明石市が、1年間の人口の変動をまとめた「人口動態」を発表しました。人口は11年連続の増加となり、増加率もここ5年で高い4.4%となっています。
神戸市から明石市に引っ越す人が増加傾向
明石市が3月4日に掲載した「令和5年中の人口動態」では、出生数から死亡数を引いた「自然増加数」が-554人、転入数から転出数を引いた「社会増加数」は1,910人でした。
これらを合計した「人口増加数」は、前年比801人増加の1,356人に。1,000人超えはここ5年で最多です。
こちらは「自然増加数」のここ10年のグラフです。
令和5年(2023年)もマイナスではあるものの、7年ぶりに増加に転じています。
出生数は毎年2,700人前後で推移しており、全国の出生率と比べても高いのがわかります。
転入数から転出数を引いた「社会動態」では、11年連続で転入が転出を上回る「転入超過」となっています。
県内各地域との転出入の状況をみると、神戸市からは2013年から11年連続で転入超過なんだそう。
特に令和5年は神戸市だけで県全体の6割以上を占めているそうです。
明石市では住宅地の「地価」も6年連続で上昇(2018~2023年)してるんだとか。
高3まで医療費無料、2人目から保育料無料など独自の子育て支援
明石市は「子育て世帯」を応援するためのさまざまな制度が充実しており、人口増加につながっています。
例えば、子どもが病院に行ったときに支払う費用は自治体によって異なりますが、明石市は「高校3年生」まで、親の収入に関係なく無料です。
市外の病院を受診した場合も無料になるほか、薬代も無料になるんだとか。
保育所・幼稚園などでの「保育料」も、子ども2人目からは無料に。
中学校の給食費も無料。赤ちゃんの居る世帯向けには「おむつ」を毎月3,000円分、10回届けるというサービスも実施してるそうです。
神戸市は12年連続減、22年ぶりに「150万人」割れ
神戸市も今年2月に「令和5年の人口動態」を発表しています。人口増減数では約1万人が減り、12年連続の減少となりました。
推計人口も減少が続いており、22年ぶりに「150万人」を割っています。
少子高齢化での自然減がベースながら、大阪市など他市への転出も大きいみたい。
2024年度予算では「若者世代」向けの施策を強化しているので、なんとか人口減を抑えたいですね。
◆関連リンク
・人口動態 – 明石市
・人口動態 – 神戸市
元々明石に住んでる人間からしたらちょっと住みにくさは感じる…人が増えるのは良いことなんだろうけど…なんだろ…ただざわざわしてる感じ…
出生率のグラフを読み取るなら、横ばいが適切だと思います。前年比は確かに増加ですが、短期的に見るものではないかと。もし、短期的にも見たいならば何故昨年減った理由を考えなきゃいけませんね。なんでだろう。
あと、人口増加の理由を子育て支援とするなら、若い人が増えた分、出生率が上がらないと…と個人的には思います。なんにせよ、神戸市、明石市対立せずに市政協力しあってほしいですね。
明石の人口増加は地価が安くて新快速が停まって神戸のインフラに頼れるから。人口増加とはいえ他都市圏からではなく隣の神戸市(特に西区、垂水区)の人口を奪っているだけだからね。現状は財政赤字だし待機児童問題、小児医療不足も起こり、将来市民に必須なインフラ予算までも削減している。前市長が目先の人口増加主義に子育て世帯ばかり贔屓して資産を食い潰したのでいつまで政策が維持できるでしょうか。神戸市は隣同士で人口争奪は不毛だと考えているため、明石にはない多くの子育て支援や市民サービスがあるのにアピールしていない。(それはそれでどうかと思うけど)