今日はとにかくリフレッシュしたい!癒やしを求めて到着したのは、阪急 王子公園駅。
三宮から電車でわずか5分ほどの場所で「神戸市立王子動物園」がある駅として知られています。
少し歩くと昔ながらの八百屋さんや精肉店が立ち並ぶ「水道筋商店街」。都会の雑踏から離れたどことなくホッとする街です。
お豆腐屋さんを発見し、すかさず「ごま豆乳(130円)」をゲット!ごくごく飲み干し、濃厚な豆乳とごまから、しっかりパワーをもらいます!
今回は、そんな王子公園周辺を散策し「究極の癒やし」を見つける1日に。
猫カフェってどんな場所?
駅から北東へ、静かな住宅街を10分ほど歩くと『猫カフェ 猫の屋おでん』に到着!独特なネーミングが気になります。
『猫カフェ』とは、猫たちが普段通りに生活する空間にそっとおじゃまし、自由に過ごす猫たちと触れ合えるところ。猫好きな人はもちろん、自宅で猫が飼えない人も気軽に触れ合える場所として人気です。
串おでんを持った、木製のチェーンソー・アートの「おでん君」がお出迎え。よく見ると、右耳がV字型にカットされている「さくら猫」がモチーフです。
さくら猫とは、「不妊去勢手術を受けてから地域に戻ってきた猫さんだ」と、ひと目で分かるよう、耳の先端をさくらの花びらみたいにカットして目印をつけた猫のこと。人間と猫とが共生していく活動のひとつです。
猫たちに会う前に、1階の無料ロッカーに荷物を預け、手洗い・消毒をして準備。スタッフさんから店内の過ごし方の注意事項の説明を受けます。
入店してまず思ったのは「清潔感がある!」ということ。
中には、閉鎖的だったり掃除が行き届いていない感じの場所も多い印象だったので驚きました。
いざ、スタッフ猫のいる2階へ。この空間に何匹の猫ちゃんがいるかわかりますか?
実は全部で18匹。『猫の屋おでん』にいる猫ちゃんは、種類も経歴もさまざま。 純血種・ミックス・保護団体などからの預かり猫、直接レスキューした猫もいます。
店名の由来は、そんな猫たちの多様性と「いろいろな具があるおでんと似ているところ」からきているんだとか。
『猫カフェ』の利用料は、30分(990円)、1時間(1,430円)〜。※30分利用は平日のみ
まずは猫と仲良くなる!
さていよいよ猫とふれあいます!
猫初心者のリポーターは、やや緊張気味でしたが、オーナーの太期(だいご)さんの指示のもと、まずはじっとして警戒を解くところから。
猫と仲良くなる秘訣・その①「黙って・止まって・ご挨拶」
マンチカンの「やくみ」は、すぐに近寄ってきて「クンクン」と匂いをかぎなら膝の上へ。むちむちボディとコロンとした前足の可愛らしさに叫びそうな気持ちを抑えます。
高いところに鎮座しているのは、スコティッシュフォールドの「だんご」。スタッフ猫はみんなおでんの具が名前になっています。
「だんご〜」と呼んでみますが、簡単には笑顔を見せない貫禄。逃げないということは嫌じゃないのかしら。
猫と仲良くなる秘訣・その②「名前を呼ぶ」
猫ともっと仲良くなりたい人には必殺技もあります。
「オヤツ(330円)」を用意してもらうと、ウトウトしていた猫も大集合。一気に人気者になれた気分。
猫に囲まれ、その可愛い表情を間近で見ることができます。オヤツをあげる時の様子から、種類ごとの性格の違いなども知ることができるので「自分と相性がいい種類の猫を知りたい」という人にもおすすめです。
猫と仲良くなる秘訣・その③「オヤツをあげる」
ケージに入ったこの子は?
「マーク」は、18匹のプロフィール一覧の中にいなかった猫ちゃん。
繁殖施設から保護されてきたそうで、現在新しい飼い主さんを募集しているそうです。
わんちゃんのような人懐こい性格ではあるものの、猫同士のコミュニケーションの取り方がうまくできないため、他の猫ちゃんが寝静まった頃にケージから出てバテるまで遊びまくるやんちゃな一面も。
ほとんどのスタッフ猫がいわゆる「保護猫」なのに、なぜ『保護猫カフェ』と謳わないのでしょうか?
太期(だいご)さんによると、何より「猫を知れる場所」であることを1番大切にしたいからなんだそう。
「保護猫」の存在が注目され始めてから「ペットショップ」を悪だと考える人も増えています。
もちろんそういったペットショップや繁殖屋が数多くあるのも事実。でも『猫の屋 おでん』が伝えたいのは猫ちゃん達の悲劇のストーリーではありません。
猫を飼育したいと思う人自身が『正しい知識を持って・自分にあった種類の猫を・適した場所から迎え入れる。』
そのお手伝いもしてくれるのが『猫の屋 おでん』。まるで猫の代理店みたい!
「種類ごとの性格」や「純血種と雑種の違い」「お手入れ方法」などを教えてくれるのはもちろん、「動物を大切にしている健全なブリーダーやペットショップの紹介」もしてくれます。
ただ癒やされたい、だってカフェなんだもん
ここで人間も、ちょっと休憩タイム。
衛生面からドリンクは蓋付きで用意されますが「ホットコーヒー(275円)」と、「アイスカフェラテ(385円)」など手頃な価格帯で種類も豊富。
ブリティッシュの「ころ」はドリンクに興味があるみたい。
店内だけでなく、キャットタワーや猫ちゃんたちも一匹一匹手入れされているのが分かるので、そのあたりもくつろげるポイントかも。
併設のセレクトショップでは、こだわって買い付けされた、ちょっとマニアックな猫グッズがたくさん。
「寄付に頼りすぎない保護活動」を継続的に行うため、画家やイラストレーターの協力のもと、スタッフ猫たちをグッズ化したものも販売中です。
2月22日 ねこの日記念日にあわせて、神戸マルイでの猫イベント「猫WEEK」にも出店予定みたいです。
猫と触れ合っていると男性一人の常連さんも。『猫の屋おでん』は男性のお客さんやおひとりさまも多いそうです。
猫がくつろぐ空間で一緒にいると、日頃の疲れが抜けて自然と笑みがこぼれます。そんな究極の癒やし体験をしてみてはいかがですか。
お腹も満たして100%チャージ
猫カフェをあとに向かったのは、水道筋商店街にある老舗喫茶店『喫茶ドニエ』。店頭の食品サンプルなど昔ながらの雰囲気にそそられます。
店内はこんな感じ。レトロな装飾とノスタルジックな雰囲気で、なんだか時間がゆっくりに感じます。
猫と長い時間戯れていたのでお腹はすっかりペコペコに。心だけでなく、お腹も満たして帰ります。
「ホットサンドセット/ツナ(950円)」をチョイス。ミニサラダと、サイフォン式で淹れられたホットコーヒーが付いています。添えられたポテトチップスが嬉しい。
今回は、マイペースにくつろぐ猫のように「王子公園駅」周辺を気の向くままに楽しんでみました。
2月23日(金)・24日(土)の2日間限定で、三宮センター街に「ネコのバス」がやってきて都会のど真ん中で譲渡会も行われます。
開催当日11:00から整理券が配布されるみたいなので、保護猫に興味のある人は足を運んでみてください。
しょうこ
好きなことは写真撮影、アート鑑賞、あとビールを飲むのが大好きです。
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