神戸の地震リスクが「最高ランク」に。阪神淡路大震災を起こした『六甲・淡路島断層帯』30年以内の発生確率が7%に引き上げ

政府の「地震調査研究推進本部(以降、地震本部)」が8月28日、近畿の活断層をまとめて評価した「長期評価」を公表しています。

阪神・淡路大震災を引き起こした『六甲・淡路島断層帯』は、30年以内に地震が起きる確率が引き上げられています。

六甲・淡路島断層帯の位置図
六甲・淡路島断層帯の位置
画像:地震調査研究推進本部 公式サイトより

この断層帯は、宝塚市から神戸市などを経て淡路島北部に至る全長約57kmの断層帯。「六甲山地南縁-淡路島東岸区間」と「淡路島西岸区間」の2つに分けて評価されています。

今回引き上げられたのは、前者の「六甲山地南縁-淡路島東岸区間」のほう。

30年以内にマグニチュード(M)7.8程度の地震が起きる確率は、従来の「ほぼ0~1%」から「ほぼ0~7%」になりました。

危険度を示すランクは、最高の「Sランク」へ。兵庫県内では、この区間だけがSランクになっています。

期間をのばすと、50年以内で「ほぼ0~10%」、100年以内で「ほぼ0~30%」、300年以内では「ほぼ0~70%」という評価。

阪神・淡路では「本来の規模」で動いていない区間


画像:地震調査研究推進本部 公式サイトより

1995年の兵庫県南部地震(M7.3)で動いたのは、淡路島西岸区間と、六甲山地南縁-淡路島東岸区間のうち「西宮市から明石海峡にかけての全長約30km」の範囲の地下だったそうです。

ただし地震本部は、六甲山地南縁-淡路島東岸区間についてはこのときの活動を「固有規模の地震よりひとまわり小さい地震」とみなし、最新の活動ではないと評価しています。

つまりこの区間は、本来想定される最大規模の地震をまだ起こしていない、という扱いなんだそう。

最後に固有規模(その区間が起こしうる最大規模)の地震が起こったのは、「15世紀以後、16世紀以前」と500年以上も前。

これまでの推定より過去になったことや、平均活動間隔が「800~2800年程度」に短く見直されたことから、地震発生リスクが上がったようです。

断層帯の長さも、一部が別の活断層に含まれるとして約71kmから約57kmに変更。想定される地震の規模はM7.9程度からM7.8程度になりました。

一方の「淡路島西岸区間」は1995年の地震が最新活動にあたるため、30年以内の確率は「ほぼ0%」(Zランク)のままです。

揺れの想定は、神戸の市街地で震度6強~7

六甲・淡路島断層帯で地震が起きた場合の予測震度分布
左が六甲山地南縁-淡路島東岸区間、右が淡路島西岸区間の予測震度分布
画像:地震調査研究推進本部 公式サイトより
※強い揺れになる地域の広がりの目安を示したものです。実際は予測よりも大きな揺れになることがあります。

地震本部が公開している予測震度分布を見ると、六甲山地南縁-淡路島東岸区間が動いた場合は、神戸市の市街地から阪神間、淡路島北部にかけて震度6強~7の帯が延びています。

この区間だけが動いた場合は6m程度の右横ずれが生じ、北西側が南東側に対して相対的に高まる段差やたわみを伴う可能性がある、とされています。

近畿全体では30年以内に「50~60%」

今回の評価は、近畿を中心とする2府9県の45活断層が対象。M6.8以上の地震を起こす可能性のある活断層について、最も近い活動時期や平均活動間隔を見直したものです。

あわせて近畿を「近畿北西部」「近畿三角帯」「紀伊半島」の3区域に分け、区域ごとの確率も新しく示されました。

神戸を含む「近畿三角帯」でM6.8以上の地震が30年以内に起きる確率は40~60%、近畿全域では50~60%。

近畿三角帯について地震本部は「国内でも活断層が集中的に分布しており、それらの活動度も高い区域」としています。

兵庫県に関わる断層で新たにAランクになったのは4つ。

豊岡市東部にかかる「山田断層帯西部区間」、同市北の日本海海底にある「郷村断層帯北部区間」、淡路島東側の大阪湾海底にある「津名沖断層」、丹波篠山市にかかる「埴生-猪倉断層」です。

特記事項
・評価時点はすべて2026 年1月1日現在。「ほぼ0%」は10-3%未満の確率値を示す。活断層における今後30 年以内の地震発生確率が3%以上を「Sランク」、0.1%~3%を「Aランク」、0.1%未満を「Zランク」、不明(すぐに地震が起きることが否定できない)を「Xランク」と表記している。地震後経過率が0.7 以上である活断層については、ランクに「*」を付記している。

熊本をはじめ、各地で大規模な地震が珍しくなくなってきています。いつかに備えて、防災グッズや避難経路などを改めて見直す機会にしたいですね。

◆関連リンク
地震調査研究推進本部 – 公式サイト
六甲・淡路島断層帯 – 地震調査研究推進本部の解説ページ
近畿地域の活断層の地域評価 – 地震調査研究推進本部の評価ページ
国立研究開発法人防災科学技術研究所 – 地震ハザードステーション(J-SHIS)

 

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このみ

花や夕焼け空を眺める時間が好きです。でもお洒落も楽しみたい“よくばりにんげん”。趣味は、書道・ダンス・旅行・カフェはしご。うまれてずっと神戸のひと。保護犬のトイプードルと暮らしています。

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