画像:特設サイトより
神戸製鋼所が、創業120周年を記念したオリジナルアニメ『あしたのありか』を特設サイトで無料公開しています。
俳優の奈緒さんと濱田 岳さんが声優を務め、Novelbrightが主題歌を歌唱。脚本はドラマ「半沢直樹」なども手がけた八津弘幸さんによるものです。
さらに、作画監督はスタジオジブリ「となりのトトロ」などの佐藤好春さん。そのほか、ジブリ作品に参加したメンバーがアニメプロデューサーや絵コンテを担当しています。
創業120周年オンラインイベントの様子。奈緒さんがゲストで登場(画像:KOBELCO 神戸製鋼 公式サイトより)
今回のアニメは創業120周年を記念し、これまで会社が歩んできた挑戦の歴史を次の時代へ伝えていくことを目的として制作されたそう。
神戸大空襲からの復興や高炉の建設、阪神・淡路大震災時の復旧など神鋼の歴史を主人公たちがたどり、品質不正問題にも触れながら会社の未来を考える物語となっています。
ストーリーはこんな感じ。
2021年、KOBELCOで営業として働く明日実は会社の抱える様々な課題への無力感を覚え、仕事にやりがいを見いだせずにいた。「辞めたい」と上司に打ち明けようとしたその時、一冊の社史が不思議な光を放ち、明日実を1905年の神戸へと導く。
そこで出会ったのは、熱意と理想にあふれる神戸製鋼所創業当時の人たち。そして、不器用ながらも工業の発展を信じて夢を追いかける明治時代の青年トラスケ。
生きる時代の違う二人は、社史に導かれ、歴史の原点から「いま」へとKOBELCOの歴史を駆けめぐる旅に出る。
苦難を乗り越え、未来を信じて挑戦を続ける人々。
時を超えて受け継がれる想いに触れながら、二人が選んだ未来とは?
メインキャラクターを演じたのは、俳優の奈緒さん・濱田岳さんです。奈緒さんは2023年7月より、KOBELCOイメージキャラクターも務めています。
木野 明日実 役:奈緒(なお)
1995年2月10日生まれ。福岡県福岡市出身。
2013年デビュー。近年の主な出演作は、NHK総合『東京サラダボウル』、TBS系『あのクズを殴ってやりたいんだ』、映画『傲慢と善良』など。「sunao」名義でカメラマンとしても活動。
2025年8月から東京・兵庫・福岡で上演の舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋桂子・ハーン-』では、第二次世界大戦後、“War Bride(戦争花嫁)”として渡米した桂子・ハーンを演じる。
また同月より主演ドラマ『塀の中の美容室』がWOWOWにて放送・配信。
トラスケ 役:濱田 岳(はまだ がく)
1998年ドラマ『ひとりぼっちの君に』でデビュー。
2004年ドラマ『3年B組金八先生』に出演し注目を浴び、2007年主演映画『アヒルと鴨のコインロッカー』が話題に。その後はドラマ『釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~』シリーズ、『シェフは名探偵』、『マイファミリー』、『春になったら』、NHK連続テレビ小説『わろてんか』、『カムカムエヴリバディ』、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、映画『永遠の0』、『HERO』、『喜劇愛妻物語』等に出演。その後も多くの話題作に出演し、2025年に出演し話題となったドラマ『PJ~航空救難団』のスピンオフドラマ『another story 救難員・仁科蓮 最後の任務』(主演)は現在も絶賛配信中。
そのほか声優の小野 大輔さんや寿 美菜子さんを含む、以下のようなキャスト陣が集まっています。アニメ好きな人なら豪華なメンバーが揃っていることが分かるのではないでしょうか。
寿 美菜子/田野 アサミ/大野 智敬/上田 燿司/つかもと景子/小野 大輔/石住 昭彦/高橋 ひろ子/直田 姫奈/菊田 千瑛 他(敬称略)

主題歌『Call Me』を歌うのは5人組ロックバンド「Novelbright(ノーベルブライト)」です。
主題歌:Novelbright
Vo.竹中雄大の心を震わす圧倒的な歌声、一度聴いたら忘れられない確かなメロディワーク、細部まで練りこまれた楽曲アレンジに定評がある、大阪発5人組ロックバンド。2020年8月17日21:00にDigital Song「Sunny drop」で ユニバーサル ミュージック / ユニバーサル シグマよりメジャーデビュー。
「Walking with you」「ツキミソウ」「愛とか恋とか」の3曲がストリーミング総再生回数4億回を突破。
