画像:兵庫県警察ホームページより
兵庫県内で、警察官のフリをして現金を騙し取る『ニセ警察詐欺』が急増しているそうです。被害者には「20~40代」も多く、いわゆる現役世代にも被害が拡大しています。
県警が発表した資料によると、県内の今年の上半期(1~6月)における「特殊詐欺被害」は962件にも上り、過去最悪だった昨年の上半期(599件)を大きく上回る結果に。
被害総額は約30億円となっており、2024年の年間をとおしての被害総額である約33億円に既に届きそうな勢いです。
画像:兵庫県警察ホームページより
昨年に比べて増加した分の大半が『ニセ警察詐欺』と呼ばれるものだったみたい。
『ニセ警察詐欺』の手口
警察官を騙って被害者が犯罪に関与していることを電話で告げ、LINEへと誘導
⇒ 偽の警察手帳や逮捕状を示し、警察官であることを信用させる
⇒「資金調査」や「保釈金」などの名目で、インターネットバンキングから送金させる
騙り別発生状況(オレオレ詐欺) 出典:兵庫県警察 広報資料
オレオレ詐欺のうち、昨年上期は「警察官騙り」が37.7%でしたが、今年上期では66.8%と増加。
県警は「ニセ警察」を見破るためのポイントとして、次のような点を挙げています。
本物の警察官は…
・国際電話やSNSを使って連絡をしない
・ビデオ通話で逮捕状などを見せない
疑わしい場合には電話をかけ直して、その人が本当に在籍するかを確認してほしいとのこと。
SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数・被害額 出典:兵庫県警察 広報資料
さらに、『ニセ警察詐欺』のほかに「SNS型投資」や「ロマンス詐欺」も昨年と同水準で被害が発生しているようです。
投資を行う際は、取引業者が金融庁に登録されている業者か事前に確認しましょう。マッチングアプリやSNSのDMで知り合った人からの投資話にも注意が必要です。
昔はオレオレ詐欺に遭うのは高齢者というイメージがありましたが、いまや手口が現代化・巧妙化しており、騙される若者や中年層も多いみたい。
もしかしたら自分も狙われているかも…という意識をもって、気になることがあれば周囲の人や警察に相談することで、被害者になるのを防ぎたいですね。
兵庫県警の公式YouTubeでは実際のやりとりの音声データなどが公開されているので、一度でも見ておくとよさそうです。
ちなみにスマホ向けアプリ「ひょうご防犯ネット+(プラス)」では、県内で発生した犯罪・交通事故・不審者情報などが随時配信されてますよ。こちらも活用してみてください。
◆関連リンク
・兵庫県警察 – 公式サイト
やよい
「推し」のライブによく出没します。
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