
観光客が訪れる交通手段の7割が「自動車」という姫路市。市は車利用者の休憩スポットや観光情報の発信拠点となる、姫路初の「道の駅」の整備事業を進めているそうです。
姫路市飾東町豊国

姫路市が取り組む「道の駅姫路(仮称)」は、播磨の実力(みりょく)にあふれ、世代・地域を越えた交流を生み出す道の駅をコンセプトに、進められている事業です。
播磨の実力とは、豊かな自然の恩恵やそこで培われた人々の技や創意を生かした農産物、海産物、加工品、工芸品など、歴史や文化、技が育んだすぐれた地場産品の魅力のことなんだそう。
基本方針は「3つの交流」を生み出す道の駅にすること。播磨の実力ある産品に触れることができる魅力的な場所であること、子どもや三世代にわたって楽しめる世代を超えた交流の場であること、そして観光客や市民が集う、地域を越えた交流の場であることとしています。

道の駅が整備されているのは、花田ICの北東付近。国道372号沿線の播但連絡道路東側です。集客性や事業実現性、周辺環境の観点などからこの場所に決まったみたい。
姫路市は道の駅の整備状況について「姫路の道の駅 どーなっとぉ?」というコーナーで定期的に発信しています。
5月に発行されたvol.7では、道の駅事業の今後のスケジュールや、要求水準書について掲載されていました。

事業者の選定スケジュールでは、2025年7月から募集を開始し、翌26年1月に事業者を決定、2月に契約を締結する予定です。
そこから2026~2028年度にかけて「設計・建設」となり、開業するのは2029年度以降になるんだそう。
本年度決まった事業者は15年にわたり維持管理・運営をする予定です。

道の駅に必要な施設の条件について、市が事業者向けに設定しているのをまとめたのが「要求水準書」です。
例えば道路休憩施設としては、トイレ、休憩施設、道路情報などが24時間提供されていること。子ども向けの屋内・屋外遊び場のほか、イベントやフリマなどを開催できるフリースペースなども挙げられています。
「道の駅」は単なる休憩施設ではなく、地域の名産品などが買えたり、道路交通情報が得られたりと、さまざまな機能を持つスポットです。観光客の交通手段として自動車が7割を占める姫路市において、道の駅ができるのは車利用者にとってかなり便利になりそうですね。
◆関連リンク
・姫路市 道の駅 – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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