港町・神戸で見る豪華客船。どんな船がいつ、どこに来る?  Feel KOBE

2023年春から海外豪華客船の入港が再開され、さまざまな大型クルーズ船が行き交う港町・神戸。

普段、何気なく見かけることはあっても、「どこでどんな船が見られるの?」「乗船することもできるの?」 など、意外と知らない大型クルーズ船について、ご紹介します。

客船のまち・神戸

開港とともに、異国文化を取り入れながら発展してきた港町・神戸。神戸港には、いまも世界各国から船旅を楽しむクルーズ客船が寄港しています。

大きさや形、色、それぞれに個性があって、豪華な客船たちは見ているだけでも楽しさがあります。

ちなみに、海外の豪華客船が3隻同時入港した日もあったそうです。世界を旅しながらやってきた人々のことを想像するだけでワクワクしますね。

国際港湾都市として、小型船から大型船まで様々な船が集う「客船のまち・神戸」をどこで、どのように楽しめるか、詳しくふれていきます。

神戸港にターミナルは2つ

神戸港には、「中突堤旅客ターミナル」と「神戸ポートターミナル」の2つのターミナルがあります。

まずは神戸の人気観光スポット、メリケンパークからすぐの「中突堤旅客ターミナル」からご紹介。

ハーバーランドの眺めも一緒に楽しめる「中突堤旅客ターミナル」

中突堤旅客ターミナルは、中突堤(なかとってい)の先端に位置する神戸メリケンパークオリエンタルホテルの1・2階部分にあります。

左手建物「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」の1・2階に位置する中突堤旅客ターミナル

ターミナルの西側には水深9メートル、長さは305メートルの岸壁があります。7.7万トンクラスの大型クルーズ客船にも対応でき、バリアフリー対応のボーディングブリッジも備わっています。

ターミナル2階部分には、C.I.Q(税関・入管・検疫)検査場のほか、出入国ロビーや送迎デッキ、チェックインカウンターなどが揃います。

まさか、あのおしゃれなホテルの一角にそんな設備があるとは、知らない人も多いのではないでしょうか。

神戸ハーバーランド umie MOSAICの2階から大型船をのぞむ

ポイントは、何といってもロケーションの良さ。メリケンパークやハーバーランドといった人気の観光エリアを散歩しながら、客船の入出港を間近に楽しむことができるのです。

日が沈んでから、神戸の夜景とともに眺めるクルーズ船の美しさは格別。港で過ごす時間をさらに贅沢なものにしてくれます。

神戸ハーバーランドの夜景とともに

Information

中突堤旅客ターミナル
住所 神戸市中央区波止場町5-6
アクセス 市営地下鉄「みなと元町駅」徒歩約9分、各線「元町駅」徒歩約15分

船を本格的に楽しみたい方におすすめ「神戸ポートターミナル」

海側から見た神戸ポートターミナルには「Welcom to KOBE」のサインが

神戸ポートターミナルは、ポートアイランドと神戸大橋で結ばれた新港第4突堤にあり、三宮駅からポートライナーに乗って約5分で到着します。

水深12mの岸壁を含む6つの停泊場所があり、ターミナルと客船を結ぶボーディングブリッジもバリアフリー対応となっています。世界各国、日本各地からやってくる、あらゆる大型クルーズ客船に対応した国際クルーズターミナルです。

客船を間近に見ることができる送迎用デッキ

送迎用デッキ、ロビー、インフォメーション、大型駐車場が備わっており、船客、送迎の人々、観光客、市民のだれもが利用できる施設として賑わっています。

特に南北300m以上にわたる送迎用デッキは、大型船であっても前・横・後ろと色々な角度から眺めることができる、船好きにはたまらないスポットです。客船が間近に見られるのもポイント。

デッキから見上げた大型船 “まるでマンションが動いているみたい!”

船の入出港時には歓送迎セレモニーが開催されることもあり、音楽隊による生演奏やバルーンリリース、神戸市消防艇による入港歓迎カラー放水などが行われます。

神戸市消防音楽隊による「WESTERDAM」への歓迎演奏

消防艇による歓迎のカラー放水

送迎用デッキには、横断幕を掲げる人、旗やペンライトを振る人もいて、華やかな送迎シーンを見られます。

「SEVEN SEAS EXPLORER」が出港する際のバルーンリリース

Information

神戸ポートターミナル
住所 神戸市中央区新港町4-5
アクセス ポートライナー「ポートターミナル駅」すぐ

一度は乗ってみたい!大型クルーズ客船

「見るだけでも楽しい」とお伝えしたクルーズ客船ですが、やはり一度はその豪華な船に乗ってみたい人も多いのではないでしょうか。

「でも、手が届かないのでは?」「長旅は難しそう…」

そんな疑問もあろうかと、神戸港からの乗船について、旅客ターミナル管理事務所長の下浦さんにうかがいました。

神戸観光局港湾振興部 旅客ターミナル管理事務所長の下浦 卓さん

大型のクルーズ客船は「動く洋上ホテル」とも呼ばれています。

レストランやバー、プール、ジャグジーなどがあり、ゆったりくつろげる船もあれば、カジノやショー、映画などエンタメ満載の船もあって、さまざまなスタイルで船旅を楽しむことができます。

神戸港から乗船できるクルーズ客船は、日本最大の「飛鳥II」や「にっぽん丸」といった日本の船のほか、海外からやってくる圧倒的スケールの超大型船など、さまざま。

「日程や予算、過ごし方に応じて、船やプランを選ぶのがおすすめです。一泊あたりの料金は想像していたほどではなかった、と驚かれる方もいますよ。」と語る下浦さん。

お目当ての船を見つけて、まずはターミナルを訪れてみてはいかがでしょうか?

数千人が乗船可能な巨大豪華客船が来港することも

入港予定の調べ方は?

「中突堤旅客ターミナル」「神戸ポートターミナル」へ入港予定の客船を知りたい方は、神戸市のホームページをご覧ください。二ヶ月分のスケジュールが掲載されています。

「客船入港予定」のページはこちら

神戸観光局港湾振興部のSNSでもクルーズ客船の入港情報やイベント情報のほか、神戸港にまつわるエピソード、楽しくためになるお役立ち情報が発信されているのでフォローしてみてください。

ポートアイランド北公園からのぞむ「神戸ポートターミナル」

きらびやかなイメージから、少し遠い存在にも感じる大型クルーズ船。

神戸の港を訪れた際は、ぜひその魅力を体験してみてください。きっと、目に映る港町・神戸の景色が変わってくるはずです。

【取材・文】川崎 哲章
神戸在住のPRディレクター&ライター。洗練された都会のイメージがありながら、自然を身近に感じられる街・神戸の魅力をもっと多くの方に届けていきたい。そんな想いで観光やグルメ、そして関わる人々を取材。灘区の六甲山にも海にもすぐ行ける場所に住み、カメラ片手にいろんな場所へ出かけています。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
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