
本木雅弘さん、菅田将暉さんら豪華キャストが出演し、神戸市出身の黒沢清さんが監督・脚本を務めた実写映画『黒牢城』。
戦国時代を舞台にした時代劇かつ本格的なミステリー作品で人気を集める本作ですが、兵庫県内の歴史あるお城などで撮影されたそうです。
手に汗握る「戦国系心理ミステリー」

原作は人気作家・米澤穂信さんの小説「黒牢城」。本能寺の変より4年前、織田信長に反旗を翻して「有岡城」(伊丹市)に立てこもった荒木村重。
降伏を説得するため訪れた織田方の軍師・黒田官兵衛を幽閉したとされる史実をもとにしています。
城内で起きるさまざまな難事件に翻弄される村重は、官兵衛の居る牢を訪れ、謎を解くように求め…。事件の裏に何が潜むのか、戦と推理の果てに村重と官兵衛は何を企むのか。
戦国時代を舞台にしながらも、さまざまな登場人物たちの複雑な人間ドラマも絡む、手に汗握る心理ミステリー作品です。

荒木村重役に本木雅弘さん、黒田官兵衛役に菅田将暉さん、荒木村重の妻・千代保役に吉高由里子さんと豪華キャストが集結。
監督・脚本を務めたのは、国内外で高い評価を受ける黒沢清監督(神戸市出身)。世界三大映画祭の常連である黒沢監督にとって、初の時代劇作品でもあります。
2026年6月19日に劇場公開され、公開10日間で累計興行収入は「6億円」を突破したのだとか。
7月10日より大阪「なんばパークスシネマ」などでモノクロ特別版の上映も決定しています。
時代劇らしい映像と物語にすべく徹底ロケハン
映画「黒牢城」では、時代劇の古典的名作が持つ「重厚かつ普遍的なたたずまい」を映像と物語に落とし込むべく、本物の歴史が息づく建築物を求めて、徹底的なロケハンを行ったそうです。
関西エリアでは兵庫県のほかにも、滋賀県彦根市の「彦根城」や三重県伊賀市の「伊賀上野城」、京都市の「旧嵯峨御所大覚寺門跡」、京都府宇治市の「黄檗宗大本山萬福寺」などで撮影されたのだとか。

篠山城 大書院(丹波篠山市)
画像:ウィズささやま公式サイトより
丹波篠山市にある「篠山城 大書院」では、荒木村重らが籠城する「有岡城」の城門などのシーンが撮影されたそうです。
有岡城の惣構(そうがまえ)を再現するために、城の南側の広場に城門や村人の住居を建築したのだそう。
篠山城の立派な石垣を有岡城のものに見立て、城下町から天守まで続く奥行きのある景観を映像に収めています。
ちなみに惣構というのは、お城だけでなく周囲の城下を堀と土塁で囲い込んだ城郭構造のこと。有岡城の惣構は、現存するなかでも最古級と言われているそうです。

姫路城(姫路市)
画像:姫路市公式サイトより
有岡城の天守のシーンや、戦の後に首実検を行うシーンは、姫路市にある国宝「姫路城」がロケ地です。
天守のシーンは「ロの渡櫓(わたりやぐら)」、首実検のシーンは「腹切丸」で撮影されたのだとか。
特にロの渡櫓は、大天守の裏側かつ姫路城の一番奥にあるため、機材の搬入に苦労したんだそう。中はとても広く、長い廊下に圧倒されます。

明石城(明石市)
画像:一般社団法人明石観光協会公式サイトより
明石市にある「明石城」では、「巽櫓(たつみやぐら)」の前で、村重と家臣の郡十右衛門(オダギリジョー)が見回りをしているシーンを撮影したそうです。

画像:一般社団法人明石観光協会Facebookより
物語が進み、有岡城が徐々に荒廃していく局面で荒涼とした雰囲気を出すため、施設側に依頼して、夏のロケハン以降はあえて草刈りや樹木の剪定を中断してもらったそうです。
そのおかげで、明石城の美しい隅櫓と、草木の茂る荒れた道とのコントラストを表現できたんだそう。
舞台となった「有岡城」は今

1574年に荒木村重が改修した有岡城は、伊丹市のJR伊丹駅すぐのところに跡地があります。
駅の西側にかつての主郭部の史跡が整備されていて、石垣などが見学できます。
伊丹台地が猪名川に向かって突き出た一角に城地があり、自然地形の起伏を生かした惣構で、城と城下町が一体となって強固に守っていたのだとか。
出土品の一部は、伊丹市立伊丹ミュージアムでも展示しているそうです。

有岡城跡から徒歩12分ほどのところにある「猪名野神社」は、戦国時代には有岡城の惣構の北端にあり、「岸の砦」が置かれていた場所だそうです。
境内には土塁や堀跡が残されているそうで、有岡城跡の一部として国の史跡にも指定されています。
舞台となったエリアやロケ地は、いずれも神戸市から少し距離がありますが、今回の映画のロケハンでも重視されていたように「本物の歴史が息づく建築物」ばかりです。
兵庫県内にはさまざまな映画・ドラマなどのロケ地になったスポットがあるので、映画を観たあとにロケ地を巡れば、作品の世界観をより深く味わえるかもしれません。
◆関連リンク
・映画「黒牢城」 – 公式サイト













































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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