日本三名泉のひとつに数えられる有馬温泉。その一角に、大人も子供も楽しめるおもちゃのミュージアム『有馬玩具博物館』に行ってきました。
エリア的には「温泉のついでに…」と考える人もいそうですが、見方によっては「温泉がついで」になるぐらい奥深い世界が広がっています。
もくじ
● 木のぬくもりと大きな人形がお出迎え
● 驚愕の職人技が満載のバームクーヘン
● からくりの仕掛けとジオラマの緻密さにびっくり
● 自分用かお土産か、迷いに迷う1階のミュージアムショップ
● スポット情報
神戸市北区有馬町797
有馬温泉へのアクセスは、神戸電鉄「有馬温泉」駅がメジャーですが、神戸や大阪、京都などの都心部から直通バスも出ています。車の場合は近隣の有料駐車場を利用しましょう。
有馬温泉駅から『有馬玩具博物館』までは徒歩約5分。改札口を出たら右へ進み、太閤橋を越えて川沿いを上ります。
観光案内所のある三叉路を右へ進むと、左手にこんな感じの阪急バスターミナルが現れますので、路地を左へ。
路地は軽い上り坂になっていて、顔を上げると特大の操り人形が迎えてくれます。
『有馬玩具博物館』は3階から6階までが見学エリアになっています。まずは1階の入口から中へ入ってみましょう。
入口のすぐ左手にチケット売り場があります。入場する前からすでに楽しそうな雰囲気。
入場料
大人800円、子ども(3歳〜小学生)500円。
年間パスポート(大人4,000円、子ども2,500円)もあるので、最初からリピートの可能性がある方はこちらもオススメです。
館内の順路はまずエレベーターで6階へ上がり、その後1フロアずつ階段で降りるようになっています。
6階に着くと、大きなクルミ割り人形がお出迎え。このフロアのテーマは「ドイツの伝統的なおもちゃ」で、ドイツ東部・エルツ地方の木製玩具が数多く展示されています。
クルミ割り人形は、硬いクルミを口の部分に挟み、背中にあるレバーを押し下げるとテコの原理でクルミが割れるというもの。
王様や兵士をモチーフにしているのは、「権力者に硬いクルミを噛んで割らせる」という庶民の憂さ晴らし的な意味も込められていたのだとか。
こちらはクルミ割り人形と並ぶエルツ地方の特産品、煙出し人形。その名の通り、口から煙を出しています。かわいい顔してます。
実はこの人形、中が空洞になっていて、お香を入れることができます。その煙を口から出すことで、タバコのように見せていたんですね。
昔のドイツではタバコが禁止されていたため、外国人の特権でトルコ人が吸っていた水タバコが羨ましく、その想いを人形に込めたともいわれているそうです。
神戸ジャーナル 編集部
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