神戸市出身「アヴちゃん&森山未來」が主演のアニメ映画『犬王』が、ゴールデングローブ賞にノミネート。惜しくも受賞は逃す

神戸市出身の「アヴちゃん」と「森山未來(もりやま みらい)」さんが主演を務めるアニメ映画『犬王(いぬおう)』が、アメリカの「ゴールデングローブ賞 映画部門」の「アニメーション作品賞」にノミネートされました。

惜しくも受賞は逃しましたが、日本のアニメ作品が同部門にノミネートされるのは細田守監督「未来のミライ(2018年)」以来となる2回目。受賞すれば初の快挙ということでした。

「ゴールデングローブ賞」はアメリカにおいて映画とテレビドラマに与えられる賞で、ハリウッド外国人映画記者協会の会員によって選定されます。

毎年1月に発表され、「アカデミー賞の前哨戦」としての注目度も高いこの賞。

近年では「非英語映画賞」に濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー(2021年)」が選ばれたことでも話題になりました。

『犬王』は、世界最古の舞台芸術「能楽」の世界を表現した作品で、2021年5月から全国の劇場で公開されました。

室町時代に実在し、人々を熱狂させた能楽師「犬王」をポップスターとして華やかに逞しく描いています。

監督を務めたのは「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」の湯浅政明(ゆあさ まさあき)さん。原作は、2006年の「三島由紀夫賞」をはじめ数々の受賞歴をもつ古川 日出男(ふるかわ ひでお)さんです。

そのほか、キャラクター原案には「鉄コン筋クリート」「ピンポン」などの松本大洋(まつもと たいよう)さん、脚本には「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などの野木亜紀子(のぎ あきこ)さん。

音楽には「あまちゃん」「いだてん~東京オリムピック噺~」などの大友良英(おおとも よしひで)さんと、そうそうたるクリエイター陣が並びます。

能楽師「犬王」役は、ロックバンド「女王蜂」のボーカルを担当する「アヴちゃん」。「女王蜂」は2009年に神戸市で結成され、アヴちゃん本人も神戸市出身です。

犬王と出会いバディになる「友魚(ともな)」を演じたのは、ダンサーや俳優として活躍する「森山未來」さんです。

森山さんも神戸市の出身で、現在は神戸の魅力を再発見するアートプロジェクト「KOBE Re:Public Art Project」の「メインキュレーター」を務めてます。

神戸の魅力を再発見する『パブリックアート・プロジェクト』が始動してる。参加アーティストを募集中

2022年9月5日

作品のあらすじは、こんな感じです。

室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。

ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。

友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。

「ここから始まるんだ俺たちは!」

壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。

乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?

歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。

公式サイトより引用

2023年1月11日(水)時点の情報によると、近畿圏で現在『犬王』を上映している劇場は「京都みなみ会館」のみ、それも1月12日(木)までのようです。

今回のノミネートを受けて、もしかしたら神戸の劇場でも近日中に上映が行われるかもしれませんので、気になる人は各劇場の情報に注目してみてくださいね。

◆関連リンク
劇場アニメーション『犬王』 – 公式サイト

 

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やよい

「推し」のライブによく出没します。

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