神戸で最も有名な神社と言えば「生田神社」ではないでしょうか。「日本書紀」にも登場する由緒ある古社で、パワースポットとしても注目されています。
かつてはこの一帯の社領(神社の土地)としてまして、「神戸(こうべ)」という名前は、生田神社の「神戸(かんべ)」の集落であったことに由来しています。
神戸市中央区下山手通1-2-1
祭神は、稚日女尊(わかひるめのみこと)で、「稚く瑞々しい日の女神」を意味し、天照大神(あまてらすおおみかみ)の幼名とも妹とも和魂とも言われ、稚くみずみずしい日の女神様であり、物を生み育て万物の成長を加護する神様とされています。
全体マップです。特徴としては、本殿の裏に「生田の森」がありまして、そこが「水みくじ」をする人気のパワースポットです。
それでは、生田神社を徹底解説しています。
こちらが中央にある「本殿」です。他の社殿も含めてですが、1938年(昭和13年)神戸大水害、1945年(昭和20年)神戸大空襲、1995年(平成7年)阪神・淡路大震災などで被災し、そこから何度も復活したことから「蘇る神」としてスポーツ選手などアスリートらも多く参拝します。
本殿の中には入れないのですが、中の方を見ると小さい「末社」というのが左右に見えます。一番左奥の光ってる所みえますか?あれが末社です。左右に2つずつ並んでいます。
左から解説すると、このようになります。本殿の他に意識しながら拝むと、ご利益が多い?!かもしれませんね。
・日吉神社(農工業・五穀豊穣の神)
・諏訪神社(農耕狩猟・武運長久・力の神)
・本殿
・八幡神社(厄除開運の神)
・住吉神社(海上安全・交通安全の神)
本殿の北東、稲荷神社の前にあります。約500年の年輪でして、神戸大空襲で焼けましたが蘇り、再生・再起・合格・復活・復興の象徴とされています。
本殿奥の北東になります「稲荷神社(生活守護・食物、稲の神)」。2016年に半世紀以上ぶりにお色直しをしましたので、かなり鮮やかになっています。参道の赤鳥居は22基。
京都にある伏見稲荷大社の「千本鳥居」も幻想的ですが、こちらの赤鳥居もフォトジェニックなスポットとなっていて、外国人観光客の人も多いです。
安産・万物成長・生田の森の守り神。本殿奥の「生田の森」の中にあります。生田の森は『枕草子』をはじめ様々な書物に書かれている「鎮守の森(神が鎮座する森のこと)」です。源平合戦で戦場になった場所でもあります。
縁むすびの水占い。あらかじめ、授与所(お札やお守りを売っているところ)で水みくじ(200円)を買って、こちらの水に浸すと、水みくじの文字が浮かび上がります。乾くと文字が消えます。
女性の人には人気のスポットで、恋愛成就を願い、頻繁に人の出入りがあります。
酒造・農工業の神。生田神社を入ってすぐ右に曲がると石の鳥居があります。こちらが「松尾神社」です。
こちらにある杉の木の下で縁結びを願うことにより、願いが叶うといいいます。杉の木に触れて恋愛成就を願うパワースポットです。
生田神社としては祭神が女神様であることからも、やはり恋愛成就として有名で、絵馬なんかを見ていると、ハート型のものが多いです。結婚式と利用する人が多いのもそういった理由から。
脇社が多い生田神社は、安産祈願・恋愛成就・縁結び以外にもご利益が多いです。最近は生田神社の前でポケモンGOしている人も多いですが。。
ご利益ゲットだぜーとはならないですが、定期的に参拝したいスポットです。
◆関連リンク
・生田神社 – 公式サイト
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
ライター一覧