ウワサのピンクの人を取材してみた【関西国際大学コラボ連載】

【関西国際大学 連携プログラム】学生による記事配信です。

【取材/記事執筆】
関西国際大学 社会学部 中西杏菜
(ソーシャルメディア論/担当教員:社会学部社会学科 准教授 永井 純一)

今回私は、夜の三宮でよく見かける「ピンクの人」を取材しました。「ピンクの人」は、三宮の社交場QUEENというバーで「シュガーママ」という名前でママをしているらしい。さっそく私たちは、その「シュガーママ」に取材しに社交場QUEENというバーに向かった。

 

初めまして。よろしくお願います。

シュガーママ
 はい!よろしくお願いします!

では、これから質問をいくつかしていきます。

なぜそのような派手な格好をしているのですか

シュガーママ
まず単純にピンクが好きだから!赤になると攻撃的な色になるでしょ?でもそれと違ってピンクは平和的な色じゃない?だからピンク色の派手な格好をしています。

三宮に色がないと思ったから。あと、私二年前に三宮に来たんだけれど、こんだけ都会の兵庫県の中心の三宮にはピンクのものが案外少ないの。ないことはないんだけど、ほかの色と比べて少なすぎるの。でもそうなったときに「あ、ピンク増やしたいな」って。私からピンクを増やしていこうかなって思ってしています。

人間関係などはどうしていますか?

シュガーママ
金を追うな、人を追え。ある社長さんに、「シュガーちゃん。金を追ったらあかんよ。お金ばっかり追ってたら、人は逃げるよ。一番大事なのは最後の最後に人間やから人を追っていき」って、「金を追うな、人を追え」っていうのをずっと教えられてきて。

それまでは「お金儲けしななー」って、利益のことばっかり考えてたのが、忖度関係なしに人との出会いをつながりを大事にして人を追っていくことにしたらすごい成功したの。人も寄ってくるし、大事にもしてくれるし。ってなったときに人間関係はお金ではなく、人と人とのつながりであり、それをどう大事にするかってことなんだろうなって、それが商売ってものなんやろなって思ってます。

ここで働いてくれている子たちはボランティアなの。あと今ね、ここで働いてくれている子たちは、アルバイトじゃなくてボランティアなの。時給をもらっているちゃんとしたアルバイトじゃないの。私のファンの集まりなの。だからもちろん、お客さんがいなくて売り上げがなかっても、「ママ今日いいよ!」って言ってくれるし。まあ言うてみれば、親からお小遣いもらう感じできてるの。ま、そういう感じで20人くらい集まってるの。

自分のことをさらけ出せない人たちにメッセージをお願いします。

シュガーママ
誰の人生歩んでるの。私がよく皆に言うのは、「誰の人生歩んでんの?」って。自分の人生なんでしょって。だったら、自分がしたいことができないと意味ないよねって。

あなたがしたいことって何?あなたが思うことって何?それを、するための努力をしたらいいんじゃないって。だって自分がしたくないこと、やらされていること、自分がしてることの二つの道があって、どっちもしんどさって絶対出てくんの。人からこれやりよっていうて、言われたことだろうが自分からやろうとしたことだろうがどっちにしろ、しんどさはあるじゃない。

できないことをやっていかなきゃならないし、そのために行動せなあかんし、でもどっち選ぶのってなった時、自分のしたいことで苦労したほうがいいじゃない。なんで、人から言われたり、あれはこうやで、あんた一般的にはこうやで、そんなことしとったあかんでって言われて、自分の意志押さえつけて、押し殺して、生活しなあかんのって。

例えばシュガーママにあこがれて頭真っピンクになって周りにざわつかれようが、本人がいいならいいじゃない。そういう生き方をみんなしたらいいじゃないって思う。

まず自分が幸せだと思うこと。あと一つ、私がみんなに言ってるのはまず自分が幸せだなー、楽しいなーって思うことが基本なのね。今のんでるコップが半分だとして、私がずっとついで満タンになったら、このグラスのお茶は溢れてこぼれるでしょ。こぼれた分が人に与える幸せ。まず自分の幸せがコップ一杯分だったとして、自分は一杯分なのにその状態で人に幸せを分けるのは無理。自分がいっぱいいっぱいになって零れて、この幸せをほかの人に伝えたい。

まずは自分がいっぱい幸せになろうよって。いっぱい幸せなってんねん、充実しとんねん、それ以上あふれた分を誰かの幸せにしてあげよう、っていうのがいいのよって、私は日ごろ教えてます。

でも、やっぱりどうしても半分しか自分が幸せじゃないのに、ほかの人のためにしてやろうってするからなんか、自分がしんどくなったり、余裕がなくなったりするのよ。だから人に幸せを与えるためには、まず自分は自分らしく生きる。私みたいに、ピンクの服着て、ピンクのかつらかぶって、町を一日中歩き回って、皆から写真撮ってって言われて、そりゃ中には「なんやこいつ、気持ちわる」って言われることもあるけれど、でもそれは価値観の問題だから自分が「あ、ごめんね、こんなんで。でもこれで自分が幸せやからええねん」って思えたら、イラつくことないねん。

それが自分に自信なかったり、自分の中に落ち目な部分があったらイラついてしまうねん。いっぱい幸せやったら、自分がしたいことできてたら、そんなん言われてもイラつかへんねん。

今回シュガーママに取材し、心を打たれる言葉が沢山ありました。この記事を読んで、自分自身をさらけ出せない人、自分に自信がない人たちに勇気を与えられたらなと思います。

 

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