中央区の山手幹線で「電柱地中化工事」が始まってる。ここだけで2億円、総事業費はえらい額

山手幹線で、電柱を地中に埋める工事がはじまってます。


神戸市中央区下山手通8

工事が始まるのは、地下鉄「大倉山」駅から少し東へ行った下山手通8丁目から東のエリア。

写真の右側、電線が黄色くカバーされているところの電柱がなくなる予定です。

東の端は「花隈町」までで、400mほどの距離を工事する計画。

すでに多くの街路樹が、ばっさりと切られてます。けっこうな太さの切り株もあったので、掘り起こす作業も大変そう。

電柱地中化のイメージ図。ただ土を掘って埋めちゃうってことでは済まず、管理するためのいろんなパーツが必要に。

地上には、変圧器などを入れておくためのまあまあデカいボックスが登場します。

お金がかかるこの地中化工事、「1kmあたり約5億円」かかるそうで、山手幹線のこの短い区間でも予算は「2億円」。

同じ工事は他の場所でも行われていて、2018 年からの第7期事業だけで総延長は14.74km、総額175億3400万円。すごい額。。。

なぜそこまでお金をかけてやるのかというと、1つは「防災」。

長いもので10mを超すような電柱、地震が起きたときにバタバタ倒れて「緊急車両」が通れないなんて状況を作らないためです。

もう一つは「景観」。

たくさんの電線がわたってゴチャッとした印象になっている景観をよくする目的。電線にかぶってしまっている看板も、電柱地中化でより目に入ってきやすくなるかもしれません。

実際、今回の場所より少し東側の無電柱化済みのエリアでは、教会の前がすっきりした印象になってました。

雰囲気のいい建物だなぁと思って写真を撮ろうと思った時に、「電線消したい!」って思ったことある人も多いんじゃないでしょうか。

異人館のある北野エリアのほか、三宮や元町などでも、あれ?電柱ないという場所があると思います。

電柱がなくなるといいことはたくさんあると思うんですが、ネックとなるコスト問題。「地中化」以外にも、表通り⇒裏通りに集める方式や「軒下」を通していく方式など、コストを下げる方法は模索されてるようです。

低コストで無理のない方法が、早く見つかるといいですね。

◆関連リンク
神戸市 – 公式サイト

 

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カオル

とりあえず「食パン」を買う人です。

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3 件のコメントコメントを残す
  • 神風雷太

    14粁区間で175億の工事ですか。防災面でと言うが電柱なら倒れるけど架線だとインフラの復旧も早いし、メンテナンスを考えても、本当に地下化がいいのかと考えさせられますが

    2020年8月22日3:01 PM 返信する
  • かな

    無電化で利益を生まないと言うのは世界を知らないね。日本の街や都市の価値が他先進国よりも低い理由の一つに無電化が進んで無いことによる災害リスク対策の遅れがあげられる。世界はこの問題が地震のせいではなく、日本の利権構造によるものであることも知っている。本当はもっと安いコストでできるのだか電力会社がそうはさせない。やれやれ。

    2020年8月18日1:50 AM 返信する
  • ヨッシー

    何の利益も生まない工事をするよりポートライナーを新神戸まで延伸するのが先、地下鉄海岸線は何時になればHAT神戸まで伸びるのか?金を生む公共事業を優先すべきだ!

    2020年8月16日7:12 PM 返信する