2025年4月よりアリーナツアー「Novelbright ARENA TOUR 2025 ~Winding Road~」を全国7都市で開催。
制作スタッフについても、大ヒットドラマの脚本家さんや、スタジオジブリ作品にメインスタッフとして参加した経歴の持ち主など、かなり豪華な顔ぶれとなっています。
脚本:八津 弘幸(やつ ひろゆき)
1971年9月1日生まれ。栃木県栃木市出身。日本大学芸術学部卒業。
フジテレビでドラマアシスタントプロデューサーを経て、1999年に『教習所物語』で脚本家デビュー。近年の主な脚本作品に【映画】『神さまの言うとおり』、『ラプラスの魔女』、『赤羽骨子のボディガード』【TV】『半沢直樹』(TBS)、『下町ロケット』(TBS)、『家政夫のミタゾノ』Season1~Season7(EX)、『陸王』(TBS)、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)【配信ドラマ】『十角館の殺人』(Hulu)等がある。2026年には大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)の放送が控える。
アニメプロデューサー:釘宮 陽一郎(くぎみや よういちろう)
1961年11月27日生まれ。神奈川県秦野市出身。
ゲームメーカー・タイトーでの宣伝プロデューサーを経て、アニメ制作会社トラッシュスタジオを設立。アニメの魅力を活かしたCM等のプロモーション映像や短編アニメ映画の企画・制作を行っている。同社は2024年に20周年を迎え、これまでに制作したアニメCMは40本以上にのぼる。タイトー在籍時に出会った佐藤好春と組み、良質で温かみのある作品づくりを目指している。スタジオジブリでは『コクリコ坂から』から『君たちはどう生きるか』までの数々の作品の制作業務だけでなく、アーカイブ事業やイベントの企画等に参加。アニメ制作とプロモーションの二足のわらじを履くプロデューサーである。
絵コンテ(共同執筆):山下 明彦(やました あきひこ)
1966年2月6日生まれ。岡山県倉敷市出身。
1992年から1998年まで、良質な作画で話題となったOAV『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-』にて、キャラクターデザイン・絵コンテ・作画監督を担当し、中核スタッフとして参加。その後、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』に参加し、『ハウルの動く城』では筆頭作画監督を務めるなど、スタジオジブリの劇場映画作品において中核を担う。2018年には、スタジオポノックの劇場映画『ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間-』の一編『透明人間』を監督し、同作で第22回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞した。
総作画監督·キャラクターデザイン:佐藤 好春(さとう よしはる)
1958年5月15日生まれ。神奈川県横浜市出身。
アニメスタジオである日本アニメーション及びスタジオジブリにおいて、数多くの作品にメインスタッフとして参加。日本アニメーションでは、世界名作劇場の中期作品から参加し、『愛少女ポリアンナ物語』にてキャラクターデザイナーとしてデビュー。スタジオジブリでは、宮崎駿監督の『となりのトトロ』や高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』等、初期の劇場作品に作画監督として参加。ゲームメーカー・タイトーにてアートディレクターとして活躍後、日本アニメーションに復帰し、トラッシュスタジオの企画で数々のオリジナルアニメCM作品を生み出している。特に子供たちに見てほしいという思いで、温かみのある絵作りを心掛けている。
作品時間は「約55分」としっかり長め。特設サイトで公開されており、だれでも無料で全編を視聴できます。
会社の歴史を辿っていく物語ではありますが、大空襲や震災など神戸が乗り越えてきた苦難や復興の歴史とも深いかかわりがありそうなので、興味のある人はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
◆関連リンク
・KOBELCO120周年記念アニメーション『あしたのありか』 – 公式サイト
やよい
「推し」のライブによく出没します。
ライター一覧