
俳優 森山未來さんらが運営する「Artist in Residence KOBE」と西神中央ホールが連携し、世界的に活躍する2人のアーティストによる「アートパフォーマンスイベント」を開催するそうです。
かんのと~海山ひらけた先に踊るみこと~
2025年3月30日(日)
西神中央ホール
神戸市西区美賀多台1-1-1

「Artist in Residence KOBE(AiRK)」は、森山未來さんが「アーティスト・イン・レジデンス」を神戸でもつくりたいと、2022年に神戸・北野でスタートした施設です。
アーティスト・イン・レジデンスというのは、アーティストが一定期間、街をリサーチしたり、作品を制作したりするための滞在施設だそうで、森山さんら6人が運営しています。
左から運営メンバーの遠藤豊さん・森山未來さん・松下麻理さん・大泉愛子さん・小泉亜由美さん・小泉寛明さん
画像:森山未來公式サイトより
AiRKは「アーティストの支援や育成」のほか、「アーティストとその地域の人々を結ぶことによる、地方創生につなげる文化の醸成」を目的とした施設なんだそう。
国内外のアーティストが創作のために集う場所になっているそうです。
西神中央ホール
今回のアートパフォーマンスイベント『かんのと~海山ひらけた先に踊るみこと~』は、AiRKと、西神ニュータウンエリアの文化的拠点を目指す西神中央ホールが連携して実施します。
イベントでは、世界的に活躍するアーティスト、大宮大奨さん(ダンス)と立石従寛さん(現代アート)による作品を発表予定。
大宮さんと立石さんはAiRKに滞在しながら、西神中央や近隣のリサーチ、公募で集まった市民とのワークショップを踏まえて作品づくりを行うのだとか。
舞台美術では、神戸市内の企業も協力のもと、市内の廃材を使って制作するんだそう。公演ではその舞台美術を使いながら、神戸の自然や都市からインスピレーションを受けたパフォーマンスを披露するそうです。
開催にあたり、AiRK運営メンバーの森山未來さんもコメントを寄せています。
森山未來さん:
この度は西神中央ホールとの共同企画により、素晴らしい作家と神戸雰囲気学研究所(KOIAS)の皆さんを招聘できることを光栄に思います。作家と地元の皆さんとで共にリサーチ&制作を行い、彼らの将来の作品への布石となる成果発表(ワーク・イン・プログレス)へとつながる。それは西神中央から 芽吹いた作品が国内外での彼らの活動へと展開されるだけでなく、かつて高塚山を始めとする山々が削られ、ニュータウンと化したこの場所に眠る歴史や現在地が持つ可能性を引き出し、その文化的価値を神戸内外の人たちが認識することにもつながります。
そのためには外から参画するアーティストとそこに住まう方々との協働こそが最も重要なプロセスとなります。ぜひ、皆さんの参加をお待ちしております。
大宮大奨さん
ダンサー、振付家。14年米NYにてジェイディン·ワン·アワード受賞。帰国後日本を拠点にフリーランスのダンサー・パフォーマーとして、シディ・ラルビ・シェルカウイ、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック、エラ・ホチルド、辻本知彦、森山未來、大巻伸嗣、蓮沼執太、ジャン=ポール・グード、ライアン・ハフィントン、ダミアン・ジャレ、名和晃平などの作品に出演、振付に携わる。東京オリンピック2020競技大会・開会式にて森山未來氏に振付。2022年に長野県松本市四賀地区に移住後、築200年以上の古民家をセルフリノベーションして2棟のスタジオを造る。里山生活で育む身体感覚を大切に日々を創っている。
長野・松本の里山から遠路遥々失礼いたします。現在の身体感覚として山が身体に教えてくれること、それらを創作活動の一環として市民の方々と共に創作し発表させていただけるという今回の企画。とても楽しみにしております!
私たちの体はコミュニケーションツールの一部、創作過程も存分に楽しんでいただけると思いますので、ぜひとも多くの方に出会えたらと思います。自然がそこに在るように、皆さんの体は素晴らしいと思えるような作品を目指します。
立石従寛さん
1986年アメリカ合衆国シカゴ生。現代アーティスト。仮想と現実、自然と人工など、相対する境界の分解と合成をテーマに制作を行う。主な作品に、浜辺に浜辺を積層させる「Beach on Beach」、霧に向かって私的モノローグを公共放送システムに乗せて発する「To The Fog」、森の中に鑑賞空間を持ち込む「In(to)stallation」など。また、音楽や映画、パフォーミングアーツ、フードプロダクトなど、無領域的に活動する。英国の現代アート賞「New Contemporaries 2021」入選。英国Royal College of Art芸術修士号修了。
開拓された山や海に生きる私たち。街の向こうに広がる山や海は、一度開拓されると元には戻りません。住み続ける中でその大切さに気づきながらも、私たちはどこか絶妙な距離感を保ち続けているのではないでしょうか。
もし、私たちの暮らしや土地を山や海へと「返す」ことがあるとすれば、それはどんな言葉で表されるのでしょう。開拓の対義語とは何か。言葉と身体、美術と音楽——そんな問いを巡らせながら、皆さんとともに舞台を創り上げることを楽しみにしています。
開催日時
2025年3月30日(日)13:30開場 14:00開演
場所
西神中央ホール
入場料金
税込 1,000円
購入方法
西神中央ホール
・電話(Tel:078-995-5638/10:00~20:00)
・窓口(9:00~22:00)
・Webサイト
関連イベントとして、前日の3月29日(土)には、大宮さんと立石さんらが出演する『「かんのと」を巡るトークショー』や、大宮さんによる身体ワークショップも開催されます。詳細は西神中央ホールWebサイトをチェックしてみてください。
◆関連リンク
・西神中央ホール – 公式サイト
・Artist in Residence KOBE – 公式Instagram
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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