兵庫県立美術館で、ミニマル・アートとコンセプチュアル・アートの2つの芸術動向を振り返る特別展が開催されます。
ミニマル/コンセプチュアル
ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術
2022年5月29日(日)まで
兵庫県立美術館
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
ミニマル・アートは、主に1960年代のアメリカで展開した美術の潮流です。作家の手仕事やその痕跡を廃し、工業用素材や既製品を用いて「単純で幾何学的」な形やその「反復」から成る作品を制作しました。
ミニマル・アートに続いて現れ、同時代に国際的な広がりを見せたコンセプチュアル・アートは、物質的な制作物以上に、その元となる「コンセプト」や「アイデア」を重視します。
特定の形式に縛られることなく、言葉・印刷物・日用品・作家自身の行為・それを記録する写真&映像など、多様な媒体が用いられました。
本展は、こうした同時代の国際的な動向をいち早く紹介した「ドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻」旧蔵の作品・資料と、日本国内に所蔵される主要作品が展示されます。
フィッシャー夫妻は展覧会を手掛けた作家たちの作品を収集すると共に、その制作過程に関わる書簡や指示書、ドローイングといった多彩な資料も保管していたそうです。
展覧会構成
(1)工業材料と市販製品(カール・アンドレ/ダン・フレイヴィン)
(2)規則と連続性(ソル・ルウィット/ベルント&ヒラ・ベッヒャー)
(3)工業材料と市販製品(ハンネ・ダルボーフェン/河原温)
(4)「絵画」の探究(ロバート・ライマン/ゲルハルト・リヒター/ブリンキー・パレルモ)
(5)場への介入(ダニエル・ビュレン/リチャード・アートシュワーガー)
(6)枠組みへの問いかけ(マルセル・ブロータース/ローター・バウムガルテン)
(7)歩くこと(リチャード・ロング/スタンリー・ブラウン)
(8)知覚(ヤン・ディベッツ/ブルース・ナウマン)
(9)芸術と日常(ブルース・ナウマン/ギルバート&ジョージ)
※作品リストも参考にどうぞ
期間
2022年5月29日(日)まで
休館日
月曜日
開館時間
10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
場所
兵庫県立美術館 企画展示室
観覧料
一般 1,600円(前売 1,400円)/大学生 1,200円(前売 1,000円)/高校生以下 無料
関連イベントとして、講演会(4月9日)や学芸員による解説会(4月23日・5月7日)、こどものイベントが開催されるので、あわせていかがでしょうか。
◆関連リンク
・兵庫県立美術館 – 公式サイト
ゆう
推しプリンを探しています。
ライター一覧