2023年11月に開催された第11回神戸マラソン(神戸マラソン2023)について、経済波及効果の推計とあわせて、ランナーや沿道応援観覧者に関する調査が発表されてました。
県内の経済効果は第9回とほぼ同水準、市内は減少
神戸マラソンは、ランナー・応援する観客など県内外から多数訪れることから、来訪者の異動・飲食・買い物・宿泊といった経済的な効果が伴います。
2023年に行われた第11回大会では、新型コロナ禍による応援自粛がなくなり、応援観戦者データが4年ぶりに集計できたみたい。
データを取得できた第7回・第8回・第9回大会と比較したデータも発表されてました。
推計によると、第11回神戸マラソンの兵庫県内への経済波及効果は79.1億円、うち神戸市内は58.7億円でした。
参加者・沿道応援観戦者は第9回とほぼ同数ですが、経済効果は微減といったところ。
通常開催された第8回・第9回と比較すると、県内への波及効果はほぼ同水準であるものの、神戸市内への波及効果は減少しています。
交通費や宿泊費、飲食等の消費活動を見ると、第9回大会と比べると、大会参加者の消費は増加しているものの、応援観覧者の消費は減少していました。
参加ランナーの65%が「日帰り」、8割近くが「観光なし」
ランナーに関する調査報告書では、第11回大会に参加した20,366人のうち、回収した3,140票をもとに集計されました。
宿泊状況について、「泊まっていない(日帰り)」が65.5%(2,057人)、「前日泊」が22.7%(712人)、「前日当日ともに宿泊」が9.3%(291人)という結果に。
宿泊場所は最多が「神戸市内」(782人)で、続いて「神戸近郊(明石・加古川・芦屋・西宮・尼崎)」(154人)、「大阪府内」(125人)が多かったそうです。
神戸市内の観光予定について「観光しなかった(しない予定)」が78.6%(2,467人)と最多に。「観光した(する予定)」は21.4%(673人)で、多くの人が神戸マラソンに参加するために訪れ、宿泊せずに神戸市を離れる、という傾向があるようです。
「沿道応援」参加は「1カ所だけ」が最多の62%
コース沿道で応援・観覧した人を対象にしたアンケート調査では、662件の回答をもとにした集計が発表されました。
回答者のうち約79%が兵庫県内に住む人で、約45%は神戸市内の在住者だったんだそう。
年齢層は30歳未満が回答者全体の56.6%を占め、50代以上は約16%という結果に。
沿道応援の参加のついでに、神戸の観光地などを訪れる予定があるかの問いには、回答者の35%が「特に予定はない」と回答。最多は「会場近くで飲食」が37.2%でした。
飲食・買い物などの消費活動を過去の開催回と比べると、第9回比で微増という結果になりました。
家族や友人など「2名以上」で応援に参加した人が回答者全体の72.5%に上るため、応援後に近くで飲食したり、友人・知人のお宅に行ったりといった行動につながったみたいです。
応援箇所は「1カ所だけ」が最多の62.4%でした。目的のスポットで応援し終わったら、飲食や観光などあとの予定に移動する人が多いのかもしれませんね。
「神戸マラソン」への参加・観戦ついでに泊まって観光や買い物をする人が増えれば、消費につながりそうですね。
今年11月に開催される「神戸マラソン2024」の大会要項が先日発表され、今年からペアで参加する新種目「リレーラン」も実施されるそうです。出場ランナー数が増えれば、これまでよりも県内外から訪れる人が増えて、経済波及効果が増加するかもしれません。
◆関連リンク
・神戸マラソン2023 – 公式サイト
・神戸マラソン2024 – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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