
2027年度から始まる「自動運転トラック」を使った幹線輸送サービスに向けて、関西~関東の輸送体制を確立するため、神戸市西区の神戸西IC近くに「自動運転トラックの拠点」ができるそうです。
神戸市西区見津が丘
国民の生活や経済を支える社会インフラである「物流」。近年は担い手不足やカーボンニュートラルへの対応といったさまざまな課題を抱えています。
これを解決するために物流のDX・GXなどによる「物流の生産性向上」のための抜本的、総合的な対応が求められているみたい。
そこで国土交通省は「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」を進めています。
今回神戸市西区に自動運転トラック用の拠点を整備する東京の企業T2も、国の補助金を受けて自動運転トラックを導入したり、自動運転・有人運転切り替え拠点の整備をしたりしています。

西区の神戸西ICの近くにできるのは「自動運転トラックの無人運転・有人運転を切り替える拠点」で、この切替拠点は関西で初めて設けられます。
高速道路では無人運転、ICと顧客の各物流拠点を結ぶ一般道では有人運転で運行するそうです。
この運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする拠点が必要なんだとか。

神奈川県内に設置予定の切替拠点イメージ
関西~関東間の輸送体制を確立するために、関東側では神奈川県綾瀬市にも切替拠点を設けるみたい。
神戸市西区に設けられる拠点は、総面積約1800㎡で、自動運転トラックの無人・有人切り替えのほか、このオペレーションを検証するための実証などを行います。

切替拠点の整備に先駆けて、今年6月には、自動運転トラックとして国内最長となる神奈川ー神戸の約500kmを走破することに初成功。
それまでの国内最長は約180kmだったので、大幅な記録更新だったそうです。
幹線輸送で必要になる拠点の開発を本格化させるために、神戸市とも連携しています。
神奈川の拠点、神戸市西区の拠点ともに、2025年11月に工事がスタートし、完成は2026年2月ごろの予定。
切替拠点設置後は、拠点と神戸西ICの出入り口を結ぶ数百mの一般道まで自動走行できるように、実証に取り組む予定だそうです。
「2024年問題」を背景にした物流危機に対応するため、自動運転トラックの拠点整備や実証運転などが進められているみたい。
自動運転トラックの技術開発を巡っては海外勢が先行していますが、T2によれば、国内有数の人口を誇る神戸市までの走破は、日本においてこの先、自動運転トラックを社会実装する過程において画期的な進展だとしています。
◆関連リンク
・株式会社T2 – 公式サイト
・自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業 – 国土交通省







































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
ライター一覧