初心者からベテランまで、多くの人に愛されている六甲山。神戸市街地の西から北に渡って広がる山で、日本三百名山やふるさと兵庫50山の一つに数えられています。
今回は数ある登山コースの中から、六甲山デビューの方にもおすすめのコースを登ってきました。六甲山域で一番人気の、阪急芦屋川駅からロックガーデンを経て六甲山最高峰を目指すルートです。
もくじ
● 芦屋川駅から巨大な岩峰がそびえる「風吹岩」を目指して出発
● 風吹岩から絶好の休憩ポイント「雨ヶ峠」を目指す
● 住吉川源流を小石伝いに横切り、七曲りの入り口へ
● 一気に標高差300m!地味に続く最大の難所を経て六甲山最高峰に到着
神戸市北区有馬町
阪急電鉄「芦屋川駅」北出口を出て駅前の広場へ。ここは六甲山を目指す人たちの集合場所になっていて、季節を問わず早朝から賑わっています。
トイレは駅構内の「大阪方面側」のほか、この広場にもあります。途中の茶屋にもあるとはいえ、どちらかで用を済ませてから出発するのが良いです。
駅前の広場を抜けたら、芦屋川を右手に見ながら進みます。要所要所に表示がありますので、それに従って歩けば安心です。
高級住宅地の坂道を上っていきます。山道に入るまでの道路が既に結構な斜度。この時点でもう汗ばんでいます。
滝の茶屋へ到着。ここには最後のトイレがあります。山頂まで飲み物を調達できるのもここが最後なのでご注意を。自動販売機もあります。
雄滝と雌滝からなる夫婦滝の「高座の滝」に到着。マイナスイオンを感じる癒しスポットです。既に体が温まっているので衣類調整もここで。
滝の左上には、日本に近代登山技術を伝えた有名な登山家であり、芦屋ロックガーデンなどの命名者でもある「藤木九三」さんのレリーフが刻まれています。
ここまでは地元の人のウォーキングコースになっているようで、数人のおじいちゃん・おばあちゃんとすれ違いました。
さぁ、ここからが本格的な登山の始まりです。登り出しから岩場というのが特長で、なかなか足にこたえます。まだまだ先は長いことですし、飛ばさずゆっくり登りましょう。
見上げればロッククライミング感たっぷりの道のり。岩に手を添えて、足元を確かめながら確実に登ります。できればグローブをはめた方が良いかも。
ロックガーデンを過ぎると、途端に足場が砂っぽくなります。岩場からのギャップもあり、体感的にも滑りやすくなるので気をつけて登りましょう。
歩いていると開けたビュースポットが。目の前には阪神間の町並み、大阪湾と素晴らしい景色が広がっていて、疲れも吹き飛ぶ爽快さ。
最初の目的地、標高447m地点。ロックガーデンルートのゴールでもある風吹岩に到着しました。ここまでは小さい子どもでも無理なく到達できそうです。
こちらは休憩できるスポットでありながら、最高の映えスポットでもあります。険しい山に登ったような盛り気味の写真撮影を楽しみましょう。
風吹岩のてっぺんへ。ここからは360度を見渡すことが可能です。特に北の方向は山々を見渡す緑の景色が広がり、自分の世界に浸れますが、狭いのでみんなで譲り合いを。
風吹岩付近では猫たちがゴロゴロしています。こういう場合、野良というんでしょうか、野生というんでしょうか。いずれにしても人に慣れていて、近づいても全く逃げません。
猫ならまだしも、猪に遭遇することもあります。弁当を食べる人が多いからでしょうか。突然現れるイノシシ。大きな声で騒いだり、危害を加えなければ攻撃はしてきません。と思います。。。
神戸ジャーナル 編集部
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