
神戸の中心部から車で1時間45分、新幹線を使えば新神戸駅から最短1時間ほどで来られる播州赤穂駅。
きれいな絶景スポットや、人気の飲食店・カフェも多く、特に夏の季節に賑わいを見せるエリアですが、実は少し落ち着く秋冬が足を運ぶチャンスです。
今回は、今年7月にリニューアルした『亀の井ホテル 赤穂』へ足を伸ばしてみることに。リニューアル後、すでに話題となりほぼ満床の日が続いているみたい。
兵庫県赤穂市御崎883-1
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いざ、目的地『亀の井ホテル 赤穂』へ

播州赤穂駅からは、ホテル行きの神姫バスが出ています。基本的に平日は1時間に1本・土日祝は2本と少なめなので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
ちなみに、赤穂で人気の観光スポット「きらきら坂」や「海と坂と」「Sakuragumi 」などがあるエリアも同じバスに乗って御崎(みさき)という停留所で降りれば、立ち寄れますよ。

本日泊まるお宿に到着!外観はそこそこ年季が入っているのを感じますが、実はこのホテル、以前は日本郵政が運営する「かんぽの宿」として営業していました。
2022年に運営母体が代わり、「亀の井ホテル」としてリブランド。そこから数回に渡って、客室などのリニューアルが行われています。

中に入るとこんな感じ。ロビーから一望できる形式は以前のままに、ソファーやクッションなどがカラフルでモダンな雰囲気になっています。

セルフサービスで自由に楽しめる「ウェルカムドリンク」も。14:00~22:00・7:00~11:00の間は滞在中も含め、珈琲・紅茶・ジュースなど好きなものを好きなだけ楽しむことができます。

チェックインは15:00~。カラーやサイズなどが選べる浴衣を受け取って、早速客室へ向かいます。
浴衣の使用は宿泊者であれば誰でもOKですが、中には上下セパレートの作務衣が備え付けられている客室タイプもあります。

建物は4階建て。客室は2~4階に全部で49室設けられています。一部の客室は今回7月にリニューアルしたばかりでまだ新しいとのこと。
気になるリニューアル後の客室は?

今回宿泊に選んだのは3階「デラックスルーム(温泉半露天風呂付)/50平米」。シングルベッドが2台ならんだツインタイプの山側ビューのお部屋です。
広さはもちろんのこと、天井高でかなり広々とした印象。東京などの都心だとビジネスホテルでも相場が2万円ほどになってきている中で、こんなゆったり泊まれるお部屋が1泊2食付(2名利用)で、1人2万円台~とはかなりの高コスパ。
直前や平日などは特にお手頃のようですので、気になる人はこまめにチェックを!

最初のうちは、広くてなんだか身の置き場に困るほど。家ではできないこの感じも「大人の非日常」ですね。
客室にはUCCの珈琲マシーンや、赤穂名物の塩大福も置かれているので、移動の疲れを癒やしてまずはホッと一息しましょう。

脱衣所はこんな感じ。朝も遠慮することなく使えるよう洗面台も2つ設けられています。
ハンガーラックもかなりゆったりしているので、これからコートなどかさばる季節も心配無用です。そして気になる客室露天は。

連なる山や植物などの緑が豊かで、ロビーとはまた違った眺望が楽しめます。開放的な気分で窓付近で立ち上がると、真下の人と危うく目が合いそうなので、3階ということはお忘れなく。
天然温泉で、泉質は海水を含んでいるそう。舐めてみるとしっかりしょっぱいですが、肌の弱い人でもヒリヒリするようなことなく、洗い上がりもお肌はさらっと。

ちなみに4階の「最上階スーペリアツイン(ウッドデッキ・シャワーブース付)」はこんな感じ。2022年以降にリニューアルされたお部屋なので十分きれいですが、この夏リニューアルしたお部屋とは少しテイストが異なります。
デッキがあって海をどかーんと独り占めできるのが魅力的ですね。お好みの景色で選ぶのも良さそうです。

夕日に染まる空を眺めながら、波の音を聞いて、これぞ大人の非日常旅。時間の経過とともに変わる海と空の色を、ゆったりとした気持ちで満喫します。

移動中、色んな場所に飾られている額縁は「赤穂緞通(だんつう)」と呼ばれる手織りの絨毯で、日本三大緞通の一つと言われています。
他にも瀬戸内海に面した「他県をモチーフとしたアート」や「工芸品」が飾られているので、移動の際に注目してみると面白いかも。
地産のものをお腹いっぱい

