兵庫県が、県民を対象に『県立2大学の無償化』案を発表してる。県外在住者も入学金引き下げ、24年度から段階的に実施

県立 大学 無償化 兵庫県

兵庫県は、若者が学費負担への不安なく、希望する教育が受けられるように、県が設置している「兵庫県立大学」と「芸術文化観光専門職大学」において、兵庫県民を対象に無償化する制度案を発表しています。

所得にかかわらず、学部・大学院ともに「入学金および授業料」を無償化となるそうで、2024年度から段階的に実施されます。

公立総合大学の「県立大」と、演劇・観光が学べる「県立芸術文化観光専門職大」

県立 大学 無償化 兵庫県

2024年3月に創立20周年を迎える「兵庫県立大学」は、神戸商科大学・姫路工業大学・兵庫県立看護大学の3大学が統合した大学で、6学部/9大学院研究科/5附置研究所/附属中学校・附属高等学校がある公立総合大学です。

県内各地に9カ所のキャンパスがあります。

県立 大学 無償化 兵庫県

豊岡市にある「芸術文化観光専門職大学」は、2021年4月に開学した、舞台芸術を本格的に学べる教育施設がある大学です。

日本で唯一の、演劇・観光ともに学べる国公立の高等教育機関なんだそう。

専門職大学のため、卒業しても通常の学士の学位は取得できないものの、卒業すると「芸術文化学士(専門職)」「観光学士(専門職)」いずれかの専門職学位が授与されます。

「3年以上」兵庫県に住んでいる人が対象

無償化の対象となるのは、「兵庫県立大学」および「芸術文化観光専門職大学」の学部生・大学院生(博士前期・後期課程)。

ただし国籍・在留資格に関して、「日本国籍を有している」「法定特別永住者として在留している」「永住者である」「日本人または永住者の配偶者など在留資格を持っている」などのいずれかを満たせば適用となります。

所得制限はありませんが、本人と両親など生計維持者が兵庫県に在住していることが前提です。

在住期間も条件があり、新たに入学する人は「入学日」の3年以上前から、在学中の人は年度始まりの「4月1日」時点で3年以上住んでいればOKです。

在学中は、学生本人と生計維持者ともに県内に住む必要があり、無償化の期間は大学・大学院ともに本来の修業年限としています(学部4年/博士前期2年/博士後期3年)。

この支援を受けるためには、入学時や在学中の各年度始めに申請をして、大学側で審査を行ってから決定するみたい。

2浪目までの合格で対象に、ただし成績下位・留年で打ち切り

期間については、高校卒業または高卒認定試験合格日から2年が経過していないことが要件になっているので、2浪目までは対象となります。

ただし、災害・傷病など特別な理由がない限りは、成績下位になったり、留年をしてしまうと「無償化」の対象外になります。

修業年限で卒業・終了できないことが確定した場合や、授業への出席率などから学習意欲が低いと判断したとき、修得単位が標準の5割以下、2年連続で6割以下だった場合に打ち切りになるみたい。

県民は入学金・授業料を全免、県外在住者も入学金引き下げ

対象2大学の授業料は年535,800円、入学金は282,000円で、大学院も同額です。

無償化要件に該当すると全額免除となり、かかるのは入学時や在学中の諸費だけになります。

県立 大学 無償化 兵庫県

2024年度より運用開始予定で、在学生と新入生との支援格差を考慮して、在学生(高学年)から段階的に実施するそうです。

24年度は新4年生の授業料が無償化され、25年度には新2・3年生、26年度は新1年生に拡大します。入学金の免除は26年度からになるみたいです。

県立 大学 無償化 兵庫県

県内生の無償化と併せて、県外生の入学金の引き下げも予定しているみたい。

現行の423,000円が、約4割減の282,000円になるそうで、大学は26年度から、大学院は25年度から変更されます。


兵庫県の大学で学んでいる人や学びたいと思っている人にとって、学費への不安がなくなるのはより学びに注力できそうですね。

◆関連リンク
県立大学の無償化 – 兵庫県
兵庫県立大学 – 公式サイト
芸術文化観光専門職大学 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

あさみ

「今年こそダイエット」が口癖です。

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