手作りの生活工芸品を展示・販売する『くらしの工芸展』が5年ぶりに開催されるみたい。ギャラリートークも

くらしの工芸展 さんちかホール
画像:いずれも公式サイトより

手作りの生活工芸品を展示・販売する『くらしの工芸展』が5年ぶりに開催されます。

第16回 くらしの工芸展

2024年11月21日(木)~26日(火)10:00~20:00(最終日18:00まで)
さんちかホール


神戸市中央区三宮町1-10-1

くらしの工芸展 さんちかホール
photo by Takanori Yamamoto

「くらしの工芸展」は1986年に初めて開催されたイベント。”くらし”を「美しく健康で親切さを兼ね備えた器物を日常用い、おごらず、人を傷つけることなく清く当たり前の生き方をすること」と定義して、一に真に美しいもの(健康な美を持つもの)を、人々の生活の中にわたすことが作り手たちの願いなんだそう。

震災での中断を経て隔年ペースで続いていましたが、5年ぶりの開催となる今回は、兵庫県民芸協会所属の工人を中心に出展します。

出展作家
いずれもphoto by Takanori Yamamoto

くらしの工芸展 さんちかホール
赤穂緞通 六月 (あこうだんつう むつき)
染織(緞通)/阪上梨恵/兵庫県民芸協会理事。1983年 神戸市出身。赤穂緞通の制作、及び昔の緞通の修復、再生を手がける。赤穂緞通生産者の会 根来節子氏に師事。赤穂緞通展(赤穂市文化会館 2018)いとおしい布を暮らしに(ギャラリー北野坂 2019)。

くらしの工芸展 さんちかホール
大杉康伸(おおすぎ やすのぶ)
陶工/閑心窯(かんしんがま)。受注・展示会を中心に活動。1977年 神戸市生まれ。岡山県備前陶芸センターを経て、1997年 備前焼・正宗悟氏に師事。1999年 伊賀土楽窯・福森雅武氏に師事。2006年 丹波市山南町に登り窯を築窯、閑心窯を開窯し、独立。2009年、2011年 茶の湯の造形展 入選。2017年 第14回よりくらしの工芸展に参加。

くらしの工芸展 さんちかホール
金城千琴 (きんじょう ちこと)
型染/こはな工房。1974年 大阪府生まれ。沖縄で学んだ紅型の技法をもとに川西の工房で帯や日傘などを制作、販売。沖縄県立芸術大学にて染色の基礎を学ぶ。2019年日本民藝館展奨励賞受賞。

くらしの工芸展 さんちかホール
工房くくのち(こうぼうくくのち)
木地師/辻本知之。1978年 西宮市出身。轆轤(ろくろ)を使った挽物による器制作や木地の受注生産。関西芸術短期大学、宝塚造形芸術大学で学んだ後、2002年 小林秀晴氏に師事。2009年 独立。2011年 西宮市に工房くくのち設立。2008年 第58回西宮市展 入選。第46回兵庫工芸展 兵庫県芸術文化協会賞受賞。2009年第47回兵庫工芸展入選。

くらしの工芸展 さんちかホール
小島 優(こじま あつし)
椅子作家/兵庫県民芸協会理事。1973年 兵庫県生まれ。イギリスのカントリーチェア(ウィンザーチェアなど)のデザインを基本としたオリジナルチェアを制作。1991渡英。チェアメーカー・ビルハッドフィールド氏に師事。丹波篠山まちなみアートフェスティバルに参加。

くらしの工芸展 さんちかホール
小島紗和子(こじま さわこ)
木漆螺鈿 chogoro。1981年 兵庫県生まれ。人間国宝の木漆工芸・黒田辰秋の下で修業した小島雄四郎から螺鈿の技術を習得。兵庫県丹波市に工房を構える。2008年から各地で個展、グループ展。2016年に国展初出品、入選。2017年入選

くらしの工芸展 さんちかホール
児玉正和(こだま まさかず)
木工・乾漆/久付木乃工房(くつきのこうぼう)。1970年 大阪府生まれ。主に素材感、素材の力を引き出すことを主体として創作・制作。15歳から木工を志し、漆の魅力に興味を持ち現在に至る。日本民芸公募展 優秀賞他。2004年第6回くらしの工芸展に初参加、以後毎回参加。一脚展(竹中大工道具館)に第1回より参加。大阪南船場ギャラリー縄で個展を5回。奈良市アートサロン宮崎《選》展参加。2018篠山まちなみアートフェスティバル参加。

くらしの工芸展 さんちかホール
坂西康俊 (さかにし やすとし)
陶工/やすとし窯。食器を中心に作陶。1965年 兵庫県出身。丹波立杭焼清水俊彦氏に師事。尼崎の自宅裏に工房を作り「やすとし窯」として独立。師匠譲りの鎬技法を得意とし「毎日心地良く使える器」として食器を中心に作陶する。2019年 大阪ひふみ民藝店にて、西堀 志伸氏との二人展開催。

