三宮にある『神戸阪急』が、約1年半続いた大規模な改装工事を終えて、2023年10月11日(水)に全館リニューアルオープンします。各売り場がどのように一新されたのかをまとめました。
神戸市中央区小野柄通8-1-8
全館リモデルは2019年に「そごう神戸店」から屋号を変更後初めてで、そごう神戸時代を含めると約20年ぶりなんだそう。
黄色に着色されたエリアが新しくなった売り場で、全館の約9割が改装されたみたいです。
ラグジュアリー・化粧品・服飾雑貨を強化
要望の声が挙がっていた「ラグジュアリー」(インターナショナルブティックス)を強化したほか、「モードファッション」カテゴリーを新規導入、化粧品・服飾雑貨の売り場も一新されました。
インターナショナルブティックス
エリア:本館1・2階/新館1階 オープン:2022年6月~順次
改装前の「4ブランド」から、10月11日以降は本館1階に11ブランド、本館2階に6ブランド、新館1階に4ブランドの「21ブランド」に大幅拡充。フランスの高級ダウンウエアブランド「MONCLER」(モンクレール)は、レディース・メンズのダウンウエアのほか、衣料から雑貨までのトータルブティックとしてオープンします。
もともと「ロフト」があった新館の1階にできた4ブランドは「BALENCIAGA」(バレンシアガ)、「LOEWE」(ロエベ)、「BOTTEGA VENETA」(ボッテガ・ヴェネタ)、「CELINE」(セリーヌ)で、いずれも今回の改装で新規導入されました。
Hankyu Mode Kobe
エリア:新館1~3階 オープン:2022年8月31日
“暮らしに寄り添うモード”をテーマにしたエリアで、ファッション・インテリア・ビューティー・カフェなど33ブランドが集結。うち25ブランドは神戸エリア初出店です。
Hankyu Mode Kobeのある新館4階には、ワンフロアでの営業となった「神戸ロフト」があり、2022年4月にリニューアルオープンしてます。
HANKYU BEAUTY
エリア:本館2~4階 オープン:2022年8月31日
「憧れ」と「楽しさ」で神戸地区No.1を目指すビューティーエリア。改装前は36ブランドでしたが、10月11日時点では44ブランドまで拡充。
2階は「ラグジュアリービューティー」として国内外のブランドが揃うエリアになり、3階はナチュラル&オーガニックの最新バス・ボディコスメが集まる「ライフスタイルビューティー」エリアに、4階は専門性の高い施術や、最新のビューティーギアなどを取り揃えた「ビューティーサロン」となります。
美容機器の「ヤーマン」は神戸初出店で、専門トレーナーによる表情筋ケアレッスンが受けられる「顔専用トレーニングジム」も併設されてます。
“神戸らしい暮らし”を提案する「神戸スタイル」エリア新設
中・上層階では、都会と豊かな自然が共生する「神戸」の百貨店として、神戸の人の暮らしをイメージしたライフスタイル提案型のショップが揃いました。
Time of “Grace” ~洗練された華やかな暮らし~
エリア:本館4階 オープン:2023年4月26日
おもてなしシーンをイメージした「グレイスフルテーブル」、ゆったり過ごすプライベートタイムをテーマにした「ラ・ノクタンヴュール」、エレガンスファッションのセレクトショップ「トゥールナージュ」の3つの編集売り場を中心に、テーブルウェア・アーティフィシャルフラワー・現代アート・着物・ビューティーなど、華やかな日常を美しく彩る商品がラインアップしています。
Affection for Life ~優しさあふれるファミリーの暮らし~
エリア:本館5階 オープン:2023年5月~順次
子育てファミリー向けの売り場です。子供のすこやかな成長に寄り添いながら過ごす「おうち時間」と、ママ向けの憧れスタイルを発信します。
5月末に2つの編集売り場を核とした「ライフスタイルゾーン」と、カジュアルファッションのセレクトショップを核とした「ファッションゾーン」がオープン。8月には「子育てゾーン」が本館8階から移設リニューアルオープンされてます。
Feel the Wind ~海と山を感じる暮らし~
エリア:本館6階 オープン:2023年8月~順次
海と山を楽しめる「神戸」らしいライフスタイル、自然を感じながら自分らしい日常を楽しむオフの過ごし方を提案するフロアです。ライフスタイルゾーン「モーニングフロー」「ファッションゾーン」と、10月11日オープンの「瀬戸内ライフゾーン」、来春オープン予定の「アウトドア&インテリアゾーン」の4つのゾーンがあります。
モーニングフロー
自分だけの大切な「朝時間の過ごし方」を提案。からだを動かす・内面から整える・自分磨きなど、1日が豊かになる朝の過ごし方をキーワードに、ハーブ・アロマ・スキンケア・ペット用品の専門店と、自主編集売り場としてヨガ・ヘアケア・オーラルケア・朝食などを展開。
売り場内のイベントスペースでは、季節・テーマにあわせたスタッフおすすめの「朝活習慣」を週替わりで発信します。
ファッションゾーン
神戸の自然を感じるエフォートレスなカジュアルファッションを提案。デニムスタイルを中心に、国内外のブランドから選んだ自主編集売り場「デニムセレクト」と、神戸山の手スタイルがコンセプトのデイリーカジュアル「HRM」(アッシュ・アール・エム)による新ショップ「アッシュエレン」がメインのエリアになります。
