連リンク
神戸ルミナリエ – 公式サイト

 

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カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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  • ルル

    とても分かりやすい記事で、確かに行く前に見といてよかったです。
    ありがとうございました。

    2022年11月22日11:33 AM 返信する
  • 神戸の月の灯り.

    ことし(2016年)の消灯式では儀礼隊は「5人だけ」。うしろで何百人もの警備員の方が並ぶ事は無かったそうです。
    鎮魂の色を薄めるのはそれでもいいと思いますが、2016年は長年のスポンサーさんも降りたし、個人レベルで4000万円ちょっとの募金しか集まらないのでは、イベント自体も「しょぼくなる」のは至極当然のことです。
    神戸新聞やサンテレビはのんきなものですが、毎年やって当たり前の時代はもう終わったと思います。

    2016年12月31日10:26 PM 返信する
  • 映藏

    今年2016年の消灯式に行って来ました。
    規模が小さいなってしまいましたが、あの号令には目頭が熱くなりました。大阪での取材が終わってからでプライベートで音声さんと向かいましたがギリギリ間に合いました。
    https://youtu.be/AE1HpzjoYgQ

    2016年12月15日10:36 AM 返信する
  • しらんかった

    知りませんでした。。。
    毎年行ってるのに恥ずかしい。
    長い待ち時間の後の先にある光を求めて最後まで歩き、“光の作品”を見ることと、テキ屋に行くこと。。。光の祭りを楽しんでいるだけの私でした。
    ところで、赤字の件
    テキ屋さんは毎年ボロ儲けしてますよ!
    ルミナリエのお蔭で。
    もっとシャバ代徴収すればどう??

    2015年12月8日12:48 PM 返信する
  • ニキ

    そりゃ赤字なるわ
    神戸は何してもあかんよ
    三宮の街を復興させろ!
    人おらんがな
    もー夢見れる街じゃないなT_T

    2015年12月3日1:29 PM 返信する
  • 神戸大好きな江戸っ子

    なぜかわからないけど、涙が溢れてきました。

    2015年11月14日12:12 AM 返信する
  • 智也

    初めまして。
    消灯式は見たことがなかったので勝手ながらfFacebookにシェアした所、全く見ず知らずの人達からのいいねがあり、
    シェアしくださる方もいてたりと、改めてネットの凄さを実感しています。
    私の小学校の同級生の子が震災で亡くなったので、自転車で前を通る時は必ず銘板を見に行っています。
    あの場所が在ることを知らない人もたくさんいるみたいですね。
    何年経っても、震災を経験している私達がちゃんと伝えていかないといけませんよね。。。

    2014年12月14日9:50 AM 返信する
  • 愛知県人

    先日拝見してまいりました。
    心新たに想いを馳せました。
    シェアさせて下さい。

    2014年12月13日9:43 AM 返信する
  • W&S

    ご承諾ありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いします。

    2014年12月9日9:43 AM 返信する
  • 神戸ジャーナル

    W&Sさん
    どうぞ、使ってください!
    こちらこそよろしくお願いします!

    2014年12月5日11:18 PM 返信する
  • W&S

    はじめまして。
    今日ラジオ関西の番組で、神戸ルミナリエの消灯式のことを聴いて、神戸ジャーナルさんのサイトにやってきました。
    普通の日の消灯は見たことありますが、最後の日の消灯式は行ったことがありません。
    事後承諾になってしまうのですが、私の2つのブログにこのサイトのURLを載せさせていただいてのですが、良かったでしょうか?
    もし差し支え有るようでしたら、コメントに書いていただければ削除しますので、よろしくお願いします。
    消灯式の記事を書いてくださって、本当に有り難うございました。

    2014年12月5日2:49 PM 返信する
  • 通りがかり

    いきなり失礼します。
    ルミナリエ…クリスマスのカップルの風物詩となってしまいましたね…とても残念です。
    現在は大阪に在住ですが私は震災時兵庫県に住んでいました。神戸市内からは少し離れていましたがそれでも当時明け方の惨劇は今もまだ鮮明に覚えています。
    大好きな町神戸。だからこそルミナリエの灯は永遠に消えてはならない…そう思います。
    亡くなられた方や震災後この事実を知っていく方に語り伝えられていかなければならないこと、そういう穏やかな慰霊を込めた灯だと強く認識しなければならないことだと思います。
    だからこそただのイルミネーション化とされたこの状況を運営者の方々に是非とも打破していただきたいです。
    赤字経営ならば規模の縮小もその為には必要かと思われます。開催地も選択の余地はあると思われます。
    開催理由を理解し慰霊に訪れた方々に配慮すべき点は再度認識していただきたいと思います。

