本記事は【甲南女子大学】の現役学生が担当しています。
【取材・記事執筆】
甲南女子大学 文学部 メディア表現学科 K.U. さん/増田のぞみゼミ 所属

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ルミさんのスナックがある場所へ

女手一つで幼い双子を育てる神戸のスナックのママ「ルミさん」の働くスナックのモデルとなった場所、二宮商店街。
「二宮商店街」は、阪急三ノ宮駅・JR三ノ宮駅から徒歩5分程度のところにあります。赤い矢印で指しているところがルミさんのスナックのモデルとなった店舗です。
少しシャッターが目立ってはいましたが商店街には昔ながらの雰囲気があり、現在でも地元の人から愛されている商店街だと感じることができます。

作品内でもルミさんのスナックは、地元の人たちに愛されているスナックという感じで描かれていたため、雰囲気もモデルになっているのでは?と感じさせます。

「二宮商店街」の中にある二宮市場は、主人公すずめが、白猫のダイジンを追っかけて走っていった場所なんです。
二宮市場の入り口の横にあるタバコ屋さんや看板なども作中に登場しているため、まるで作品の中に入り込んだかのように感じられます。

一瞬ではありますが、何度か看板越しの場面が登場します。作品内には「九宮筋商店街」として登場しています。
ダイジンを追いかけた先には…

阪急湊川駅・神戸電鉄湊川駅から徒歩10分程度のところにある「東山商店街」はすずめがダイジンを追いかけて、問い詰める場面でワンシーンで登場。作中では「二宮商店街」から抜けるとここにたどりつくような形で描かれています。

東山商店街のある店舗では映画公開から3年経った現在でも、ポスターや新聞の切り抜きがあります。
廃墟の遊園地のモデルとなった場所に!

北区にある「神戸おとぎの国」は道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢の中にあります。公共交通機関では行きにくいため、車で行くのがおすすめ。
「神戸おとぎの国」として登場はしておらず、廃墟遊園地のモデルになっているのではないか?と言われています。
作中のメリーゴーランドはデザインなどが非常に似ているものの、よく見ると回る向きが逆に。

上から見たときのデザインもそっくり!他のアトラクションも作中に登場しているものに似ているため、ぜひ観覧車から遊園地全体を見てみてください。
神戸の街・ルミさんとの別れ

ルミさんとすずめが最後のお別れをした場所が「JR新神戸駅」です。

花壇や改札やきっぷ売り場のマークの色合いまで作品ではそのまま登場しています。
三宮から地下鉄1本と交通の便が非常に良いので、行きやすい巡礼スポットになっています。
廃墟遊園地の場所ってどこ?

廃墟の遊園地のデザインのモデルと言われているのは北区の「神戸おとぎの国」ですが、場所のモデルは摩耶山では?と言われています。

摩耶山には廃墟ホテルとして現在も残っている旧摩耶観光ホテルや、奥摩耶遊園地跡があります。摩耶山周辺の廃墟の建物をモデルとしているのでは?とも言われており、作中で遊園地越しに描かれた景色が摩耶山から見える夜景にそっくりなんです。

今回紹介した場所が必ずしも作品と同じ場所とは限らないのですが、実際に回ってみて作品への理解も深まり、キャラクター達が実際に見たものなども見ることができます。
今回は紹介しきれなかった巡礼スポットがまだまだありますので、作品を見たことがある人は神戸を違った角度から楽しんでみてはいかがでしょうか。