朝ドラ『おむすび』に「神戸ロケシーン」がたくさん登場してる。灘区「水道筋商店街」、垂水区の廃校舎など

2024年9月30日（月）から放送スタートしたNHK連続テレビ小説『おむすび』に、神戸でロケが行われたシーンがたくさん登場してます。

9月スタート・NHK連続テレビ小説『おむすび』には「神戸編」があるみたい。主演に「橋本環奈」、ポートタワー・摩耶山・灘区で撮影も？

2024年8月30日

朝ドラ『おむすび』は「橋本 環奈（はしもと かんな）」さん演じる主人公・米田 結（よねだ ゆい）が、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進むというストーリー。

福岡・糸島で青春時代を過ごす結ですが、幼少期には家族で神戸に住んでおり、阪神・淡路大震災で被災した過去を持ちます。

これまでの放送でも米田家が過去を回想するときに、神戸の風景が画面に映ることがありました。

画像：神戸フィルムオフィス公式Instagramより

たとえば、灘区にある「水道筋1丁目商店街」。米田家が営む理容店は「さくら通り商店街」という架空の商店街の中にありますが、ロケはこの場所で実施されました。

水道筋商店街は「阪急 王子公園駅」近くに位置する、7つの商店街と3つの市場が集まった東西に広がる商店街です。全体で約500件のお店があるのだそう。

撮影が行われた「水道筋1丁目商店街」は、この「水道筋商店街」の一番東側。震災をくぐり抜けた昭和初期の建物も残っているということで、震災前の商店街の様子として撮影するにはちょうど良い場所だったのかもしれませんね。

画像：神戸フィルムオフィス公式Instagramより

さらに商店街から山側に15分ほど歩いた場所にある「河内國魂神社（五毛天神）」も、10月23日（水）の放送回に登場しました。

幼少期の結があるお願い事をするために一人で神社を訪れ、姉の歩（あゆみ）とその友人・真紀が結を見つけるというシーンです。

10月28日（月）から始まった第5週のタイトルは「あの日のこと」。

高校生の結が「よく寂しそうな顔をしているのはなぜか」と問われ、それに答えるかたちで「阪神・淡路大震災」が起きた瞬間とその後を振り返っていきます。

画像：神戸フィルムオフィス公式Instagramより

避難所のシーンの撮影には、垂水区にある「旧 神戸市立本多聞小学校」の校舎が使われたようです。

本多聞小学校は、2021年3月に「多聞南小学校」との統合により閉校。同年4月からは「多聞の丘小学校」となりましたが、2023年に「多聞南小学校」の跡地に移転したことで、この校舎は役割を終えています。

画像：MC企画 タレントプロフィールより

避難者たちにおむすびを差し入れる女性・三浦雅美を演じたのは、神戸生まれ神戸育ち、実際に被災を経験している「安藤 千代子（あんどう ちよこ）」さん。神戸で震災の語り部の活動をしています。

避難所でのシーンを撮影するにあたり、毎日100人以上もの神戸の人々がエキストラとして出演したんだそう。なかには安藤さんのように被災経験のある人もいたんじゃないでしょうか。

ほかにも『おむすび』には神戸出身・被災経験者の「新納 慎也（にいろ しんや）」さんが神戸市職員・若林建夫 役で出演していますよ。

画像：神戸フィルムオフィス公式Instagramより

制作チームは『おむすび』の放送開始前から「不意に震災の様子を目にしてしまい、震災経験者の方々、さらには今も避難されている方々を傷つけてしまうことを、できる限り避けたい」という思いを強く持っていたようで、今回も先週時点で「来週の第5週には、地震の描写があります。地震の揺れの映像を避けたいとお考えの方のために、先行してお知らせさせていただきます」と公式Xなどで発表しています。

さらに、地震発生時の様子が描かれる直前には「このあと地震の描写があります」とテロップが表示されました。

10月28日（月）の放送後には「神戸で行われた避難所シーンの撮影には、当時被災された経験を持つという出演者さんもいらっしゃいました。あれから30年。大切に伝えていく意義を感じながらの撮影でした」とコメントしています。

震災後の神戸と人々の姿は、この後どのように描かれていくのでしょうか。再放送や見逃し配信もありますので、気になる人は視聴してみてください。

神戸が登場する朝ドラ『おむすび』の「小説」と、インタビューなどが載った「ドラマ・ガイド」が発売されてる

2024年9月26日

◆関連リンク
・おむすび – NHK
・神戸フィルムオフィス – 公式サイト