    2014年11月20日7:35 PM 返信する
  • 神戸の月の灯り

    神戸ルミナリエは阪神淡路大震災のあとに始まりました。1月の震災で亡くなられた方はその年12月の神戸ルミナリエのイルミネーションを見ていないし、「ルミナリエ」と言う言葉すらも知りません。
    わたしは鎮魂よりも追悼や慰霊や供養そして冥福を祈ることだと、自分の場所ではそう伝えようとしています。1995年1月17日以降に生まれたひとたちへ語り継ぐ事は、年々言葉を選ぶのに慎重になってきました。
    神戸ルミナリエには毎年多額の税金が使われている事は、あまり人々には知られていません。
    2016年からは、神戸市内の借り上げ復興住宅から追い出される被災者の方も少なくありません。
    もし震災20年の来年以降も神戸ルミナリエを続けるのなら、独立採算制と言うのか、来場者から入場料を取る、日程は1月17日を挟む、黙祷は最初の日だけじゃなく毎日点灯前にするなど、工夫と努力が必要だと考えています。

    2014年11月17日4:45 PM 返信する
  • 鎮魂

     今年も消灯式に訪れます。多分20回目の訪問で最後のルミナリエにしたいと思います。親戚、友人を震災亡くし、1994年12月30日に神戸で生まれた息子も20歳になる節目です。開催運営の是非よりも神戸市民にとっては鎮魂や悲しみの意が大きく開催当初はルミナリエツアーの企画とかお土産とか抵抗を感じていました。
    開催の危機、開催期間短縮など取沙汰されていましたがどーでも良いんです。終わるときは必ずやってきます。終わっても震災当時のあの真っ暗な中で彷徨いでも生きていくためには何をすべきかを考えた思い出は決して忘れないのですから。

    2014年11月16日11:09 PM 返信する
  • 敬礼に拍手は違うだろう
    と変なところが気になってしまいました

    2014年11月14日12:56 AM 返信する
  • ヨウジ

    震災犠牲者の追悼はとても素晴らしいですね。
    ただ、マスコミが報道しないのか、ルミナリエは神戸の経済効果がほとんどないことは知られていません。
    付近の飲食店は大打撃。特に元町駅周辺に聞いてみれば口を揃えて言います。並ぶことに頭がいきますから、飲食店には行きませんし、スタート地点の元町は夕飯前の時間なので、飲食目的の人はいないのです。
    ルミナリエが終わる場所は、国際会館のとこなので、お店があまりないですし、お客さんはすんなり電車に乗って帰ってしまいます。追悼は別にして、ルミナリエの電飾は大阪でやってもいいのでは?

    2014年11月1日1:30 AM 返信する
  • 神戸の月の灯り

    2015年1月17日(土)に神戸ルミナリエを開催してもらう事は、ことしの夏の段階で夢のままで終わりました。震災20年の日にやらないで一体いつやるんだと思いましたが、主催者だけでなく震災を知らない世代の神戸市民の心をつかむ事は出来ませんでした。全ては、わたしの力不足です。5年位前に神戸港でルミナリエのPRのための展示「神戸プラージュ」がありました。つまりやろうと本気で思えば1・17開催も決して夢では無かった筈です。阪神淡路大震災の犠牲者の方は、神戸ルミナリエと言うイルミネーションだけでなく、ルミナリエと言う言葉さえも知りません。それほど阪神淡路大震災から20年という時間の流れは、わたしにとって長くとても辛い道のりでした。若い人の間では他府県のクリスマスイルミネーションと同じ印象しかない人も少なくありません。開催まであと35日ほどあります。まだ時間はある、最後の最後まで決して諦めない、きょうの神戸ジャーナルの記事は、わたしに再び勇気を与えてくださいました。

    2014年10月31日11:34 PM 返信する
  • とももも

    ありがとうございました。
    そういうことだったんですね。
    何度見ても込み上げてくるものがありますね。
    今年はこの目で見届けたいと思います。

    2014年10月31日7:19 PM 返信する
  • 神戸ジャーナル

    とももも さん
    5:10からというのは、すぐ下に掲載しているYouTube動画の5分10秒からという意味です!動画の説明を書いてました。
    該当箇所の言い回しを訂正しました。ご指摘ありがとうございます!

    2014年10月31日6:27 PM 返信する
  • とももも

    被災者ですが恥ずかしなから去年おわってからこの消灯式のことを知りました。今年は絶対に行こうと思いますし友達にも伝えています。ところで5:10からというのがイマイチよくわからないのですが。すみません。

    2014年10月31日5:23 PM 返信する