現在上映中の映画『キングダム 運命の炎』の戦いのシーンは、神戸市北区の「白水峡(はくすいきょう)」で撮影されたみたいです。
西宮市山口町船坂
2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」で連載が開始し、単行本は69巻まで刊行されている「キングダム」。
中国春秋戦国時代を舞台とする漫画で、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年「信(しん)」と、中華統一を目指す若き王「嬴政(えいせい)」を描く壮大な物語です。
2019年に初めて映画化され大ヒットを記録し、その3年後には2作目「キングダム2 遥かなる大地へ」も公開されました。
どちらの作品も、その年の邦画実写作品の中で1位を獲得しています。
シリーズ3作目となる『キングダム 運命の炎』の気になるストーリはこちら。
500年にわたり、七つの国が争い続ける中国春秋戦国時代。戦災孤児として育った信は、亡き親友と瓜二つの秦の国王・嬴政と出会う。運命に導かれるように若き王と共に中華統一を目指すことになった信は、「天下の大将軍になる」という夢に向けて突き進んでいた。
そんな彼らを脅威が襲う。秦国への積年の恨みを抱く隣国・趙の大軍勢が、突如、秦への侵攻を開始。残忍な趙軍に対抗すべく、嬴政は、長らく戦から離れていた伝説の大将軍・王騎を総大将に任命する。決戦の地は馬陽。これは奇しくも王騎にとって因縁の地だった…。
出撃を前に、王騎から王としての覚悟を問われた嬴政が明かしたのは、かつて趙の人質として深い闇の中にいた自分に、光をもたらしてくれた恩人・紫夏との記憶。その壮絶な過去を知り、信は想いを新たに戦地に向かう。100人の兵士を率いる隊長になった信に、王騎は『飛信隊』という名を授け、彼らに2万の軍勢を率いる敵将を討てという無謀な特殊任務を言い渡す。 失敗は許されない。秦国滅亡の危機を救うため、立ち上がれ飛信隊!
今回の作品では「馬陽(ばよう)の戦い」と「紫夏(しか)編」が描かれています。
これまでのシリーズと同様に、脚本には原作者の「原泰久」さんも参加しているそうです。
主人公「信」を演じるのは、超人気俳優の「山﨑賢人」さん。日本人で初めて「アジアベスト俳優賞」を受賞するなど、実力派俳優ですよね。
秦国の若き王「嬴政」と、信の幼馴染で親友の「漂(ひょう)」の二役を演じるのは、同じく近年大活躍している「吉沢亮」さんです。
吉沢亮さんは、1作目の映画「キングダム」で「第43回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞」を受賞しています。
映画1作目から登場する、主人公「信」と「嬴政」とともに戦う「河了貂(かりょうてん)」役を演じるのは、「銀魂」や「斉木楠雄のΨ難」など実写化映画にも数多く出演する「橋本環奈」さん(左)です。
2作目から続いて登場し、信が率いる「飛信隊」の副長である「羌瘣(きょうかい)」の役は「清野菜名」さん(右)が務めます。
「清野菜名」さんは「ジャパンアクションアワード ベストアクション女優賞」も数回受賞していて、迫力ある戦いのシーンが多い「キングダム」での演技も見どころですね。
今作で描かれる「馬陽の戦い」で総大将を務める「王騎(おうき)」の役は、1作目から引き続いて大御所俳優の「大沢たかお」さん(左)が演じます。
また、今作描かれる「紫夏(しか)編」の重要人物である「紫夏」役を演じるのは連続テレビ小説「ごちそうさん」で主演を務めるなど、実力派の俳優「杏」さん(右)です。
他にも、長澤まさみさん/片岡愛之助さん/山田裕貴さん/玉木宏さん/佐藤浩市さんなど、多くの有名俳優陣がそろう作品になっています。
メイキング映像の「0:38」くらいのところから、「白水峡」と思われる場所で戦いのシーンを撮影する様子がたくさん映っています。
「白水峡」は花こう岩が風化した丘陵地で、岩肌が露出していて、殺伐とした雰囲気が出せるロケーションみたいです。本当に中国春秋戦国時代の広大な戦地で撮られたような迫力ですね。
神戸市北区出身の「田中美央(たなかみおう)」さんが信を支える副将「渕(えん)」として出演しているシーンも「白水峡」で撮影されたんだそう。
人気作の第3弾なので、まだ見ていない人は神戸で撮られた戦いのシーンに注目しながら観てみてはどうでしょうか。
神戸を舞台にした映像作品については、こちらの記事でも紹介しています。
◆関連リンク
・映画『キングダム 運命の炎』公式サイト – 公式サイト
白水峡は過去に 黒澤明の「隠し砦の三悪人」ウルトラマン「怪獣殿下」仮面ライダー「アブゴメス六甲山大追跡」「あずみシリーズ」「忍たま乱太郎」他多数の映画やドラマが撮影されました。
特に隠し砦の三悪人はスターウォーズのルーツであるので、白水峡が無かったらスターウォーズは無かったかもしれない