神戸人形製作中の吉田太郎氏 「ウズモリ屋」にて2017年6月撮影(日本玩具博物館 公式サイトより)
『神戸人形』の魅力をご紹介するべく、2022年にインタビューさせていただいた吉田太郎さんが、2月21日、急病により54歳で亡くなられました。
明治時代から伝わる神戸の郷土玩具『神戸人形』を作り続ける唯一の現役作家でした。
東灘区・住吉山手にある「ウズモリ屋」の工房で、普段は「工房太郎」という名前で人形劇の美術・製作をしていた吉田さん。
ウズモリ屋の神戸人形ブログによると…。
ウズモリ屋・工房太郎の代表、吉田太郎が2月21日に亡くなりましたことをお伝えいたします。
1月28日に発熱し、高熱が続くため2月5日に入院、救急集中治療室で看護を受けておりましたが、血球貪食症候群による多臓器不全により54歳で息を引き取りました。
なんとか回復したいと人工呼吸器や透析もして頑張りましたが、病気の進行があまりにも早く、治療の余地が全くありませんでした。
(一部抜粋)2024年2月23日 ウズモリ屋・工房太郎 守津綾
当面の間は、在庫販売のみの営業となり、品切れとなったものの補充については今後の見通しは立っていないそう。
特注やセミオーダーの人形の受付もストップしています。
過去の記事では、吉田さんが手掛けた数々の作品や『神戸人形』への想いについてもご紹介しています。
明治時代から何度も途絶えそうになった『神戸人形』の歴史を守りに抜いてきた吉田さんへ感謝を伝えるとともに、心よりご冥福をお祈りします。
◆関連リンク
・神戸人形のウズモリ屋 – 公式サイト
我が寺には吉田さんのオリジナル作品が何点かあり、更に50年以上前の神戸人形を直していただきました。
とても残念でなりません。
民芸 神戸人形!
震災前は元町〜西元町の商店街の玩具店でも販売されてましたね。
作家さんがお一人になられていととは!