神戸市営の地下鉄海岸線(三宮・花時計前駅~新長田まで7.9km)が15周年を迎えました。おめでとうございます!
とお祝いムードでもなくて、営業はかなり厳しく累積赤字が880億円もあるそうなんです。投資額は2,350億円です。
開業前の1日の輸送人員予想は、2001年度(開業年)が80,000人、2005年度が130,000人でしたが、実際は、2001年度が34,446人、2005年度が39,004人、さらには2011年度が42,396人となっていて予想の3割程度となっています。
原因としては、開業前に発生した阪神淡路大震災に伴う人口減少の影響がかなりあったのかなぁと思います。あと、JR和田岬線(1日の輸送人員は10,000人程度)を廃線にするという別の議論がありますが、JR和田岬線が廃線になって地下鉄海岸線の乗客数が増えるという可能性も含めたとしても、元々の予想には及びません。
人口増加に対応して地下鉄を通すということはあるかもしれませんが、ここの場合は、高齢化が進む臨海部の活性化を目的に開業していますので、少し事情が異なります。これが私鉄系だったら、沿線に住宅を建てたりするんだと思いますが。
最近では、ノエビアスタジアム神戸でのサッカーイベントを絡めたり、沿線で様々なイベントを行って集客に努めています。来年には、中央市場前駅のところにイオンもできますので、どこまで乗客が増えるか楽しみですね。
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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