港町として、世界中からさまざまな食文化を取り入れてきた街・神戸。
朝食においても、喫茶店やカフェなど定番のモーニング以外に、国際色豊かなバリエーションで楽しむことができます。
今回は、中華粥や朝からカレーを食べられるお店や、異人館で味わえるカフェなど、少し珍しいモーニングをご紹介。神戸の観光を朝食から満喫したい方におすすめの情報です。
まず始めは、北野に2024年6月にオープンした「パンとエスプレッソと異人館」を紹介します。
こちらは、1895(明治28)年築の異人館「旧ディスレフセン邸(旧門兆鴻邸)」をリノベーションしたカフェ&ベーカリーです。

「旧ディスレフセン邸」。右隣は異人館「シュウエケ邸」
神戸市指定伝統的建築物にも登録されているこの洋館は、当時の趣をそのままに残しており、その雰囲気とともに贅沢な朝時間を過ごせます。

自然光が差し込む明るい空間に流れる、ゆったりとした時間
店内に入ると、焼き上げたパンの香りが漂います。
大きな窓からは自然光がやさしく差し込み、アンティーク調の家具が広がるスペースは、まるで映画の1シーンのような特別感があります。

人気メニューの「異人館プレート」をオーダー。
蘭王卵を使ったとろりとしたスクランブルエッグにベーコン、カマンベールチーズ、サラダ、季節の野菜が彩りよく並んだワンプレート。色々なジャムを焼き立てのパンと一緒に楽しみました。

ベーカリーには、パン職人による焼き立てのパンが沢山。
シンプルなバゲットやクロワッサン、具材たっぷりの惣菜パン、スイーツのように楽しめるパンまで多彩に揃っており、パンを買いに来られる方も多いようです。

裏手には、芝生のガーデン。こちらはペット同伴も可能で、心地よい風を感じながら朝食を楽しむことができます。

異人館の中で味わう焼き立てのパンと香り高いコーヒー。朝の北野散歩の途中に立ち寄りたくなる、モーニングの新名所です。
パンとエスプレッソと異人館
住所 神戸市中央区山本通3丁目5-19 旧ディスレフセン邸(旧門兆鴻邸)
アクセス 各線三宮駅 徒歩約11分
営業時間 カフェ 8:00~18:00 / ベーカリー 9:00~18:00(売切れ次第終了)
定休日 不定休
Instagram パンとエスプレッソと異人館のInstagramはこちら
続いては、元町駅や県庁前駅の近くにある「香港食館」です。
こちらでは、土日限定で朝8時30分からモーニング営業を行っています。

海鮮粥と香港やきそばのモーニングセット
看板メニューの「海鮮粥」は、ぷりぷりの海老やイカ、揚げパン(油条)が入った贅沢な一品。ほどよい塩加減と魚介の旨味が絶妙で、朝の体にやさしく染み渡ります。
前日食べ過ぎの方や二日酔いの方にも良さそうです。

ぷりぷり海老の入った「海鮮粥」
細麵の香港焼きそばは、野菜や卵など具沢山で、バランスのとれた味わいです。

もう一つの朝食セット「ピータン粥と焼きビーフン」も人気で、どちらもあっさりながら満足感たっぷり。朝からモリモリ食べられます。

朝からしっかり食べて一日をスタートしたい方におすすめの「香港食館」。
観光前に立ち寄れば、エネルギーをお腹いっぱいチャージできそうです。

香港食館
住所 神戸市中央区下山手通4丁目6-6
アクセス 各線元町駅 徒歩約4分 / 神戸市営地下鉄県庁前駅 徒歩約2分
営業時間 モーニングは土日のみ 8:30〜10:30(11:30〜14:30/17:30〜22:00)※予約不可 来店順に案内
定休日 月曜日
公式HP 香港食館の公式HPはこちら
3つ目に紹介するのは、元町駅や県庁前駅、花隈駅からも近い「カレー料理店 ヒンホイ」です。

「朝からカレー?」と思われるかもしれませんが、インドでは朝の目覚めにスパイスの効いたものを食べるそうで、体も温まって、1日の活力を生み出すといわれています。

こちらは、モーニングメニューのミニカレーとチャパティ、チャイのセット。
幅広い方々に食べていただけるようにと、辛さは控えめ。野菜や豆の旨味がじんわり、優しく広がります。

熱して膨らんだチャパティ
ナンのようにも見える「チャパティ」は、主に北インドの家庭で食べられる薄焼きのパンで、食物繊維が豊富な全粒粉を使用しています。
焼き上がるとふっくらと膨らみ始め、香ばしさが広がるチャパティ。熱々をちぎってカレーと一緒に食べると、思わず笑顔になる美味しさです。
なお、このモーニングセットはワンコインでお釣りの来る、驚きの値段で提供されています。(訪問時点の情報)

カレートーストやスパイシーオムレツトーストなどのメニューもあり、朝でも重すぎず楽しめるラインナップ。
ほんのり甘いチャイと一緒に味わえば、神戸の朝がゆっくりと動き出していきます。

店内はアンティーク家具やユニークな雑貨、本に囲まれた異国情緒あふれる空間で、知人アーティストや奥様のアートも飾られ、どこか温かみを感じます。
カウンター席もあり、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気です。

チャイを丁寧にいれる店主・桑原嗣佳さん
インドの食や文化についてうかがう中で、色々なお話をしてくれました。
「神戸には昔ながらの喫茶モーニング文化がある。その良さを残していきたい。」 そうした想いもあり、モーニングカレーを続けておられます。
飲食店にお勤めの方も仕事前によく来られるそうで、居心地の良さと、また訪れたくなる気持ちがよく分かりました。

香り高いスパイスに包まれる、神戸らしいモーニング体験を「ヒンホイ」でしてみてください。
カレー料理店 ヒンホイ
住所 神戸市中央区下山手通5-8-14 山手ダイヤハイツ6号2階
アクセス 各線元町駅 徒歩約7分 / 神戸市営地下鉄県庁前駅 徒歩約2分
営業時間 9:00~15:30(日・祝日は~21:30まで)
定休日 土曜日
Instagram カレー料理店 ヒンホイの公式Instagramはこちら
いかがでしたか?神戸のモーニング文化は、旅の始まりにぴったりの魅力であふれています。
世界の朝ごはんを巡るような気分で、神戸の朝を自由に楽しんでみてください。
なお、神戸の喫茶店・カフェモーニングを特集した別の記事もありますので、そちらもぜひご覧ください。
【取材・文】川崎 哲章
神戸在住のPRディレクター&ライター。洗練された都会のイメージがありながら、自然を身近に感じられる街・神戸の魅力をもっと多くの方に届けていきたい。そんな想いで観光やグルメ、そして関わる人々を取材。灘区の六甲山にも海にもすぐ行ける場所に住み、カメラ片手にいろんな場所へ出かけています。

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元記事:神戸の朝は、世界の香り。異国情緒あふれる多国籍なモーニング









































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