
耐震性が不足している庁舎の建て替えなど、県庁周辺を再整備していく兵庫県の新庁舎計画。井戸知事時代の案が凍結されて以降、初めて「整備費」などが示されてます。
神戸市中央区下山手通5-10-1

県の基本構想案では、耐震基準を満たさない「1、2号館」と「議場棟」「県民会館」などを解体し、1号館跡に「新庁舎」と「県民会館」を一体整備するとされてます。
どんな庁舎になるのかなど詳細なイメージはまだありませんが、すでに新庁舎整備までの間「暫定的な本庁舎」として利用するため、『生田庁舎』の修繕工事などは行われはじめています。

有識者などが参加する「県庁舎のあり方等に関する検討会」で示された資料によると、新たな計画での整備費は、約650億円。
それに加えて、工事中の民間オフィスへの移転経費や、3号館の改修経費などといった経費が「約160億円」かかるので、合計は約810億円になる想定です。
面積が7割ほどに縮小されたことで、整備費は井戸知事時代の計画を今の単価で見込んだ「1010億円」よりも、約30%抑えられたとされてます。
前の計画の事業費は2019年時点では「700億円」でしたが、計画凍結の間に「コロナ禍」や「ウクライナ侵攻」があり、資材などが高騰した分を考えての「1010億円」。
もし凍結せずに進んでいた場合、いくらかだったのかは未知数ではありますね。

今後は、プロジェクト基本構想に対するパブリックコメント(市民の意見)を2025年11月7日から募集する予定で、年内には基本構想が定まることになります。
基本計画を作って、設計して建設して…完成は「2030年度台の前半」を目指しているので、まだまだ時間がかかる話です。
今後も建設費高騰は可能性として十分あるので、予定通りに収まるのかも心配なところ。
終わってみないといくらかかるか分かりませんが、予算内に収まって、これでよかったと思える形になっているといいですね。












































カオル
とりあえず「食パン」を買う人です。
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