創業500年の神戸の酒蔵が日本古来の「藁縄(わらなわ)」を復活させたみたい。樽製品を縛っていた縄をビニールから藁へ

ライター:ゆう

東灘区に構える創業500年以上の歴史を持った「剣菱(けんびし)酒造」が酒造りの伝統継承・樽製品のごみ削減のため、酒樽を縛る「藁縄(わらなわ)」の復活事業を始めています。

故障のため藁縄が2016年に製造終了となってしまい、ビニール製のもので代用していました。しかし、恵みの大地と神への感謝を示すために「藁(わら)」で樽を縛っていた伝統を継承したいという思いから、自ら製造することを決めたそうです。

「藁縄」の製造機械を購入して2年かけて修復し、2年間にわたるテストを経て、足掛け4年で商品化されました。

「剣菱酒造」の樽を縛る縄を藁製のものへと随時変更していき、将来的には社外に向けて販売する予定です。

 

 

また今回、樽を縛る縄を「藁縄」に戻すことで、樽製品の製造・販売にあたって生まれていたプラスチックごみが99%削減されます。

伝統を受け継ぐと同時に、SDGs(持続可能な開発目標)の実現にも取り組んでいるそうです。

神戸の地酒が、伝統・文化を継承していきながら環境に配慮した形でこれからも続いていくのは嬉しいですね。

◆関連リンク
剣菱酒造株式会社 – 公式サイト

 

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