運賃を下げるために北神急行電鉄を市営化へ。神戸市は時代に逆行してどこへ?

神戸市が、北神急行電鉄を買い取って市営化するそうです。これから親会社「阪急阪神ホールディングス」と市営化に向けた協議を始めるとのこと。

目的は、運賃の値下げです。

北神急行は、新神戸と北区谷上を結んでいますが、トンネル整備費用が700億円以上かかった経緯もあり、初乗り運賃が360円です。谷上から三宮(8.8km)まで乗ると、540円。

どれくらい高いかというと、JR三ノ宮駅から大阪駅まで(30.6km)行くと、410円ですので、北神急行がバカ高いことが分かります。

これまでも兵庫県と神戸市が補助金などを捻出していて、やっと初乗り運賃が360円で、本当は初乗り運賃が430円の設定だそうです。

市営化することによって、運賃の引き下げや業務の効率化を目指すとのことで、そもそも北神急行は2駅しかないので、運賃の料金設定をするのは無理がでてくるのも仕方がない。そう考えると、その先の路線、つまり新神戸駅からの路線を運営している神戸市が運営したほうが効率的という話も分からなくもない。

現状は、線路などの施設を神戸高速鉄道に売却していますので、列車の運行業務のみを行っていますが、前回の決算を見てみても、補助金分で多少利益がでているだけで、何も補助がないとおそらく赤字でしょう。2駅しかもっていない北神急行には酷な話です。

北区の人口増加や活性化の話も含まれるので、ある意味、都市計画の話だし、市営化の動きを見せたことには理解はできますね。

阪急と神戸市営地下鉄の直通なんて構想もありますので、そのあたりは、譲渡金額と条件などに含まれるんでしょうか?

 

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カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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1 個のコメントコメントを残す
  • 匿名さん

    市営化されたお陰で福祉乗車証も使えるようになったみたいで、また今度乗ってみようと思います。

    2020年10月3日6:16 PM 返信する