
旧居留地にある築103年のレトロビル「神戸商船三井ビル」は、2027年に「閉館」が予定されていますが、閉館後もビルを活用していく方針であることが新たに分かりました。
神戸市中央区海岸通5
「老朽化に伴う修繕費・維持費の大幅増加によって管理継続するのが難しい」という理由から、2027年6月末に閉館する方針が報じられた「神戸商船三井ビル」。
活用の方針が明らかになった場は、6月9日に開かれた神戸市会 本会議です。
一般質問に回答した久元喜造市長によれば、ビルの所有者である商船三井から、現時点では「閉館後、ビルを活用することを念頭に検討を進めている」と伝えられたのだそう。
さらに、他にも歴史的建築物の多く残る居留地エリアの街並みを維持することについて、「かつては銀行や事務所だった建物が、飲食店やギャラリーなど使い方を変えながら活用されている」といった事例や、外観の維持・修理補助・テナントへの賃料補助のように事業者に向けた支援制度を案内している旨も述べられました。
今後は市の港湾局・都市局も交えて「率直な意見交換を重ねていきたい」ということです。

閉館することが明らかになって以降、取り壊しを危惧し、保存を求める声が多く聞かれた「神戸商船三井ビル」。ひとまず取り壊しの線は消えたと考えて良さそうです。
旧居留地を代表する貴重な建物なので、良い方向に活用されることを願いましょう。
◆関連リンク
・株式会社商船三井 | Mitsui O.S.K. Lines, Ltd. – 公式サイト
称賛します。レトロフィッティングは技術的に簡単ではないしお金もかかりますが、何よりオリジナルがそのまま文化財として残ることに大きな意義があります。神戸市は、タワマン建設にストップをかけたり、このところ良い傾向が見えていますね。
旧大阪商船のビル 唯一 当時のままの繁栄を誇る建築物 門司港にも支店ビルが残り かっては資料館としても 是非とも博物館として活用を願いたい 移民船の歴史や神戸で建造された客船「ふじ丸」や もうすぐ引退する「にっぽん丸」と展示物は多くある 横浜には日本郵船のビルが現存し 資料館として活用されているのだから