お待ちかねの夕食は館内3階のレストランでいただきます。「特別会席」は、新鮮なお刺身や上品に盛られた前菜の盛り合わせからスタート。
せっかくならと亀の井ホテルオリジナル日本酒「純米吟醸 by 澤乃井 300ml(1,900円)」をいただくことに。そのほか、ノンアルコールのオリジナルカクテルも充実しています。

赤穂といえばやっぱり「牡蠣」は外せません。
今年は猛暑による海水温上昇の影響で成長が遅れているとの情報もありましたが、プリッとしていて臭みのない「坂越牡蠣宝楽蒸し」を瀬戸内レモンでいただきます。
これからますます牡蠣が美味しくなる季節なので、「牡蠣づくし」コースなども良さそう。お料理の種類も複数から選べるので、内容や価格帯に合わせてチョイスするのが良さそうですね。

赤穂播磨牛ローストはお塩をつけて。せっかくいつもと違う場所に足を伸ばしているからこそ、地産のものをいただけるのは嬉しいものです。
ほかにも「瀬戸内穴子御飯」や「赤穂の塩アイス」など最後まで地産づくしのディナータイムとなりました。
食後のホテルの過ごし方

1階の娯楽室には、自由に使用できる卓球台やダーツも。少し体を動かして、満腹のお腹に余力を作ることをおすすめします。

なぜなら、「夜鳴き担々麺」が宿泊者限定でいただけるから!1杯限り無料で21:00~22:30の1時間半のみ提供されています。
全部で3種類あって、月替りで提供されているみたい。普段は食事の時間や量を気にしている人も、たまには欲望のままに夜食をいただくのも贅沢かもしれません。

1・2・4階には自動販売機もあるので、アルコールやソフトドリンク・アイスクリームなどを購入して、夜ふかしもOK!
自身のアカウントでログインすれば、NetflixなどのサブスクやYouTubeもテレビで鑑賞できますよ。
そのほか「カラオケルーム」などもあるのでアクティブに夜を過ごすも良し、ゆったりと客室で過ごすも良し。
太陽の恵みでパワーチャージを

朝、少し早起きするとオーシャンビューの客室やロビーでは朝日が楽しめます。早朝から数多くの船が沖に。漁の真っ最中でしょうか。

お腹をすかせて朝食会場へ。おかずやご飯は赤穂のお隣にあたる岡山県備前市の「備前焼」に盛られています。
熱々のお出汁を注いで完成するできたての汁物や、夏季の煮物・湯葉豆腐など、どれも控えめな量と優しい味付けで、朝にぴったり。

ちなみにご飯はおかわり自由!ごはんのお供の納豆・海苔なども好きなものを好きなだけピックアップできるので、朝はしっかり派の人もたっぷりと楽しめます。
食後のドリンク類もオレンジジュースや珈琲など複数から選べますよ。
瀬戸内海を一望できる大浴場で朝露天を満喫

お腹がいっぱいになったらチェックアウトまでに滑り込みで朝風呂を堪能するのもいいかもしれません。
朝9時まで利用できる大浴場には2つの露天風呂がありますが、その片方はオーシャンビュー!肩まで浸かると浴槽と海が一体的に見えるようななんとも開放的で贅沢な露天風呂です。
夜にお月様を眺めながらもよいですが、眺望が楽しめる時間に一度は利用してみてください。

1階の売店では、オリジナル商品や赤穂名物も揃っているので、旅の記念に立ち寄ってみても良さそうです。

駅や観光地へ向かうバスはホテルの目の前から発車します。時間になるギリギリまで瀬戸内海を眺めながらゆっくりと過ごせそうですね。
赤穂は年間を通して温暖な気候に恵まれていて冬も比較的過ごしやすいそう。ホテルの前には桜の木が植えられているのでお花見シーズンもおすすめです。
祝日や年末年始の休日など「連休」が増えるこれからの季節に、県内で手軽に旅行を楽しみたい!という人はぜひチェックしてみてくださいね。
【スポット名】亀の井ホテル 赤穂
【ジャンル】 温泉宿、ホテル
【住所】 兵庫県赤穂市御崎883-1
【電話番号】 0791-43-7501
【営業時間】 チェックイン15:00 / チェックアウト10:00
【定休日】 ー
【リンク】 公式サイト
【駐車場】 あり
※紹介した情報は、記事執筆時点の情報です。また、神戸市内の開店・閉店情報、イベント、街の変化など、情報を求めています。ぜひ情報提供をお願いします。
このみ
花や夕焼け空を眺める時間が好きです。
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