今回の目的地は、阪神 西元町駅の山側エリア。華やかな雰囲気の海側と比べ、このあたりは隠れ家的なお店が多いところです。
レトロな雰囲気のある「メルカロード宇治川」だけでなく、すこし離れたところにこじんまりとしたカフェや喫茶店なども。
ということで今回は、読者リポーターのゆうさんと一緒に、おいしいものを求めて街めぐりしていきます。
隠れ家カフェで「コスパ抜群のフォカッチャランチ」を楽しむ
「コスパ抜群のカフェがある!」と聞きつけ、やってきたのは、cafe yom pan(カフェヨムパン)。阪急 花隈駅・阪神 西元町駅からだと約2分、JR神戸駅からだと約10分のところにあります。
入店してすぐの1階はキッチンと、テイクアウトできる自家製のフォカッチャや、焼菓子が並ぶカウンターがあります。イートインはここで注文してから、2階へと上がります。
お店の看板メニューは、自家製フォカッチャサンド/5種類(各600円)。
メニューを見てびっくりしたのが、その値段にドリンク・ミニサラダ・プチヨーグルトが付く、「お財布に優しい値段設定」ということ。
ドリンクは、400円のコーヒー・紅茶・リンゴジュース・フレーバーソーダから選べて、その他の450円以上のドリンクも、その差額を支払うと注文できます。
こだわりのフレンチプレスのコーヒーは、東京の「NOZY COFFEE」の豆を使用しているんだとか。
2階へ上がると、本がぎっしりの本棚がお出迎え。店名が「本を読む、パンを楽しむ」からきているそうで、神戸や食にまつわる雑誌や書籍がたくさん置いてあります。
静かな落ち着いた雰囲気のカフェスペースは、カウンター5席とテーブル2人席の、計7席。ひざ掛けも用意されていて、ゆっくりとくつろげそうです。
さっそくトーストされた温かいフォカッチャサンドをいただきます。チョイスした「ローストポーク」は、「りんごの蒸し煮・カマンベールチーズ・にんじんのラペ」のサンド。
フォカッチャサンド・ドリンク・ミニサラダ・プチヨーグルトだけでなく、一口スイーツも(訪問日はココアクッキー)付いてます。
ジャガイモが練り込まれたフォカッチャは、外はカリカリ、中はモチモチ!塩味の生地と、ほどよい甘味と酸味の具材とがマッチして、一口食べ出すともう止まりません。
こちらの「スモークサーモン」は、「くるみ入りクリームチーズ・玉ねぎ・ディル入りマヨネーズ」のサンド。こちらも具がたっぷりで食べ応えがあります。
このセットの内容で『600円』は、コスパ良し!女性であれば、十分お腹いっぱいになれる量なので、この価格は嬉しいですね。
さらに3階まで上がると、ここにも図書スペースと、その隣に靴を脱ぐ座敷スタイルのお家のようなスペースも。乳幼児のオモチャと絵本が用意されていて、ここならお子さんづれでも安心してゆっくり過ごせるんじゃないでしょうか。※店舗の階段は、なかなかの急階段なので、ご利用の際はお気をつけください
朝は9:30〜営業されているので、ランチだけでなく、モーニング、カフェタイムと、幅広い用途で利用できそうですね。
自家製チーズとヨーグルトがおいしい人気店へ
店を出て西へ3分ほどにある商店街、メルカロード宇治川へ向かいます。
途中、道路沿いの街路樹、ハクモクレンのつぼみがふくらんでいるのを発見。まだまだ寒い日がつづいていますが、春が近づいてきていますね。
メルカロード宇治川に到着!全体的に昭和レトロな雰囲気ですが、商店街のアーチからもいい味が出ています。
目指しているのはアーチのすぐそばにある、青い壁が目印のスイミー 牛乳店。店名に「牛乳」とありますが、牛乳屋さんではなく、自家製チーズとヨーグルトの専門店です。
可愛らしい店名は、あの有名な絵本、「スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし」からきているんだとか。店舗に入ると、右に販売・左に製造スペースがあり、大人3人ほどで店内がいっぱいになる、こじんまりとしたお店です。
商品は店頭に並んでおらず、購入のときに冷蔵庫から出てくるスタイルで、まず商品カードを見せてもらいます。
商品に使われている生乳は、店主が毎朝、神戸市西区の酪農家さんから新鮮なものを仕入れ、仕込んでいるそうです。
店名と同じ「スイミー!!/1pc(712円)」は、スキールという乳製品。日本ではまだ馴染みが薄いですが、アイスランドの伝統的な国民食なのだとか。高タンパクで、濃厚なヨーグルトのような食感みたいです。
ヨーグルト系だけでなく、季節販売のホールチーズも。こちらはウォッシュタイプの「ハイカラー/100g(820円)」で、クリスマス頃からゴールデンウィークぐらいまでの販売期間です。
店主が何度も「クサイですよ」と念を押すほどの強い匂いと、中がトロトロなのが特徴。「包丁で切れないので、スプーンですくって食べる」んだとか。パンやクラッカーと食べると美味しいそうです。
今回は定番の「生乳100%ヨーグルト/1pc(410円)」、デザートのような「花ゆずヨーグルト/1pc(594円)」を購入。
乳酸菌は、マイルドな風味が特徴のものが厳選して使われ、フルーツやナッツ、グラノーラとの相性も抜群ですが、プレーンなまま食べるのもオススメなんだそうです。
お店の公式サイトはなく、基本的には卸や通販をされていないので、入手方法はお店に行くことのみ。ここでしか買えない自家製ヨーグルトをぜひ。
お肉屋さんの揚げたてコロッケを堪能する
商店街の店舗前には、何気無くイスが置いてあるところが多く見られ、荷物をまとめたり、ちょっと腰掛けて世間話できそうな雰囲気で、下町情緒を感じながら歩きます。
北側へ進んでいると、お肉屋さんを発見。こちらの大井商店は「安くておいしい」をモットーとしている、肉とコロッケの専門店です。生鮮の牛肉だけでなく、焼き豚やトンカツ、ミンチカツなどの惣菜も販売されていて、すぐにご飯のメニューに加えられますね。
揚げ物用のフライヤーがあったので、コロッケを揚げてもらうことに。「手造りコロッケ」は1個80円です。
衣はサクサク、中身はジャガイモとぷるっこりっとした食感のぼっかけ入り。熱々なのが美味しいですよね。
これはちょうど仕込みのタイミングで、コロッケになるジャガイモが、お鍋いっぱい豪快に茹でられてているところ。
これだけたくさんのジャガイモが茹でられているのを見ると、やっぱりお肉屋さんのコロッケが人気なのがわかりますね。
商店街には他にも昔ながらのパン屋さんや、人気の精肉店、老舗のかまぼこ屋さんがあるみたい。どんなお店があるかチェックしながら帰ることにします。
歴史ある商店街も時代が進み、少しずつ様子が変わってきているようです。エリアには新しいお店も増えているので、新旧の街の変化を感じながら、街めぐりを楽しんでみてはいかがでしょう。
【撮影協力】ゆう
食べるのが大好きで、大好物はプリン。自分へのご褒美にスイーツをよく買います。散歩にもはまっていて、近所を散策して公園でのんびりしたり、ふらっとお店に入ったりしています。神戸のことを知り尽くすのが最近の目標です。
ワンプレートとワンコインを読み間違えていました。
すみません。
600円は安いですね!
ただ、題名がワンコインランチだったので、500円のランチの紹介かと思って読んでしまいました。