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王子動物園で飼育されていたフクロテナガザルの「テツジイ」(オス、推定50~60歳)が、肝臓の腫瘍のため死亡しました。
1月中旬より体調不良がみられたため投薬などの治療が施され、一時的に回復もみられたものの、徐々に食欲や行動が低下し、2月25日(火)に死亡を確認したということです。
「テツジイ」はオスらしくなわばりを守り、ともに過ごしていたメスの「エヘ」のことを常に気にかける優しい性格だったそう。
「エヘ」とともに1980年に来園し、王子動物園で現在飼育されている動物の中では最も長い45年以上を過ごしていました。
フクロテナガザル「テツジイ」
【性別】オス
【来園日】1980年1月22日
【年齢】推定50~60歳
王子動物園で飼育されているフクロテナガザル
【名前】エヘ
【性別】メス
【来園日】1980年1月22日
【年齢】推定50~60歳
フクロテナガザルについて
スマトラ島・マレー半島・タイに分布し、最大のテナガザル。全身黒色で口周りが白く、大きなのど袋を持ち鳴き声が特徴的。
完全な樹上性で縄張りを持ち、一夫一婦制が基本としている。果実や葉を食べる。
生息地の破壊や密猟により個体数が減少し、IUCNレッドリストによる分類は絶滅危惧IB類(EN)。
国内のフクロテナガザル飼育状況
12園館 41頭(オス 19頭/メス 21頭/不明 1頭)
※2023年 12 月 31 日時点 公社 日本動物園水族館協会 加盟園館
王子動物園は「これまで多くの皆様に親しまれた中でその生涯を閉じることができましたことに、お礼を申し上げますとともに、“テツジイ”に感謝の気持ちを表します」と発表しています。
2月27日(木)からしばらくの間、王子動物園 放養式動物舎2階の西側には「献花台」が設置されます。
◆関連リンク
・神戸市立王子動物園 – 公式サイト
やよい
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