
不動産ビッグテータなどを活用し、独自視点で業界動向を発信する企業が発表した「関西圏 駅別中古マンション値上がり率ランキング」によると、大阪を中心に高騰しているなか、兵庫県は「西元町駅」「三宮駅」などが上位にランクインしました。
調査は不動産ビッグテータにAIなどを活用した不動産マーケティングプラットフォームを提供するマーキュリー社が行ったもので、関西エリア(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)で2024年に流通した、流通時点における築年数が20年以内の中古マンションが対象になっています。
調査概要
・Realnetマンションサマリの新築分譲マンションデータと中古マンションデータを基に算出
・関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)で2024年に流通した、流通時点における築年数が20年以内の中古マンションが対象
・投資用物件、バス便物件は除く
・期間中2戸以上流通した駅に限定

首都圏に次いで相場が高騰している関西エリアで、中古マンション相場が上昇している駅を調査。
2024年もマンション相場は上昇していて、新築マンションはもちろん、中古マンションでも上昇傾向だったそうです。
1位は平均値上がり率+135.6%(新築時価格の2.36倍)の「中之島駅」で、次いで「四ツ橋駅」「西梅田駅」「大阪駅」がランクイン。大阪・梅田周辺に集中している傾向です。

トップ50全体では大阪府が32駅、京都府が11駅、兵庫県が5駅、滋賀県が2駅という結果でした。
大阪の傾向
梅田周辺では過去に分譲された好立地の「タワーマンション」の相場が大きく上昇しているそうで、2024年に入っても平均価格が1億円を超える高額の新築タワマンが分譲されてます。
こうした物件の新築分譲価格に引っ張られる形で、周辺の中古マンション、特にタワマンの相場が上がってるんだそう。
京都の傾向
京都府では、京都御苑の南側から平安神宮周辺のエリアの中古マンションの相場が大きく上昇しているそうです。
それが、5位「東山駅」、6位「京都市役所前駅」などの相場上昇の要因になっているとマーキュリー社は分析しています。
兵庫の傾向
三宮駅周辺/西元町駅
兵庫県では、12位に「西元町駅」、15位に「三宮駅」、20位に「神戸三宮駅」、24位に「みなと元町駅」、28位に「神戸駅」がランクインしました。
三宮・元町駅周辺ではいくつかマンションの建設計画がわかっていて、元町商店街の老舗寝具店跡地に2027年9月ごろにマンションや店舗ができる予定。三宮駅周辺でもいくつかの駐車場がマンションになっていきます。
一方神戸駅でも、2026~28年にかけて15階建て~20階建ての新築マンションの建設ラッシュが続きます。
さらに「ジーライオンアリーナ神戸」などのTOTTEIエリア(新港第二突堤)が開業した新港町エリアには今年、ツインタワーマンションが完成してます。
梅田の傾向を見ると、神戸でも新築マンション建設に伴って中古マンション相場が上昇していくのでしょうか。
今回のランキングを発表したマーキュリー社は、首都圏では新築マンションの価格上昇に伴い、一般的な住戸や物件の相場、中古物件価格も上昇しているそうですが、関西エリアでも、特に価格の高騰が顕著なエリアでは首都圏と同じように価格が上昇する可能性があると分析しています。
◆関連リンク
・マーキュリー – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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