万博で大ヒット!神戸で生まれた世界初の『缶コーヒー』を見に、ポーアイの「コーヒー博物館」へ。セミナーも受けて大満足

神戸には、意外と「神戸発祥のもの」が多いって、知っていましたか? 

今回は、神戸にある「缶コーヒー発祥の地」と呼ばれる場所をご紹介。

神戸で創業した「UCC上島珈琲」から始まる「缶コーヒー」の歴史には、1970年の「大阪万博」なども登場します。

Index

サクッと分かる!神戸が「缶コーヒー発祥」と呼ばれる理由
知る人ぞ知る、ポーアイの『UCCコーヒー博物館』に行ってみた!
UCCが、発売当時を再現した「復刻缶」を販売中って、知っとう?

サクッと分かる!神戸が「缶コーヒー発祥」と呼ばれる理由

神戸が缶コーヒー発祥と呼ばれるのは、神戸に本社を置く「UCC上島珈琲」が、1969年に世界初の缶コーヒーとして「UCCコーヒーミルク入り」を発売したからです。

開発当時は瓶に入ったミルクコーヒーが主流だったところ、UCCの創業者・故上島忠雄さんは「缶」というアイデアを思いつきました。

アイデアが浮かんだのは、駅の売店で瓶入りコーヒー牛乳を飲んでいたとき。当時、瓶の飲料はお店に返す仕組みになっていました。

コーヒー牛乳を買ってすぐに列車のベルが鳴り、飲み残した瓶を店に返さなければいけない状況になった時、「瓶と違って回収されず、どこでも飲めるものがいいな」とひらめいたんだそう。


画像:公式サイトより

そのことをきっかけに、瓶ではなく「缶」に入ったミルクコーヒーを開発。缶にすることで「いつでもどこでも手軽に飲めるコーヒー」を目指したんだそう。

約1年をかけて開発された初代「UCCコーヒーミルク入り」ですが、当時「コーヒーは喫茶店などのお店で飲むもの」とされていて、売れ行きはあまり良くなかったそうです。

そんな缶コーヒーが、今でも続くロングセラー商品になったのには、ある「きっかけ」がありました。

それは、販売開始から2年目となる1970年に、大阪で開催された「日本万国博覧会」での大ヒット。

暑い夏、会場内で販売されていた「UCCコーヒーミルク入り」を多くの来場者が手にしたことに加え、その様子がテレビで放送され、全国に缶コーヒーが広まったそうです。

パビリオンを回る間に、手軽に持ち歩ける「缶コーヒー」は来場者のニーズにぴったり合っていたようですね。

万博で缶コーヒーの存在が広く知られたことにより、注文が大量に増え、発売1年目と比べて約300倍の生産が行われました。

その後、茶・白・赤のデザインは維持しながらも9回のリニューアルを重ね、現在は10代目となる「UCCミルクコーヒー」が販売される「ロングセラー商品」となっています。

知る人ぞ知る、ポーアイの『UCCコーヒー博物館』に行ってみた!

「UCCコーヒー」をもっと楽しむため、「UCCコーヒー博物館」で「コーヒーセミナー」を受講してきました。

「UCCコーヒー博物館」は、ポーアイにある、日本でここだけの「コーヒーの歴史を網羅した、コーヒー専門ミュージアム」です。

現在は施設の老朽化などが理由で閉館していますが、来年の夏には再び開館する予定。

ポーアイの「UCCコーヒー博物館」が『リニューアルオープン』するみたい

2025年4月7日

UCCは、「UCCコーヒー博物館」と「UCC神戸本社内」の2か所で「コーヒーアカデミー」を開催しています。

様々なコースを選んでセミナーを受講することができ、上級向けのコースでは「アカデミー公認資格」の試験を受験することもできるみたい。※受験料が別途必要です。

今回は、コーヒー初心者向けに開催されている「体験コーヒーセミナー」に参加してきました。

初心者向けということもあり、「コーヒーの抽出体験」や「フードペアリング」の考え方などをサクッと90分で学べます。

「コーヒーのことはよくわからないけど、興味がある」っていう人などにおすすめみたい。カップルで来る人や、観光がてら来る人もいるんだそう。

「ペーパードリップ」の美味しく淹れるコツを学ぶ際には、実際にドリップを体験しながらアドバイスなどがもらえます。

よりコーヒーについて知りたくなった人は、より詳しい「ベーシックコース」や、一日で完結する「1DAYセミナー」などもありますよ。

UCCが、発売当時を再現した「復刻缶」を販売中って、知っとう?


画像:公式サイトより

最後に、まだあまり知られていない「UCCコーヒー」の情報をお届け。

実は現在、開発当時の「UCCコーヒーミルク入り(当時の製品名)」の味わいとパッケージを再現した「復刻缶」が販売されています。

今回、メディア向け試飲会に参加し、通常販売のミルクコーヒーと復刻缶の「飲み比べ」を行ってきました。

飲んでみると、現在販売中のミルクコーヒーは、「ミルク感」が強いですが、復刻缶の味わいは「しっかり甘く・コーヒ感もある」感じ。


通常販売の「UCCミルクコーヒー(左)」と「復刻缶(右)」

4月7日から、コンビニや量販店などで数量限定で販売されています。

記事を読んで「ミルクコーヒーって懐かしいな」「レトロかわいい缶をゲットしたい!」と思った人は、買ってみてはどうでしょうか。


神戸市民でも知らない神戸の魅力がいろいろありますね。次回も、神戸をもっと好きになるような内容をお届けしたいと思います!

◆関連リンク
UCC上島珈琲 – 公式サイト
UCC上島珈琲 / ユーシーシーコーヒー – 公式Instagram
UCC上島珈琲 – 公式X

 

この記事を書いた人

ありさ

スイーツとハロプロのアイドルが好き。

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