素敵なお店も続々オープン!絵になる街「塩屋」を散策  Feel KOBE

まるでアニメのような景色が楽しめるとSNSでも話題となった垂水区「塩屋」の街。

坂道が多く、少し足を伸ばせば高台から海を見渡すことができるこの街は、神木隆之介さんや有村架純さんが出演している『フォルトゥナの瞳』など、映画のロケ地にもなったことでも有名。

近年はその環境の良さから移住者も増えており、素敵なカフェやショップも続々とオープンしています。

そんな絵になる街、塩屋散策をしてみませんか?

異人館「旧グッゲンハイム邸」

まずは、塩屋駅で降りたら東に徒歩数分の「旧グッゲンハイム邸」へ。

「旧グッゲンハイム邸」は、明治から大正時代にかけて神戸に滞在した外国人が住んでいた邸宅です。

この建物は1908年ごろにアレクサンダー・ネルソン・ハンセル氏の設計で建てられたとされています。住んでいたのはグッゲンハイム氏と考えられていましたが、2020年6月に、グッゲンハイム氏が住んだ邸宅は実は北隣の洋館で、この家はジャコブ・ライオンス氏のものであったことが判明しました。

とはいえ、長年「旧グッゲンハイム邸」との名前で親しまれてきたので、名前はそのまま引き継ぐことに。

邸宅は結婚式やライブなどイベント会場として貸出しを行っているほか、映画やドラマの撮影現場として利用されたこともあります。

ちなみに、旧グッゲンハイム邸の前には山陽電車が走る線路があり、海を背景に走る電車を撮影することもできます。SNSで話題になったのは、ここからの景色ですね。

旧グッゲンハイム邸の無料見学会は、毎月第3木曜日12:00から17:00に開催。中も見てみたいときはこの日を狙ってくださいね。

Information

旧グッゲンハイム邸
住所 神戸市垂水区塩屋町3丁目5−17
営業時間 一般公開は毎月第3木曜日12:00~17:00
電話番号 ︎078-220-3924
公式サイト http://www.nedogu.com/

台湾茶カフェ「Ryu Cafe」

塩屋駅周辺にはオシャレなお店もたくさんあるので、ぜひ街歩きも楽しんでみてください。

中でも、塩屋駅から徒歩約2分の細い路地を入ったところにひっそりと佇む「Ryu Cafe(リュウカフェ)」はイチオシのお店。

台湾のリゾートホテルでも経験を積んだシェフの藤井さんと、台北生まれの劉さんが夫婦で営んでいる台湾茶カフェです。

東京出身で、神戸には一度も来たことがなかったという藤井さんですが、農業研修「EAT LOCAL KOBE マイクロファーマーズスクール」をきっかけに、神戸を訪れることに。

街の雰囲気と人との繋がりが深い塩屋の街がすっかり好きになり、周囲の皆さんの協力を得てお店をオープンさせました。

2013年に解体となった塩屋の洋館「旧ジェネス邸」にあった机

店舗は震災以後、誰も住んでいなかったという築100年の古民家をリノベーション。

2013年に解体された塩屋の洋館「旧ジョネス邸」にあった窓を活用するなど、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う空間はとても素敵です。

店内では台湾の作家が手がけた商品も販売している

カフェタイムでは王道の台湾スイーツ「豆花(トウファ)」が人気。

豆花とは、豆乳をにがりなどで固めて、甘いシロップをかけて食べるスイーツで、その日によってトッピングが変わります。訪れた日はナツメ、白キクラゲ、小豆、ピーチパインがトッピングされ、シロップにはジャスミンが使用されていました。

豆腐には塩屋の老舗「田仲とうふ店」の豆乳を使用。あっさりとした味わいで、一緒に食べるトッピングによって味の変化も楽しめます。

月替わりのランチを目当てに訪れるお客さんも多いそう

ランチは事前予約が必要ですが、14時からのカフェタイムは予約なしでの来店も可能。

「時間の流れがゆっくりになる台湾茶で、リラックスできる時間を過ごしてください」と、店主の藤井さん。

Ryu Cafeから徒歩2分のところにある英国菓子専門店「Rosie’s Bakery」とコラボした焼き菓子も要チェックです!

Information

Ryu Cafe
住所 神戸市垂水区塩屋町3-8-4
営業時間 ランチ11:00〜か13:00〜(要予約)、カフェ14:00〜17:00(予約不要)
電話番号 ︎なし
定休日 ︎月、火、隔週で水曜日
Instagram https://www.instagram.com/ryucafe_kobe/

スコーン専門店「塩屋SCONE」

最後に紹介する「塩屋SCONE」はRyu Cafeから車で約5分、歩いて約20分の住宅街の一角にあるスコーン専門店です。

お店を営んでいるのは4児の母という石川さん。好きだったお菓子づくりを生かして、子育てをしながらでもできることをと考え、思いついたのがイギリス留学時代に食べたスコーンを売るお店でした。

家族でDIYをしてつくった店舗。ガラス張りの棚にはスコーンが並ぶ

スコーンは常時7種類が並び、プレーン、チョコチップ、チョコ、紅茶、抹茶、おから以外に、日によって変わるスペシャルスコーンがあります。

塩屋SCONEは「子どもにも安心して食べてもらえるお菓子を」との思いから、無添加でオーガニックな素材を使って焼き上げています。近所のママが買いに来ることも多いようで、営業終了時間前に売り切れることも。

ホームページのメールから、もしくはインスタグラムのDMから予約をすれば取り置きをしてもらえるので、確実にゲットしたいのなら事前連絡しておくと安心です。

おすすめは、定番のプレーンスコーン(左上)。食べてみると、外はサクッとした食感なのに、中はもっちり! 甘さ控えめで、コーヒーや紅茶ともよく合います。

ほかにも、チョコ系はお子さんに、茶葉の風味がしっかりと感じられる紅茶スコーンは女性に人気とのこと。

そのまま食べるもよし、ジャムやはちみつをつけて食べるもよし。お好みの食べ方で楽しんでください。

ジャムやはちみつも販売中。オンラインショップもあるので遠方の方はぜひお取り寄せを!

可愛い紙袋もあるが、エコバックを持参すると20円引きになる

お店までの急な坂道を登って歩くのは大変でしたが、後ろを振り返ると見渡すことができる塩屋の街になんだか「頑張れ」と応援されているような気持ちに。

ようやくお店にたどり着いたときの達成感もひとしおでした。せっかくなので全種類を持ち帰り、ぜひお家で味わってみてくださいね!

Information

塩屋SCONE
住所 神戸市垂水区塩屋町7丁目8−11
営業時間 10:00〜13:00(商品がなくなり次第、営業終了)
電話番号 ︎なし
定休日 ︎水・土・日
公式サイト https://www.shioyascone.info

いかがでしたか?

有名な観光地巡りも楽しい神戸ですが、そこに住む人たちがどんな暮らしをしているのかが垣間見える塩屋の街歩きでは、他の観光地では得られない発見がありました。

海と坂、そして素敵な人たちに会いたいと思ったら、ぜひ塩屋の街へ遊びに行ってみてください!

【取材・文】 中田優里奈
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・編集を担当。企業インタビューや舞台撮影も手掛けている。これまで取材した神戸の観光スポットやホテル、店舗は200カ所以上。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
神戸の観光スポットやイベント情報、コラム記事など「神戸旅がもっと楽しくなるコンテンツ」を発信しています。

 

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