アメリカのアウトドアブランド「WOOLRICH」(ウールリッチ)、西宮発の海・自然テーマのライフスタイルショップ「CULASU PLACE」(クラスプレイス)が神戸エリア初出店となるほか、神戸発の美脚ストレッチパンツブランド「ECOX」(エコックス)が全国で初めての常設店をオープンします。
ファッションゾーンの展開ブランド
【新規導入】ウールリッチ/エコックス/クラスプレイス/アッシュエレン/デニムセレクト
【移設リニューアル】コムサ・ステージ/ハイカラブルバード
瀬戸内ライフゾーン
香川県にある暮らしのセレクトショップ「まちのシューレ963」が、「まちのシューレ KOBE」として百貨店に初出店。穏やかな瀬戸内で過ごすスローライフのように、ゆったりとした気持ちに包まれるような売り場になっています。暮らしの道具・食品・インテリアなどのモノを通して、衣食住を提案します。
アウトドア&インテリアゾーン
本館6階の象徴とも言える売り場。海と山が近くにある神戸で、自然を感じながら自分らしい日常を楽しむオフタイムの過ごし方を、アウトドアギア・インテリア雑貨を中心に提案します。2024年春オープン予定です。
Discover YOU ~じぶんをこころから楽しむ暮らし~
エリア:本館8階 オープン:2023年10月11日
積極的に人生を楽しむ、ゆとりある世代に向けて、楽しく豊かな日々の暮らしを提案するフロア。約1,450㎡のフロアには、書籍・雑貨・介護用品・メガネ・補聴器・ウィッグ・ファッションなどのアイテムがラインアップします。
関東エリアを中心に展開する老舗書店「有隣堂」が西日本初出店。新しい趣味や質の良いライフスタイルを提案し、これからの生き方のヒントとなるようなモノなどに出会える場所を目指して、質にこだわった商品・サービス・イベント等を展開するそうです。
メンズ・レディースの複合ショップ「パパス&マドモアゼルノンノン」「マックレガー」などが出店。いつまでも若々しくいたいというニーズに応える上質なカジュアルファッションのほか、観葉植物・雑貨・ファッションのセレクトショップも展開します。
本館8階の展開ブランド
【新規導入】有隣堂/ハートフルクローバー/アバウトハーグリーン/マインドフォームオルウェイズ
【移設リニューアル】ちふれ/フォンテーヌ(ウィッグ)/ブラックフォーマル/伊太利屋/イトキンサンク/花菱/バレンザ/パパス&マドモアゼルノンノン/ヒロコビス/マックレガー/リリアンビューティ/リリアンビューティエクラ/ローズティアラ
【リニューアル】補聴器/メガネサロン
紳士ファッション・レストランなどもリニューアル
カジュアルファッション(本館5階)
フレンチトラッドをベースにした、大人の女性のためのクローゼットライン「ヒューマンウーマン」では、自分らしいスタイリングが楽しめる日常着を提案。
フレンチカジュアルを代表するパリのブランド「アニエスb」では、FEMME(ファム/レディース)、ENFANT(アンファン/子ども服)、VOYAGE(ボヤージュ/バッグ)をラインアップ。HOMME(オム/メンズ)も期間限定で取り扱います。
レストラン(本館6階)
旬にこだわった本格イタリアンが楽しめる、イタリアンレストランカフェ「ビランチャ」は、2023年9月にリニューアルオープンしました。
紳士ファッション(本館7階)
紳士ファッションエリアのリニューアル第3弾として、「カジュアルゾーン」と「ライフスタイル雑貨ゾーン」が9月にオープン。イタリアのプレミアムデニムブランド「REPLAY」(リプレイ)、日本のアイウエアブランド「999.9」(フォーナインズ)のほか、イタリアの文具・雑貨ブランド「MOLESKINE」(モレスキン)が直営店として西日本初出店しました。
阪急百貨店オリジナルのセレクトショップ「giacca blu」(ジャッカブルー)では、ファッション感度の高いゴルフウェアを取り揃えてリニューアルオープンします。
内装素材の一部に「六甲山間伐材」など活用
今回の全館リモデルでは、造船所のドックで足場に使われた板(足場板)や、六甲山の手入れから発生する木材(間伐材)を内装素材として活用する「サステナブル」な取り組みも行われてます。
「足場板」は、ライフスタイルプロデューサーとして活躍するWAKOさんがデザインを監修。本館入口の装飾パネル・エスカレーター周りの装飾・什器・ベンチなどに利用されてます。
六甲山間伐材では、木材価値を創造するコミュニティ企業「SHARE WOODS」代表の山崎正夫さんと協業してコンテンツを開発。地域の課題として、コミュニティ・ブランド・Hankyu Mode Kobeが一体となって発信し、六甲山間伐材についてまずは知ってもらうことを目的にプロジェクトを推進しているそうです。
このプロジェクトには、新館の5つのブランドが参画。「ブルーボトルコーヒー」と「ディースクエアード」では内装家具・壁面、「ジル サンダー」では売り場備品、「マルニ」と「メゾン マルジェラ」では売り場什器として活用されています。
いろんな世代に合わせて、”神戸らしい暮らし”にフォーカスした売り場に一新されてますね。大規模リニューアルでより便利になり、自分に合ったものに出会えそうです。
◆関連リンク
・神戸阪急 – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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