
神戸空港第2ターミナル
画像:神戸市サイトより
神戸観光局は、今年4月に国際チャーター便が就航した「神戸空港第2ターミナル」から出国するインバウンド(訪日外国人)旅行者を対象に行った「動向調査」の結果を発表しました。
2025年の神戸空港の旅客数は過去最高ペースで、上半期では初めて200万人超えになったことが先日発表されてました。国際線の旅客割合は8割超が外国人です。
神戸空港を玄関口に日本に訪れる外国人旅行客は、どこに宿泊し、どこを周遊し、何を重視しているのか。今回の動向調査で国ごとの特徴も見えてきました。

調査期間は今年5月1日~7月25日で、有効回答サンプル数は499。神戸空港第2ターミナル内でQRコード付きのアンケートカードを配布。
QRコードを読み込みWeb上でアンケートに回答してもらう形で調査されました。
回答者のうち、9割が「観光・レジャー客」で、そのうち「個人旅行者」が8割、「団体ツアー客」が2割です。
神戸に立ち寄り「8割」
周遊傾向をみると、神戸空港から出国した人のうち、神戸空港から入国した人は全体の「76%」。神戸への立ち寄り率は「82%」だったそうです。
日本での滞在期間中は「神戸を含む2~3都市の周遊」が基本で、平均訪問エリア数は「2.4エリア」。神戸での宿泊率は「73%」と、立ち寄った人の多くが神戸での宿泊を選んだみたいです。
神戸の魅力は「神戸ビーフ」「夜景」

画像:神戸公式観光写真ライブラリーFeel Photoより
©一般財団法人神戸観光局
神戸に対する評価を尋ねた設問では、神戸の魅力1位が「神戸ビーフ」(44%)、2位が「海や港町の風景」(34%)、3位が「ショッピング」(29%)でした。
一方で神戸の改善点1位に挙がったのは「夜の閉店時間延長」(39%)で、「無料Wi-Fiの接続環境」「飲食店の多言語対応」(ともに22%)と続きました。
空港内設備の拡充に期待

搭乗待合室
画像:神戸市サイトより
神戸旅行の満足度は「98%」で、非常に満足と答えた人は半数近い「46%」だったそうです。
出入国審査がスムーズで快適だった、三宮など市内へのアクセスが良かったといった声も挙がった一方、空港内の店舗の充実を求める声も多かったそうです。
第2ターミナルでは現在、待合室に免税店と仮設の売店があるのみで、「快適に過ごせるスペース」が少ないという課題があります。
神戸市は来春オープン目標で「ラウンジ」などを整備することを明らかにしているので、来年以降の動向調査ではこのあたりの評価が変わってくるかもしれませんね。
個人旅行者と団体客の違い
個人旅行者と団体ツアーとで比較したところ、団体ツアーは全体的に「神戸への滞在時間が短い」ことが想定されるみたい。ただ神戸に関心がない層に神戸を体験してもらう機会になることはメリットだとしています。
神戸への立ち寄り率は72%、宿泊率は64%で、個人旅行者よりも低い結果に。団体ツアーでは大阪への宿泊率が78%と高かったようです。
個人旅行者は、神戸への立ち寄り率が85%、宿泊率は75%と、神戸を拠点に周辺を巡る人が多かったようです。
神戸空港を起点とした神戸旅をPRすることで、神戸での長期滞在が増加するかも、と神戸観光局は分析しています。
旅行で重視するポイントは国ごとに異なる

神戸観光局がまとめた、韓国・台湾・中国それぞれの動向調査結果はこちら。
年代は概ね30~40代が中心で、旅行申し込みタイプも個人手配が多いですが、旅行実態に大きな違いがあることがわかりました。
神戸に対して魅力に感じていることも国ごとに異なり、韓国は神戸ビーフや夜景など「景色重視」、台湾は神戸ビーフやショッピングなど「買い物重視」、中国は神戸ビーフや山の自然、スイーツ・カフェ・パンなど「食・自然重視」という傾向があるようです。
どの国の人にも「神戸ビーフ」は人気だったみたいですね。詳しい調査結果は神戸観光局サイトで公開されているので、気になる人はチェックしてみてください。
◆関連リンク
・神戸空港 – 公式サイト












































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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