阪急・阪神・神戸高速線が1日乗り降りし放題の乗車券『阪急阪神1dayパス』が、4月1日(月)から販売されている「2024年度」版から値上げされています。
2023年度版/2024年度版
「阪急阪神1dayパス」は、有効期間中の好きな1日、1人に限り、阪急電車全線・阪神電車全線・神戸高速線全線(西代駅・湊川駅含む)が乗り降り自由になる乗車券です。
阪急・阪神・神戸高速の一部を除く各駅と、観光案内所、駅長室などで販売しています。
2007年春に発売され、当初は大人1,200円、子ども600円で販売。消費税率引き上げにより2020年度版より大人1,300円、子ども650円に改定されていました。
この4月から販売開始された2024年度版では、大人1,600円と従来より300円アップに。子ども料金は終了となり、大人のみとなりました。
販売期間・有効期間
2024年4月1日(月)~2025年3月31日(月)
価格
大人のみ 1,600円
販売場所
阪急電車
・各駅(天神橋筋六丁目駅除く)
・ごあんないカウンター(6:00~最終/大阪梅田駅2F西・3F西のみ 初発~最終)
(所在駅:大阪梅田/十三/塚口/西宮北口/夙川/神戸三宮/豊中/石橋阪大前/川西能勢口/宝塚/淡路/北千里/茨木市/高槻市/桂/京都河原町)
・阪急京都観光案内所・河原町(8:30~17:00)
・阪急京都観光案内所・烏丸(8:30~19:00)
阪神電車
・各駅
・各駅長室
・大阪難波駅
神戸高速線
・各駅(西代駅・湊川駅除く)
子ども料金の廃止は利用状況を踏まえた判断とのこと。また6月からは、QRコードを活用した乗車券のサービス(QR乗車券)も開始予定だそうで、沿線各方面へのおでかけに便利な乗車券を発売するそうです。
◆関連リンク
・阪急電車 – 公式サイト
1600円にもなると、ほぼ使用するメリットがなくなります。
阪急阪神としては、京都まではもうサービスしないとの意思表示なのでしょう。
阪急阪神高速区間内だけで何度も途中下車するような行動を取らない限り、京都往復用などに使用すると逆に損になるからです。
最長区間である京都河原町から西代までが片道790円なので、相当ケチになったというべきです。
阪神発で阪急双方にまたがって、神戸高速経由で乗り継ぐ形で移動する場合には依然お得ですが。
京都の市バスとセットになった一日企画券もそっと廃止になり、「京都観光にはこれ以上来てくれるな」との観光客抑制策が露骨に出るようになってきました。
回数券で、休日だと3割引になっていた頃は、よく京都に出かけましたが、あれも終了。
実際、京都市内は観光客だらけでバスは乗れず、流しのタクシーも捕まらないし、もう日本人が気軽に行く場所ではなくなったのです。テレビで、いまの京都では、ホテル代が二人で平均一泊5万9千円にもなったと報じていましたが、阪急電車&市バスで2000円以内で来るようなお客は完全に「一見さんお断り」の対象にされたようです。
これに対し、お得感があるのが、山陽沿線の山陽発売一日切符で、須磨浦山上遊園のロープウェイとカーレーターまでサービスしてくれて、神戸高速も入っています(ただし阪神発だと須磨浦特典なし)。みなとめぐりの観光船も1000円でサービスしてくれ、京都方面はやめて、こちらをオススメします。
奈良方面も、生駒山のケーブルカー込みで、阪神沿線からなら格安にでかけられ、奈良市内のバスも含まれます。円安の結果、春秋は京都へという行楽の定番を捨てるときが来たのかも知れませんね。