
神戸市民なら家族のおでかけ、子ども時代の遠足、デートやお花見で『神戸市立須磨離宮公園』に一度は訪れたことがあるのではないでしょうか?
山陽 月見山駅から歩いて10分ほどの場所にある広い都市公園では、年間を通じてさまざまな花や植物を楽しむことができ、市内外から毎日多くの人々が来園します。
今回はそんな須磨離宮公園の歴史を、貴重な古写真と共にご紹介!公園の入場料がなんと大人30円だった頃の写真なんかも…当時の空気感が味わえますよ。
神戸市須磨区東須磨1-1
本記事内の古写真はすべて、Instagramアカウント「神戸月見山散策(月見山まちづくり協議会推奨)」の許可を得て掲載しています。写真はカラー加工されています。

画像:本願寺 須磨月見山 別邸(神戸市緑化協会より)
明治~大正にかけて、別荘地として栄えた須磨。シルクロード探検で有名な探検家であり、西本願寺の門主でもある大谷光瑞(おおたに こうずい)も、まさに現在『須磨離宮公園』のある場所に別邸を建てました。
その別邸の姿を撮ったのが上の写真です。中央あたりに「本願寺 須磨月見山 別邸」という文字が書かれてますね。

画像:武庫離宮時代の正門(月見山まちづくり協議会 平瀬様より)
宮内省(現在の宮内庁)は「西本願寺 月見山 別邸」と隣り合う土地を買収するかたちで、皇室の別荘である「武庫離宮」を大正3年(1914年)に造営。写真は、武庫離宮時代の「正門」です。
昭和20年(1945年)の「神戸空襲」で御殿などの主要な建物が焼け落ちてしまいますが、それまでの約30年間、大正天皇・貞明皇后・のちの昭和天皇(当時は皇太子)・「ラストエンペラー」として知られる溥儀皇帝(当時は満州国皇帝)も利用なさったそうです。

画像:現在の正門(神戸市立須磨離宮公園 公式サイトより)
現在の「正門」の様子も見ておきましょう。
武庫離宮時代の写真と比べると門扉は新しくなりましたが、左右の門柱や亀甲形の石積みは変わらないみたい。

画像:武庫離宮の御殿跡(月見山まちづくり協議会 平瀬様 提供)
こちらは、現在の「噴水広場」の様子です。武庫離宮の御殿はこのあたり(南大噴水ちかく)にあったようですが、残念ながら空襲で焼け落ちてしまってその跡を見ることはできません。
離宮の造営には、国宝である「迎賓館赤坂離宮」などの建築を手がけた片山東熊や、「新宿御苑」の庭園設計を行った福羽逸人など、当時最高レベルの技術者らが携わったといいます。ぜひ実物を見てみたかったところですね。

画像:正式開園前の離宮公園(月見山まちづくり協議会 平瀬様より)
武庫離宮は戦後、進駐軍の射撃訓練場に接収されたのち、昭和31年(1956年)に神戸市に返還されます。昭和33年(1958年)に、当時皇太子であった上皇陛下のご成婚記念事業として公園としての整備がスタート。
上の写真は、正式な開園を迎える前に園内で撮られたものなんですって!後ろに見えるのは、現在の噴水広場からレストハウスへと続く階段でしょうか?どうやら造られてる最中のようです。

いまや「須磨離宮公園といえば!」な光景の一つでもある、白いレストハウス・中央に水の流れる階段・噴水広場の組み合わせ。
昔の写真に添えられたコメントによると「北須磨小学校が出来た頃は離宮公園で運動会をやっていたらしいです。 左端に写っているお姉さんが体操服なのでもしかしてこの写真はその運動会の時かもしれませんね」とのこと。

画像:離宮公園 正門(神戸市緑化協会より)
先ほども登場した正門の前で。レトロなタクシーの姿に、看板に書かれている入園料金は「大人30円・小人20円」と、当時の空気感が伝わってくる写真です。
撮影時期ははっきりしませんが、写っている2代目トヨペットクラウンが昭和37年(1962年)発売なのでその頃に撮られたものみたい。

画像:須磨離宮公園 完成時の様子(神戸市緑化協会より)
ついに『須磨離宮公園』が正式開園!今から59年前である、昭和42年(1967年)5月1日にオープンを迎えました。
レストハウスの上には「祝 須磨離宮公園完成」の文字が。セレモニー中なのか、正面には赤い衣装を着て楽器を持った音楽隊がズラリと並んでます。

画像:開園した頃の須磨離宮公園(神戸市緑化協会より)
開園した頃の写真です。今ほど樹木が伸びておらず、街に高層建築もないので海が広く見えます。
広場の噴水や歩道の場所は今でも変わってません。大噴水の手前で列をなして歩いているのは、先頭の人を除いて背が低いようなので小学生の遠足か何かでしょうか?

画像:須磨離宮公園の開園当時、上空から(神戸市緑化協会より)
開園当時の園内を、空からパシャリ。周辺の様子も見てとれる貴重な写真です。ここから長い年月をかけて、公園も須磨のまちも現在の姿になっていくんですね。
約100年前の武庫離宮時代の面影を残したまま、来年2027年には正式開園からちょうど60年を迎えようとしている『須磨離宮公園』。これからも神戸の人々に愛されていくことでしょう。
◆関連リンク
・神戸月見山散策 (月見山まちづくり協議会推奨) – 公式Instagram
・神戸市立 須磨離宮公園 – 公式サイト








































やよい
「推し」のライブによく出没します。
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