くらしの工芸展 さんちかホール
染色小田桐工房 (おだぎり まゆみ)
染色家/小田桐真由美。1949年 大阪府生まれ、東京都育ち。 手染めした布で、着心地のよい 服をこころがけて制作しています。 女子美術大学工芸専攻にて、 柚木沙弥郎先生、四本貴資先生に教えを受ける。 卒業後、1981年染色小田桐工房を 設立し、手染の服を中心に工房展を各地で続ける。 2017年大阪箕面市の実家に工房と生活を移し活動中。

くらしの工芸展 さんちかホール
田中 陽三 (たなか ようぞう)
木の器製作/工房えらむ。1960年 兵庫県生まれ。手彫りにこだわった、刳り物による木の器等を製作。1987年より独学にて木の器製作を始める。 2012年兵庫県小野市に廃材で工房を建設し、木の器製作を職業とする。 日本クラフト展、朝日現代クラフト展、各入選5回。 2017年東京ドーム・テーブルウェアフェスティバル公募展にて大賞・経済産業大臣賞受賞。

くらしの工芸展 さんちかホール
中ノ畑窯 (なかのはたがま)
陶工/佐藤央巳・友美。沖縄で培った技術をもとに高槻市にて、薪窯を使って生き生きとした食器を生み出している。(央巳)1973年北海道稚内市出身。北窯 松田米司工房勤務/(友美)1974年大阪府高槻市出身。陶真窯、北窯宮城工房勤務。

くらしの工芸展 さんちかホール
中村 紀子(なかむら のりこ)
草木染/織。1948年 神戸市出身。群馬で蚕を育て、座繰りされた糸を植物、虫などで染め、着尺を織る。ショール、帯揚げなどの白生地を糸と同じく天然の材料で染めている。中野芙美子氏に染織の基礎を学び、武藤たか子氏に草木染、紬織を学ぶ。2009年、2010年 日本民藝館展入選。中部国展入選。奈良「あーとさろん宮崎」にて 隔年 グループ展。1999年よりくらしの工芸展 参加。

くらしの工芸展 さんちかホール
野澤 裕樹(のざわ ゆうじ)
漆器・木工/居七十七。1971年 大阪府生まれ。20歳の頃より木工をはじめる。兵庫県丹波篠山市に工房と展示販売店「居七十七(いなとな)」を構える。自ら伐採した木を素材に、普段使いを重視した拭き漆の椀や皿を作る。

くらしの工芸展 さんちかホール
深田緑葉 (ふかだ あおば)
陶工/緑香窯。1979年 京都市生まれ。 2008年 カペラゴーデン美術工芸学校修了(スウェーデン)。2009年〜砥部焼にて修行(愛媛)。現在、京都市内の自宅工房にて製作。

くらしの工芸展 さんちかホール
露古壽窯 (ろこじゅがま)
陶工/西堀志伸/兵庫県民芸協会理事。1971年 京都府生まれ。日用食器を中心とした陶器の製造、販売。1996年 同志社大学工学部卒業後、家業である露古壽窯にて、父・西堀寛厚に師事。日本工芸館主催 日本民芸公募展 近畿経済産業局長賞(2010年)、他優秀賞など。2004年 第6回くらしの工芸展 初参加、以後毎回参加。大阪日本民芸館 みんげい市 初回より参加。2019年 大阪ひふみ民藝店にて、坂西康俊氏との二人展開催。

くらしの工芸展 さんちかホール
わたばな工房 (わたばなこうぼう)
丹波布染織/藤原晶子。1941年 兵庫県揖保郡太子町にて出生。加古川にて丹波布の製織と伝承。1998年 丹波布伝承館の講習会へ参加。 故足立康子氏に出会い、後に師事。2011年 加古川市民ギャラリーで初個展。2012年 「丹波布に魅せられたひと」を吉田ふみゑ氏により上梓。本の出版を記念して青垣と加古川松風ギャラリーで記念展。2014年 日本工芸館展 優秀賞 他。2015年 16年、18年、 日本民藝館展に出展、入賞。くらしの工芸展、みんげい市などに参加。

開催期間
2024年11月21日(木)~26日(火)
10:00~20:00(最終日は18:00まで)
※会期中、各作家は会場におります。

ギャラリートーク
出展工人が作品の見どころや日々の仕事において大切にしていることなどをお話します。トークの様子は兵庫県民芸協会の公式Instagramでもライブ配信します。
【開催日】11月22日(金)
【時間】14:00~ 木工部門/15:00~ 陶芸部門/16:00~ 染織部門


それぞれ作家さんこだわりの器物が一堂に会するイベントです。会場のさんちかホールは各線 三宮駅から徒歩1~2分とすぐなので、おでかけの際に覗いてみてはいかがでしょうか。

◆関連リンク
第16回 くらしの工芸展 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

あさみ

「今年こそダイエット」が口癖です。

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