【関西国際大学 連携プログラム】学生による記事配信です。
関西国際大学の留学生が、【ふたば国際プラザ】を取材しました。
【取材/記事執筆】
関西国際大学 社会学部 社会学科 LI HAOXUAN/陳 博禹/柯 成東
私たちは日本で学ぶ、中国からの留学生です。外国人と日本人の間には交流する機会や場所が限られていると感じます。私たちは国際交流の機会を求めて、長田区にある【ふたば国際プラザ】で中国語教室のボランティア活動に参加しました。
国際交流するイベントはないのかと思う方々にピッタリな場所を留学生の実体験を通じて皆さんに紹介したいと思います。
【ふたば国際プラザ】は「多文化共生社会の実現のため、国籍や年齢などの区別なく、市民が集い利用することができる施設」であり、国際交流・異文化理解促進のイベントが恒常的に開催されています。
2019年6月神戸市長田区に【ふたば国際プラザ】が開設されました。
【ふたば国際プラザ】が主に行う活動は以下の通りです。
外国人住民 生活ガイダンス事業
神戸市に転入したばかりの、来日して間もない外国人市民が安心して暮らせるよう、生活ガイダンスを行います。
日本人と外国人の交流・相互理解事業
同じ神戸に住む住民として、多様な文化的背景をもつ住民の相互理解を促進するための交流事業を行います。
日本語ボランティア・多文化広め隊の養成講座
外国人日本語学習者に対する支援や日本語教育に関する基礎知識を学ぶ。自分のルーツや文化を教える時に、必要な日本語表現を学んで、講座を行います。
日本語学習支援講座
外国人が自立して、地域住民と意思疎通を図り、お互いに安心して暮らせることを目的として日本語教室を行います。
多文化共生に携わる職員目線で迫る共生社会構築の実像
実際の活動について【ふたば国際プラザ】のスタッフを務める永良氏の話を伺いました。
Q:中国語教室を設立した理由について教えていただけますでしょうか。
永良:主な目的は、日本人と外国人の交流を促進する場を提供することです。外国人の方々は、それぞれの国に固有の文化や習慣を持っており、その結果、外国人同士でグループを作ってしまい、日本人との交流がなかなか実現できないという課題があります。
このような課題を解決するために、中国語教室を設立いたしました。
中国語教室を通じて、日本人の皆様には中国語を学んでいただくことで、中国文化に触れる機会を提供し、異文化間の理解を深めることができます。加えて、中国語を母国語とする外国人の方々には、日本の文化や習慣に触れる機会を提供することで、日本との交流を促進することができます。
私たちは、両国間の理解を深めることによって、より豊かな国際交流を築くことを目指しております。
Q:普段、お取組みになっている活動についてお聞きいたします。
永良:弊社の中国語教室は、成立してから2年が経過しました。ただ単に中国語を教えるだけでなく、中国の食文化や歴史についての探求などな取り組みも行って参りました。
中国語教室には、日本人だけでなく、ベトナム人の参加者もいらっしゃるので、大変有意義な活動であると感じております。参加者同士が意見を交換し、楽しく活動を行っています。
このような中国語教室の活動は、共生社会に貢献していると感じられるものであり、非常に意義深いと考えております。
Q:今後どのような取り組みをなされる予定でいらっしゃいますか。
永良:6月には「餃子作り」という活動を行いました。この活動には、中国語教室の学生の他に、孤児の方々も参加されました。このようなイベントを通じて、参加者の皆様が楽しみながら中国語を学び、また交流を深めることを目的としております。
永良さんご自身が取り込んだ活動についてお話を伺った上で、共生のための努力とその活動の大変さを実感しました。私たちは留学生として日本の大学に在籍し、ずっと教えられる立場にいますが、「中国語教室」というイベントを通じ、留学生も人に教える立場になることができ、一層日本社会に役立つ存在になることができると信じています。
今後「餃子作り」のような定期的なイベントに参加していきたいです。このような活動を通じて、地域の人々との交流が深まり、共に成長できることを楽しみましょう。興味がある方は、ぜひイベント活動を申し込んでください。申し込み方は下記のURLを参照してください。
【ふたば国際プラザ】の公式サイトでは、イベントを行った活動の報告があります。
何から始まるのかわからない方は、ホームページを参照して、自分にとってやりやすいイベントに参加されることをお勧めいたします。
◆関連リンク
・ふたば国際プラザ – 公式サイト
ゲストオーサー
ライター一覧