ポーアイにある「神戸市立医療センター中央市民病院」が、新型コロナウイルスの感染歴を調べる2度目の抗体検査を行い、神戸市民「約2600人」が抗体を持っているとの推計を発表しました。
神戸市中央区港島南町2-1-1
5月26日から6月7日まで、外来患者1000人を対象に血液検査(2種類)を行った結果、検査キットによって陽性率に大きな差が見られました。
・「アボット」社製の検査キット→【陽性】2例 → 神戸市民の約0.17% : 2,583人(推定)
・「クラボウ」社製の検査キット→【陽性】18例 → 神戸市民の約1.7% : 25,821人(推定)
推定された陽性者の割合・人数は、性別や年齢の分布を考慮して試算されているそうです。
同病院は4月7日までの8日間にも、外来患者1000人に検査を実施し、神戸市民の約2.7%にあたる「約4.1万人」に抗体があるとの推計を発表。
この結果を受け、4月の検査でも使用された「クラボウ」社製は、米国FDA承認を得た「アボット」社製をより正確な検査と仮定すると、陽性結果の多くが「偽陽性」であった可能性が高いとしています。
また今回の陽性者数は、前回に比べて両検査法とも減少しているものの、調査当時のPCR検査で確認された症例数(285人)よりも多いことが示されました。
検査方法によってばらつきがあることを考慮しても、感染が確認されている人よりも多くの人が、実際にウイルスに感染していると考えられ、引き続きの感染予防が重要になりそうです。
◆関連リンク
・神戸市立医療センター中央市民病院 – 公式サイト
あの当時はPCR検査をほとんどしてなかったし、不正確なのは仕方ない